シーコング店長ブログ

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「こだわり」でボードを選ぶ!

藤沢店の田中です。

 


先日のブログでシーコングにてボードのご購入を検討されている方々は大きく分けて2通りいらっしゃると思います。


一方は「ご予算に応じて実用的なものを選ばれる方」、そしてもう一方は「実用性よりも何らかのこだわりによって選ばれる方」と。


前回は「ご予算に応じてボードを選ばれる」ことについて書きましたが、今回は「こだわりでボードを選ぶ」ということについて書きたいと思います。

 

 

話は若干それますが、シーコングにご来店いただいたお客様からたまにこんな質問をいただきます。


「○○(シェーパー)のボードってどうなんですか?いいボードなんですか?」


そのような場合、私は「サーフボードに良し悪しっていうのはないと思うんです。大事なことはお客様が求めていらっしゃる性能を兼ね備えているかどうかです」


「例えばシーコングのボードで言えば、ダノーのボードが好きな方は必ずしも皆、ロビンのボードが好きで乗りやすいとは思わないのと同じで、サーフボードの良し悪しは、人それぞれですよ」


「だから、誰々のボードで選ぶだけではなく、性能で選ぶのならブランドよりもそのボードの特徴を重視する必要があり、こだわりで選ぶならそれをとことん追求した方がいいですよ」とお答えします。

 

ただし、「シーコングで扱っているブランドは他のブランドと決定的に違っているところがあるんです!」と付け加えます。

 

現在主流のシングルフィンロングボードはカリフォルニアにそのルーツがあるのですが、カリフォルニア州はアメリカ合衆国のひとつの州といえどもその面積は日本より大きく、その中でサーファーのテリトリーも幾つかに分類されています。


大きく分ければ、サンフランシスコ以北の「ノーザンカリフォルニア」、サンタクルーズを中心とした「セントラルカリフォルニア」、そしてサンタバーバラからリンコン、ベンチュラ、マリブ、サウスベイエリア、ニューポートビーチ、ダナポイント、トラッセル、サンオノフレ、スワミーズ、カーディフ、ウィンダンシーなど錚々たる名ポイントを有する「サザンカリフォルニア」の3つです。


その「サザンカリフォルニア」の中心地が“オレンジ・カウンティ”と呼ばれる地域で、北はシールビーチからサンセットビーチ、ボルサチカ、ハンティントンビーチ、ニューポートビーチ、ラグーナビーチ、ソルトクリーク、ドヘイニービーチ、サンクレメンテ、トラッセル、チャーチ、サンオノフレを擁しています。

 

そしてこの“オレンジ・カウンティ”こそがサーフィン、特にロングボードの世界の中心であり、流行の発信地なのです。この違いは日本では中々わかりづらいのですが、“オレンジ・カウンティ”は他の地域とはまったく違います。

 

なぜそう断言できるかというと、依然、シングルフィンロングボードにおいて世界中で最も人気があるイベントはジョエル・チューダーの主催する「ダクトテープインビテーショナル」ですが、そこに招待されるのは毎回16人のみの狭き門です。しかしスポンサー枠と開催地のローカル枠を除く残り枠のほとんどは“オレンジ・カウンティ”の出身者で占められます。

 

今までの出場者を見るとアレックスノスト、ロビンキーガル、ジャレッドメル、タイラーウォーレン、アンディネイブルズ、トロイエルモア、タナープレイリー、コーディシンプキンス、グラントノーブル、トミーウィット、JJウェッセルズ。ロングボーダーであれば誰でもその名を聞いたことがあるであろう彼らはすべて“オレンジ・カウンティ”のサーファーたちです。

 

彼らは何故、スタートしてサーフィンカルチャーのど真ん中にいるのかというと、それは彼らには確固たるスタイルがあるからです。


彼らは揃って1950年代後半から70年代初頭のカリフォルニアのサーフカルチャーの傾倒者であり、正統派の継承者でもあります。


そのため身につける服やアクセサリー、車や音楽、そして生活のリズムまでも当時を再現しています。


彼らと同じようなくくりで雑誌で紹介されるシェーパーもたくさんいますが、そのほとんどはサーフブランドのTシャツに短パンといういかにもサーファーっぽいラフなスタイルでシェープし、きれいなピックアップトラックに乗って家に帰れば素敵な家族が待ち受けている・・・という感じです。


しかし、アレックス、ロビンらはそのような服装をすることはなく、ビーチサンダルさえ履きません。一度集まれば仕事はそっちのけで朝から晩まで酒を飲み・・・全員が「ビッグ・ウェンズデー」のマット・ジョンソンのような生き方をしています。

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この写真集はVANSのディレクターであるノーランホールによって製作されたものです。中身には“本物”のカリフォルニアが詰まっています。

 


彼らはフェークではなく生活のすべてをサーフィンに捧げ生活している“本物”のサーファーなのです。


だから彼らの集まるところではサーフボードの流行やサーフィンカルチャーが形作られていくわけで、彼らと他のサーファーたちとの差は歴然としているのです。

 


話は戻り、「こだわりで選ぶ」とは、どういうことでしょうか?


「重いボードを選ぶ?古いボードを選ぶ?」


しかし、それだけでは「こだわりでボードを選ぶ」ということには及ばないはずです。

 


私は「こだわりで選ぶ」とは、言い換えれば「本物を追求すること」だと思います。

 

どうせこだわるなら、自分が頭に描くもの、信念に基づくものを追求した結果、「本物」を見つけ出し、それを手に入れたいと思うのが当たり前だと思います。


シーコングには“本物”のサーファーたちによって作り出された「こだわり」を満たす“本物”のボードがたくさんあります。


それは単にサーフボードという物にではなく、そのボードに込められた精神やバックグラウンドを意味します。


「次のボードはとことんこだわって、本物を追求しよう!」という方は是非、私たちのお店にお立ち寄りください。

 


個人的には、テイクオフが速くて乗りやすい万能ボードを1本持ち、あとはこだわりを追求していくのが一番楽しめると思っています!

 

今日は少し長く、また生意気で身勝手な内容になりましたが、皆様のご来店、お問い合せお待ちしております。

 


シーコング藤沢店
田中

 

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