藤沢店の田中です。
昨年の3月、私はロビンに会うためにスペインのセビリア空港に降り立ちました。
すでにご存じのとおり、当日も翌日もロビンは迎えに現れず、結局3日目の朝、私はバスに乗りポルトガル南西部のラゴスに向かったわけです。
そして昨年の10月、私は再びロビンに会うために、今度は指定されたポルトガルのリスボンに向かいました。
この時代、携帯電話を持っていない者と言葉の通じない外国の巨大な国際空港な空港で、しかも具体的な待ち合わせ場所を決めずに会うのは至難の業です。
ましてや相手はロビンキーガル。スペインでの前科もあるので、私は期待半分(もしいなければ一人でリスボンを満喫しよう)に入国審査をパスした後、ロビーに向かいました。
案の定、ロビーはロビンはおらず、私はコーヒーでも買おうかと売店に向かっていると後ろからいきなり羽交い絞めにされたのです。
私はすぐにそれがロビンだと気が付きましたが、周りの見知らぬ人は、いきなり白人の男が日本人を後ろから羽交い絞めにしているその光景に驚き、半ば悲鳴を上げていました。
どうにか喧騒を沈め、私たちはロビンの車に乗りこみました。そして彼は言いました。「さて、どこに行こうか」と。
前日のメールではポルトガルにはジャスティアダムス、リーバイ、ブラッドフォードが滞在中なので合流しよう、と言っていたのですが、どうやら話は変わったようです。
彼はいきなり「スペインのセビリアに行こう」と言い出したのです。
私は内心「じゃ、最初からセビリア行の飛行機に乗ればよかった」と思いました。
ポルトガルのリスボン空港からスペインのセビリアには来た方向に車で5時間ほど戻ることを意味し、しかもセビリア行の飛行機の方が安かったし、前回はセビリアからポルトガルまでバスで行ったし・・・なんともトホホな旅の始まりでした。
・・・と前置きが長くなりましたが、今回はロビンとの旅の話ではありませんでした。
セビリアで一泊した後、結局ロビンは「カリフォルニアの奴らと一緒にいたくない」と言い出し、彼らに時間遅れの位置情報を送っている間に、私たちはモロッコに向かったのです。
結局、2週間の間、ジャスティンからのメールには返事を送らずじまいになってしまいました。後々フランス人のフィルマーのクレメから「ジャスティンがガトヘロイに乗っている映像が撮れたんだけど」と聞かされ、私もぜひそれを撮影したかったと後悔した次第です。
そのクレメから昨日、「ジャスティンのライディング映像を編集したよ」と連絡が来ました。
使用しているボードは新作の『NEWローチ』。ロビンがシェープするボードの中では一番短いショートボードになります。
ショートボードと言っても、もちらん1970年代のトランジション系であることに変わりはなく、フラットなボトム、エッジを利かした幅広いテールとアウトラインが特徴的です。
何はともあれ、そのライディングをご覧ください。
身長2メートル、体重45㎏(?)くらいのジャスティンアダムスの貴重なライディングシーンです。
ジャスティンはロビンたちの幼馴染でもあり、アレックスとも非常に仲がいいことで知られています。一般的にはとてもアンダーグラウンドな存在であるにもかかわらず、その存在は広く知られ、カリフォルニアのメインストリームサーファーの一人であることは間違いありません。自分でもボードをシェープしていますが、若い時からロビンのボードにもよく乗っていました。
今回のライディングはまさにジャスティンアダムスの真骨頂と言えるでしょう。長身痩躯を生かしてゴムの棒のように見えたかと思うと得意の低姿勢でかっ飛ばしていきます。いわゆる、誰が見てもジャスティンアダムスなのです。
この新作『NEWローチ』をどうやらロビンはカリフォルニアでシェープするそうです。といっても、まだフランスにいるのですが・・・
気になる方はぜひ、シーコングスタッフまでお問い合わせください。
またジャスティンアダムスの"クレージーボード”も在庫がございますので、ぜひご覧になってください!
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皆様のご来店、お問い合わせをお待ちしております。
シーコング藤沢店
田中