藤沢店の田中です。
1年ぶりのカリフォルニアまであと1週間となりました。
昨年の中村、森井と同様に一昨年新しくシーコングのスタッフに加わった岡田を現地に連れていき顔見世をするのが目的の一つですが、昨年と大きく違うのはロビンがカリフォルニアにいることです。
すでにたくさんのボードのシェープを終えているようですが、その中からできるだけ数多くシーコングに持ってくるのが今回の一番の目的です。
1年ぶりのカリフォルニアまであと1週間となりました。
昨年の中村、森井と同様に一昨年新しくシーコングのスタッフに加わった岡田を現地に連れていき顔見世をするのが目的の一つですが、昨年と大きく違うのはロビンがカリフォルニアにいることです。
すでにたくさんのボードのシェープを終えているようですが、その中からできるだけ数多くシーコングに持ってくるのが今回の一番の目的です。
ご存じのようにロビンは数年前に育てられた祖母を亡くし、彼女から遺産を受け継いだために、それ以来、お金をかぐ手段としてサーフボードを作ることをやめました。
それ以前においても、彼がサーフボードを作る目的が生活のためということはみじんも感じさせませんでした(切羽詰まったときは何度もありました)が、当時は試行錯誤を繰り返した時期でもあったので、大量に作った試作品を販売しなければならなかったのは事実です。
縁あって(腐れ縁ですが)、それらのほとんどが日本に送られてきました。彼は作ったサーフボードを丁寧に並べて販売するようなことはできないので、結局“まとめて買ってくれる”シーコングが一番楽だったのでしょう。
とにかくその当時以来ロビンキーガルの最新シェープは日本に並ぶようになったのです。
最初はビジュアルもしくは使用しているライダーの個性によって人気に火が付きました。何しろ20年前はジョエルチューダーの全盛時代で、ロビンキーガルといっても誰もその名を知りませんでした。
しかしそれ以来、千本を優に超すロビンシェープのボードが日本に入ってきたはずです
同時に彼のボードの魅力を理解することに多くに人が苦しみました。
薄い、細い、浮力が足りない、波のコンディションに合わない、(ピッグなど)見たことも乗ったこともない形状・・・多くの方がそのボードを持て余し、手放してしまったのです。
“人気があるから”、“流行っているから”という理由だけでご購入いただいた方は特に、手放すことも多かったと思います。
せっかくロビンのうわさを聞きつけてボードをご購入いただいたにもかかわらず、その後手放して他のブランドのボードをご購入された方も多くみかけました。
しかし、わずかなお客様の中には、「難しいけど、一瞬すげぇいい時がある。それが気持ちいい。もう一度その感覚を味わいたい。だからロビンのボードが好きで乗り続けている」という方もいらっしゃいました。
遺産を受け継いだロビンは、それ以来、自分がシェープしたいときにシェープしたいボードだけを作る、と宣言しました。
もう自分の創作活動を誰かに(特に私だったわけですが)束縛されたくない、自由に作りたいものだけを作りたいと考え、それ以降はシェープサインも変え、それを実行したのです。
同時に彼は「思ったより長くかかったが、もう試行錯誤の時代は終わった。どこをどのようにいじればサーフボードの性能が変わるのかすべてわかっている。だからもう失敗はしない。すべてのボードは完ぺきに作ることができる」と言ったのです。
以降、製作されるボードの数が激減し、NEWボードよりも中古ボードに目が向けられるようになりました。
彼のボードはどんどん稀少になり、貴重さを増していきました。
彼の発言と枯渇した状況に呼応するかのように、隠れファンを含めた多くのガトヘロイユーザーの方々が、改めてロビンがシェープしたボードの評価を再認識していきました。
大勢の方が、「手にすることができただけでうれしい」、「毎日でもこの素晴らしいレールを触っていたい」、「他のボードとまったく違う」と声を上げてくれました。
そして現在は「サーフィンの歴史やシェープについてて突き詰めて考えていけばいくほど、つまるところロビンのボードに行きつく他はない」と言われるようになったのです。
自称カリフォルニアスタイルのシングルフィンロングボーダーでありながら、もしまだ「ロビンキーガルのボードを触ったことがない」というのであれば、これから入荷する彼の最新作にぜひご注目ください。
カリフォルニアから、最新情報をお届けする予定です。