シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


f:id:SEAKONG:20181205180050j:plain

ロビンキーガルの思考に触れる!

藤沢店の田中です。

 

「ユダヤの歴史にまつわる古都でセファラディック(伝統民族音楽)に耳を傾けながら静かに夜を過ごそうと思っていたのに・・・・現在午前3時。相変わらず通りにはエルビスのブルークリスマスが流れてるんだ・・・クソッ!」


「汚れた歯をきれいにするためタバコをやて、それにベジタリアンになって鍛え上げながら身体をシェープするつもり。そうすればモロッコには泳いで渡れるだろう。やっぱりポルトガルは最高だ。ポルトガル、スペイン、モロッコに3つの個人的な神殿を建設することができれば俺は安らかに眠れるかもしれない・・・そうだイスラエルのアッコ(都市名)までセーリングで行くのはどうだろう?まずはその前にカリフォルニアに行かなきゃ。もしそこで行き詰ったら、メキシコに行くしかないだろうな・・・」


「とにかくレジンが問題の元凶なんだ。もうカリフォルニアではコントロールできない状況だ。だからフランスでドラム缶にして4本のレジンを買ったんだ。これで300本のボード分だ。4缶で約84万円だったんだけどロシアと中国のことを考えるとまだまだ上がりそうだからこの投資は正解だったな」


「このまま1月末まではポルトガルにいるよ。その間スペインやモロッコに足を延ばしてみようと思ってるんだ。300本のボードを完成させるには、今のファクトリーは手狭だからやっぱりもう少し規模が大きいところを買うかレンタルしなきゃ」


「今はまず免許と税金の問題を解決しないと・・・それが上手くいかなきゃメキシコに行くしかないかな。それじゃ死んでしまうよ。また一緒にフランス、モロッコ、イタリア、ギリシャをキャンピングカーとヨットで周ろうよ・・・そうだ次回はコルドバで待ち合わせしよう。あそこは楽しかったね」


と、カリフォルニアの期限が迫っているにもかかわらず、未だポルトガルに滞在を続けているロビンキーガル。

 


彼から出てくる言葉、発散されるオーラはもはやいちサーファーとは思えないものとなってきました。

 

2022年10月後半、10日間着の身着のままだった彼とスペインの旧市街を歩いていると、彼のことを有名なサーファーだと思う人はいないでしょう。


それどころか何度も道行く人に通りすがりに「彼は映画俳優?」と尋ねられました。

 



彼の存在感はもはや次元を超えてしまったようです。


「とにかく」「とにかく」「とにかく」と手を付けられなかったこと、意識的に手を付けてなかったことが溜まりに溜まり、まさに万事休すの状況に陥りつつも、サーフィン業界の惨状を嘆き、そしてボード作りに対しての情熱も失っていません。


思えば、彼が財産を相続するずっと以前の20代の前半のころから、彼は当時のカリフォルニアのサーフィン業界の惨状を嘆き、そぢて同時に自分の作るサーフボードについての考え方を情熱的に語っていました。

 

 

当時はの不満は、ロングボードの専門誌の中身が広告に侵され事実が捻じ曲げられて伝えられていること。そしてもう一つは自分が創り出したサーフボードのシェープ、デザインが多くのシェーパーによって模倣されていることに象徴され、憤りと嘆きをいつも爆発させていました。

 

当時彼が言っていたことは、それ以降に起こったことを振り返ってみれば、どちらも正論で、繊細な彼の心が当時から蝕まれていたことが理解できます。

 

その頃から現在に至るまで、彼の創りだしたサーフボードの形状とそっくりそのままコピーされ世界中に溢れています。


とくにハイパフォーマンスピッグタイプの『プレイボーイ』などは世界のロングボードシーンのメインストリームとなり、世の中を席巻しているほどです。


アブストラクトや中にはフリーラップという技法までそっくりなボードもたくさんあります。


しかしながら、よくよく見てみるとアウトラインは似ていてもノーズからテールに至るまでのボトムの形状の変化や、レールの高さの割合などの調整については真似することはできず、ほとんどの場合、厚みの違いはあっても単純な50/50となっています。


アブストラクトに関して言えば、アブストラクトとはまさに脳の中で覚醒されたアートなので、その流動性は模倣することは現実的に不可能で、多くの場合、単なるマーブルカラーのようなものになってしまっています。


ある意味先天的才能である色彩的な話は別にしても、ロビンが考えている「ファンクション(機能するサーフボード)」という概念を3次元のサーフボードに置き換えるという作業は誰にでもできるものではないはずです。


それを証拠に『ダガー』、『スムースオペレーター』、『ザーベル』、『クラシックキラー』などのモデルについては、長い間ロビンが創り続け、人気を博しているにもかかわらず未だ誰にもコピーされることがありません。


一般的なシェーパーの視点はそこに追いつくことができないでいるのです。


彼らが考えるコントロール性のみを重視した考えでは、レトロなフィーリングやある限定された状況下でのみ性能を発揮するボードなどは想像の世界の外側にあり、コピーする対象にもなりえないということでしょう。


ロビンキーガルは今後どこに向かっていのか?メキシコかブラジル、モロッコかポルトガル、果てはサーファーズジャーナルで取り上げられたように月に行ってしまうのか?


彼からのメールを読み取っても、そこまでを読み解くことは不可能です。


サーフィンという世界を超越したこの天才を未来はどのように導くのでしょうか?

 



------------------------------------------------


ロビンキーガルの思考の片鱗に触れるには、ぜひ彼の創りだしたサーフボードに乗ってみてください。


★最新作ハンドシェープ by ロビンキーガル

“ロビンキーガルのコンセプチュアルブランド”ガトヘロイ

“天才が創った世界一のイージーログ”ファットキャット

“操作性の優れた万能ノーズライダー”カリフォルニアン

“女性にもお勧めのピンテールピッグノーズライダー”フラワー

 

皆様のお問い合わせ、ご来店お待ちしております。

 

 


シーコング藤沢店
田中