シーコング店長ブログ

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ニックメランソン来日間近!

藤沢店の田中です。

 

8月末、カリフォルニアに行ったときアレックスノストと今月来日するニックメランソンと一緒に夕食に行きました。


ニックメランソンは昨年の5月にクリスに会った時も、12月にアレックスが来日したときも、次世代を担うシェーパーの中で断トツの存在で、是非ともシーコングで彼のボードを扱うべきだと言われていたシェーパーです。

 

Nick Melanson の インスタグラム

Nick Melanson の youtube


20年前、ロビン、アレックス、タイラーウォーレン達が”ジェネレーション X”としてポストジョエルチューダーの世代としてと往時の雑誌NALUに取り上げられました。

 

 


あれから20数年、その彼らは世界のロングボード界の中心人物として依然居続けていますが、シーコングは時の流れに関係なく、その世代の中で一番優れたシェーパーのサーフボードを取扱うことが使命だと感じています。


シーコングの中では次世代の代表格はトロイエルモアです。

 

エルモアサーフボードについて

 


サーフィンの技術は幼いころから折り紙付きで、ボード作りに関して言えば20代の時からすでにマエストロと呼ばれるように職人気質で、フィーリングで作るというよりも実直にボード作りに向き合い、非常に評価の高いボードを作っています。


また彼はロビンやジャレッドのように弾ける正確ではなく、その落ち着いた温厚さもあって10代、20代のサーファーの中心人物であり、あこがれの対象です。


そして、ここが重要なのですが、トロイエルモアはカリフォルニア屈指のローカルポイントブラッキーズで育ち、名を残してて来た生粋のカリフォルニアサーフカルチャーの申し子なのです。


現在30代となり、サーフィン、シェープともに円熟味をますます増していきますが、ニックメランソンは彼に続く、時代の継承者となります。


20数年前のサーフィンの環境と違い、現在の20代前半のアップカマー達がサーフィンの世界(サーファー、シェーパーとして)で生き抜いていくことはとても困難です。

 


ロビン、アレックスの世代でも、結局今もシェーパー、サーファーとして世界的に活躍し、それによって生計を立てているのはジャレッドメルやタイラーウォーレンくらいで、他のものはサーフィン業界から離れたり、別の収入減を持って生活しています。


だからこそ、シェーパーとして生きていく決心をしたニックメランソンはとても才能に溢れた貴重な存在です、


そして彼もまたモダンロングボードに焦点を当てているのではなく、あくまでもベースは”クラシック”で、シェープと同様にその文化も引き継いでいく覚悟を持ったシェーパでもあります。


ニックメランソンはサーフィンとシェープ技術に長け、ラミネートは友人のマックスが担当します。


この2人のコンビを見て、オレンジカウンティの多くのサーファーたちは、若き日のロビンとクリス(7月に亡くなった)を思い出すのです。

 



ただしどんなに今才能があっても、それを何十年にもわたって継続していくことは簡単ではありません。


どんなにいいサーフボードを作り、いいサーフィンをして、シーコングがそのサーフボードを売っても、爆発的な個性を発揮し続けていかなければなりません。

 

カリフォルニア、世界中には星の数ほどのシェーパーがいます。


しかし、そのほとんどは数年限りで他の職を求めざるを得なく、もしくは有名シェーパーのシャドーとして生活を築くしか生き延びていく道はありません。


また、たまたまいいスポンサーや販売先が見つかり、シェープを続けているものもいますが、それだけでは評価されるとはいいがたい存在です。いかにメインストリームに居続けられるか、それが最大の評価です。


才能とは、時に傍若無人で、自分勝手である必要があり、シェーパーをアーティストに例えるなら、自分の魅力を発散するエネルギーに満ちていなければなりません。


現時点では、ニックメランソンの未来は未知数と言わざるを得ませんが、多くの著名なサーファーが認める存在であり、フェイクの存在でないことは確かです。


シーコングを始めて25年が経ちますが、これからの25年をトロイ、そしてシーコングの若きスタッフとともに活躍してくれることを願っています。

 

 

カリフォルニアでの食事はアレックスの案でした。その席でアレックスはニックに「お前の初来日には俺が付き合うよ」と約束してくれました。


20年前、ロビンキーガルは日本での初めてのショー「スーペリアシングス」を開催するにあたり、アレックスはもとより、コーディシンプキンス、タナー、プロスケーターのタイラームーマを伴って来日しました。

 



自分の知名度だけでは力不足と感じたロビンがアレックスの知名度を利用したのです。その次のコンセプトショー「フリークウェイブ」の時もそうでした。

 


それを知るアレックスは未来のサーフィン界の牽引者のために一肌脱ごうと言うつもりなのでしょう。

 

ニックメランソン、ラミネーターのマックスは10月18日に来日いたします。


なのに、未だアレックスからは明確な返事がないのです・・・・えーっ!お前が言い出したのに・・・・サーファーだからでしょうか・・・?

 

それでも、、、、カリフォルニアのサーフカルチャーのメインストリームの継承をその目でお確かめください。

 


シーコング藤沢店
田中