シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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雑誌「オンザボード」をめくれば真実が見えてきます!

【臨時休業のお知らせ】

まことに勝手ながらシーコング全店は2月13日~15日の3日間、社員研修のため臨時休業させていただきます。2月16日木曜日より通常営業に戻らせていただきます。その間の電話、メールのなどのお問い合わせにつきましてはご返信ができませんのなにとぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

藤沢店の田中です。

 

先日、休刊となった雑誌「NALU」を創刊号から全セットでいただきました。
「NALU」についてはネタがたくさんあるので後日、改めて書かせていただきます。


そこで同じくすでに廃刊となっている「オンザボード」が机の下に重なっていたので手を伸ばしてみました。


古い雑誌をめくるとロングボードの変遷がよくわかります。


常に紙面に名前が登場するサーファーもいれば、大々的に取り上げられてもその号だけに終わってしまう者もいます。


長く第一線で活躍するサーファーは意外にもごく少数に限られています。


そして現在シーコングで取扱っているシェーパー、サーファーたちはその第一線で活躍し続けているごくわずかな者たちです。

 

 

 


2011年の81号では、スペインで行われた第4回の「ダクトテープ」についてトッドグラッサーの写真とともに特集されています。筆者はジェンナクレインです。


それを読むと今から12年前、世界各地にシングルフィンロングボーダーたちが集結し、見世物的に華麗なサーフィンで観客を沸かせていることがわかります。


当時も今も、この「ダクトテープ」に招待されるか、されないかが一流とそれ以外に分けられるのは同じで、錚々たるメンバーたちが集結していたことがわかります。


紙面に登場するのは順に、ジャスティンクインテル、アレックスノスト、カシアミーダー、ロビンキーガル、ジェームスペリー、タイラーウォーレン、ハリソンローチ、そしてジャレッドメルです。優勝賞品はロビンキーガルのハンドシェープボードでした。


同じ号は、その次にオーストラリアの特集が組まれています。筆者はカイルライトナー。見開きを飾っているのはアレックスノスト、ロビンキーガル、デーンピーターソンにカシアミーダー、そしてジャレッドメルです。彼らカリフォルニアのサーファーたちがオーストラリアに大挙して押し寄せ、ハイパフォーマンス天国だっとオーストラリアをシングルフィンログの世界に転換させている当時の様子がうかがい知ることができます。最後に筆者はロビンキーガルと新たな映像のために合流し、パーソナルボードを「ピッグ」と「ダガー」をオーダーしたことが書かれています。

 

 


2013年88号。表紙はヌーサの波をハングテンするデーンピーターソン。

ヌーサフェスティバルの記事に続き、大会中に盛り込まれた「ダクトテープ」の模様が書かれています。この中でも頻繁に取り上げられる名前はデーンピーターソン、アレックスノスト、3ページ目の見開きはソールアーチのアレックスノストと異色のボード(ザーベル)で豪快なカットバックを見せるロビンキーガル。ロビンキーガルが他のサーファー達とはまったく違うアプローチで大会に臨んでいることがわかります。最後にジャレッドメルとハリソンローチのシェアウェーブが紙面を飾っています。

 

 


2014年92号の表紙はアレックスノスト。撮影者はデーンピーターソン。

巻頭特集はアレックスノスト、フォードアーチボルト、エリスエリクソン、タナー、そしてデーンピーターソン。筆者はデーンピーターソン。


そして巻末の特集は「Going Right」と題したネイザンオールドフィールドによるオーストラリアの新進気鋭のクリエイティブサーファーたちが紹介されています。


冒頭は、アライアに乗るブレイデンウェア(彼とは一緒にスコーピオンベイを旅したことがあります)。3人目に取り上げられているのは、若き日のカイエリスフリント。KEYOのシングルフィンのショートボードをソウルアーチでボトムターンをするそのスタイリッシュな姿が絶賛されています。(ご存じのとおり、カイエリスは現在、オーストラリアで作られるガトヘロイのメインシェーパーで日本用にもボードを作っています)。そして6人目はジャックリンチをカイエリスとともに次世代サーファーの先頭に立つ存在としてキャッチアップしています。(ジャックリンチはガトヘロイのライダーを経て、現在はアレックスノストのパートナーとしてオーストラリアでBMTを展開しています)

 

 


2015年94号。表紙はフィッシュで豪快なカットバックを決めるトロイエルモア。

巻頭特集はクマノジュンジさんの湘南を取り上げた作品集で、見開きは中村清太郎。一目見れば彼だとわかるソウルアーチのハングテンの写真です。


中盤に私が書かせていただいた、ダノー、ジャレッドメル、ジョージトリムとの奄美大島トリップをはさみ、当時若干二十歳のトロイエルモアのライフスタイルが大々的に取り上げられています。

若き日のトロイがサーファーとしてだけではなく、ライフスタイルにおいても同世代をリードしたカリスマ的な存在であることが書かれています。

 

 

残念ながら「NALU」、「オンザボード」ともに現在はなくなってしまいました。


このような雑誌は読者の皆様にとっては貴重な情報源ですし、私たちにとっても情報発信の要でした。


それぞれの号にはスポンサーなどの意図によって取り上げられるサーファーやシェーパーもまちまちですが、今回のように数年間を一挙に俯瞰してみると、真実の情報を切り取ることが可能です。


筆者や場所に関わらず、頻繁に取り上げられるサーファー、シェーパーはごく限られています。


彼らが世界のサーフシーンを牽引する真のスーパースターたちです。


幸運なことに、当時シーコングでは取扱っていなかった、デーンピーターソン、ジャレッドメル、トロイエルモアにサーフボードを作ってもらったり、また当時は縁のなかったカシアミーダー、カイエリスなどとその後出会うことになりました。


私たちシーコングが第一線のスターたちと縁を持つことができたのは、デューイウェーバーとの関わりに始まったロビンキーガルとの出会い、そしてロビンがその後に続く皆を紹介してくれたことに始まります。


古い雑誌をめくり、この幸運を改めてかみしめているところです。次回は古い「NALU」をめくってみたいと思います。

 


明日から3日間、シーコングは社員研修のために臨時にお休みをいただきます。


3日間で英気を整え、木曜日からはまた皆様に刺激的かつお役に立つ情報をお伝えさせていただきたいと思います。


今後ともシーコングをよろしくお願いいたします。

 

シーコング
田中