最近、ロビンキーガルからたくさんのメールが届きます。
その主な内容は、戦争や経済不況などによって世界の終わりが近づいている。
これからはもっと石油が値上がりするので、サーフボードの材料も高騰し、最終的にサーフボードは人の手の届かないものになってしまうだろう。
ロビン自身は、現在のサーフボードは高すぎると考えています。
以前より、「もしサーフボードがどんどん高価になってしまったら金持ちのおじさんしか買えなくなってしまう。キッズたちが背伸びして買えるような金額でなければサーフィン業界は発展しない」と、よく口にしています。
現在、サーフボードの価格が高い原因の一つはカリフォルニアのサーフボード工場がそんな意識を持たず値上げを繰り返しているからだ、と考えています。
そのための対策を彼は考えて実行に移そうとしているのです。
「すでに400本以上の選りすぐりのブランクスを持っている。レジンに関してはドラム缶で10本くらい買いためているんだ。これからポルトガルに新しい工場を作り、この世が崩壊する前までにすべてのブランクスをシェープするんだ」
ロビンのこのような発想は、ずっと以前もあったのですが、不思議と彼の分析は鋭く、ほとんどのことが現実に起こりました。
例えば、ユダヤ人にまつわる戦争や、石油価格の高騰、カリフォルニアの急激なインフレなどなど。
「あー、ロビンの言ってた通りになった」と思ったことは一度や二度ではありません。
そこが彼を天才たらしめているのか、とよく思うのです。
と、同時に前日の「ブランクスを400本以上、レジンを何ガロンも持っている。ポルトガルに新しい工場を作る・・・などは去年も、そういえばおととしも、すでに100回くらい言っているような気がするのです。
そんなことを考えながら、毎日ロビンのメールに返信している今日この頃です。
シーコング
田中