藤沢店の田中です。
2年半ぶりに訪れたカリフォルニアは相変わらずの乾ききった風を突き刺す強い日差しが降り注いでいました。
24年前、シーコングを始めたときに見た世界はまるで映画のビッグウェンズデーの世界の再現でした。
着ている服や乗っている車は違っても、ビーチでハングアウトし、家に帰って音楽を聴き、パーティをして、喧嘩が始まり、警察がやって来てお開きとなる。そんなことを目の当たりにし「カリフォルニアってすごいなあ」と思いました。
今回の渡米の目的の一つは、当時感じたその感覚を藤沢店の中村と大阪店の森井にも味わってもらい、皆様にカリフォルニアのサーフィンカルチャーをお伝えすることにこの経験を役立ててもらうことでした。
そして最終的にはロビンとジャレッドはいなかったけど、今回もバーで喧嘩は始めるし、パーティには警察が来て、そして相変わらずのレイジーなサーファーたちの姿を見ることとなりました。
世界は急速に新時代に向かって変化している気がしますが、カリフォルニアのサーフィンカルチャーだけは、24年前に感じたように古き良き時代であった1950~60年代を今も受け継いでいるのでした。
新しい情報やテクノロジーがなくても、サーフボードとビーチさえあれば人は幸福になることができるということを改めて実感した渡米となりました。
帰国後の最初のリポートは、会ってきた人たちとともにサーフィンの写真を添えてごしょうかいさせていただきたいと思います。
◎ジョンペック
手にしているボードはシーコングがオーダーした『アルティメットガン 9'11ft』。77歳のジョンは「体を少し絞ったからさらにパワーアップした」と言い、いまだにビッグウェーブにチャージしているとのことでした。このボードは宝物です。
◎アレックスノスト&ジェイソンゲラ@ゴールデンステイトグラッシング
ゴールデンステイトグラッシングではアレックスノストのBMT、ハーバー、エルモアサーフボードのラミネートをしてもらっています。
◎アレックスノスト
昨年、スケートボードで足を骨折し、現在も療養中ですが、シェープしたボードにしっかりとサインをしてもらいました。
5月12日にアレックスの自宅で行われた誕生パーティには、アンディニブラス、マケイラスミス、ハリーロー、カリーナロズンコ、ジミージャズ、ノーランホール他、多彩なゲストに彩られていました。
世界のサーフシーンはいまだこのアレックスノストを中心に回っているのです。
◎デーンピーターソン
今回、改めてデーンピーターソンのシェープに対しての知識と探求心の深さに感銘しました。さすがに一流サーファーを引き付ける魅力に溢れるボードを作ることができるのだと納得できました。
◎デーンピーターソン&アレックスロペス
右側に座ってデーンピーターソンのボードを真剣に見つめているのは、あのジェリーロペスの息子のアレックスロペスです。
デーン曰く、彼のボードの関しての創造性は素晴らしいと感嘆していました。
◎デーンピーターソン&カシアミーダー&リアドーソン@オーシャンサイドハーバー
デーン、カシアとともにオーシャンサイドハーバーに撮影に行ったところ、待ち合わせていたリアドーソンもアンヒンジドに乗り撮影に加わってくれました。
どこをどう切り取っても、決してブレることなく、伝統的でありながらスタイリッシュでした。さすがです!
◎トロイエルモア
ロビン、デーンも「次世代のシェーパではトロイに及ぶものは一人もいない。彼のシェーピングに対するフォーカスは正しく、尊敬に値する」と口をそろえています。
家族を交えてのディナーも催してくれ、健全で楽しい時を過ごさせてもらいました。
◎ダノー
“変わらない”と言えば、このダノーが最たる人でしょう。
サーフィンの後、昼食に連れて行ってくれ、工場でやりかけのボードを見せてくれた後、トロイの工場に行き、ビールを飲みながら雑談し、家に帰っていきました。「おいおい、今日も仕事しないのか?」というレジェンドです。
◎トロイエルモア&ダノー&オースチン@ブラッキーズ
多少波が悪くても、いつものところで波に乗る。サザンカリフォルニア屈指のローカルポイント“ブラッキーズ”で毎日繰り広げられている日常の風景です。
◎クリス
残念ながら現在ドラッグに侵されている、かつてのロビンキーガルのパートナーであり私の盟友クリス。
アブストラクト、シルクスクリーンによって天才的かつ芸術的な才能を発揮し、時にそれははロビンキーガルをも凌駕するほどです。
再び一緒に仕事ができる日が来ることをロビンとともに待っています。
◎ジョン@マンジャーリ
現在、アンヒンジドサーフボードbyデーンピーターソンのラミネートを行っているマンジャーリサーフボードのジョン。
1960年代、ハップジェイコブスの「422」で知られる、ハモサビーチ界隈の巨大なサーフインダストリー群。
しかしながら現在そのLAおよびサウスベイエリアでは、マンジャーリを含め数件のみ。
この地で育ったデーンピーターソンはLA、サウスベイエリアにサーフインダストリーの灯をともし続けたい、と語っていました。
同時に、「俺たちLAサウスベイエリアの人間は、オレンジカウンティの奴らより、少しレベルが高いんだ。彼らは本当に怠け者だから」とも真剣に語っていました。
◎デーンピーターソン&カシアミーダー@カシアハウス
元祖ロキシーガールにして今もなおレディスサーファーのアイコンとなっているカシアミーダーもまたデーンの創り出すマジックボードに魅せられている一人。
自宅前の庭で、製作中のNEWカシアモデルについて長時間にわたって議論していました。
◎ラリーアリソン@ファイバーグラスフィン
3年前にオーダーしたフィンがまだ出来上がっていないにもかかわらず、悪びれた様子も見せずに工場とオフィスを案内してくれました。
◎トッドベーン@フィンズアンリミテッド
カリフォルニア屈指のフィンの工場でガトヘロイのフィン他、メイドインUSAを守り続けるため、親戚一同によって工場を稼働させています。
彼の性、ベーン“BAHNE”はスケートボードのデッキに燦然と輝く“BAHNE”そのもので、当時よりこの工場で作られていたものです。
◎リズ(セッシュサン)@ウインダンシー
今年よりシーコングで展開している3WAYポンチョ「SESHSUN」のリズです。
有名なTVキャスターだったそうで、愛車もポルシェといかすお姉さんでした。
◎デーンピーターソン&スティーブクリーブランド@スティーブハウス
オーシャンサイドハーバーの撮影後、デーンが近くだから寄っていこうと立ち寄った名匠スティーブランドの家の前で記念撮影。
CJネルソン、ロビンキーガル、クリスチャンワックらがクリームのボードに乗って撮影された「アナザ・ステイト・オブ・マインド」では私も2カットほど出演させていただきました。
◎ジョージトリム&ドニカ@サンファンカピストラーノ
映像制作者として活躍を続けているジョージは、ウェーバー、ダノーのチームライダーとしてたびたび来日しており、映画「フォービデントリム」の監督も務めました。
◎メリッサハーバー@ハーバーショップ
いまだ偉大な父を亡くしたことから立ち直れないようで痛々しいですが、彼女に会うと「頑張ってハーバーのボードを売ろう」と誰もが思うほど素敵な人です。
「世界中で一番長く同じ場所で営業しているサーフショップ」としての誇りを守り続けていく覚悟がうかがえました。(中村の顔が寄り過ぎているところが不気味です・・・)
◎ジオ&ファミリー@オーハイ
サザンカリフォルニア、ベンチュラの10マイルインランドに位置する景勝地オーハイに居を構えるジオファミリー。
ジオはヨーロッパに住むロビンに代わり、カリフォルニアでガトヘロイ、クリームのマネジメントを八面六臂の活躍で行っています。
4月のヨーロッパに続き、今回も大変お世話になり、最後の夜は美しいオーハイで美しい家族と過ごしました。
そして、おまけですが・・・・
◎ショウヘイ・オオタニ@エンゼルスタジアム
行ってきました、エンゼルスタジアム。
今カリフォルニアで一番ホットな場所でしょう!
当日、大谷選手のホームランは観れませんでしたが、なんと試合はエンゼルスがノーヒットノーランを達成するというおまけつき。まさにドリームナイトでした。
試合後、スタジアムの前で行われていた地元TV局の放送ブースの裏で、「大谷翔平」の下にSEAKONGと書いたボードをしっかりと掲げて仕事してました。
長くなりましたが、これで「ああ本当に仕事してたんだ」とご納得いただけると願っております。
詳しいご報告はまたこの次に!
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。
楽しい週末をお過ごしください!
シーコング藤沢店
田中