フランクフルトから田中です。
(昨夜はロビンが部屋に乱入してきて寝たのは4時前だったので、すでに時差ボケのような状態で、頭が回らずこのブログを書いています)
ロシア侵攻の影響によって帰国便の出発が大幅に遅れているため、11時間半の間次の便を待っています。
今朝は6:50分のスペインのビルバオ発の便に乗ってここまで来ました。
ホテルを出発したのは朝5時ですが、「空港まではタクシーですぐだから起きてこなくていいよ」とロビンには言っていたのですが、やはりその前にロビーに現れ、最後にはいつもとおり強烈なハグで締めくくられました。
この2週間余り、彼に振り回され、少々うんざりしていましたが、こうして最後の日を迎えると、やはりいつものようにロビンのとのトリップが特別だったことが実感されます。
今回はスペインのセビリャを皮切りに(ロビンは現れませんでしたが)、ポルトガルのラゴス、リスボン、オビドス、ポルト、スペインのレオンを周り、彼の本拠地であるフランスのギタリーに行き、最後は私の出発便が早かったため、再びスペインに入り、ビルバオを訪れました。
各地で博物館や美術館、歴史的建造物を周り、ロビンが厳選したホテルとレストランに行きました。
「歳を重ねると(彼は現在38歳になりました)サーフィンだけでなく、いろいろなことに興味が広がってくる。それに年齢や体調のせいでサーフィンができないとこもある。でもそれでもいいんだ。サーフィンをしなくてもビーチに行き、貝を拾ったり、魚を釣ったり、散歩をしたり、そうやって海に関わっていくことがサーフィンライフなんだ。年老いたレジェンドも皆そうしているだろ。彼らはサーフィンができなくなっても、いまでもサーファーなんだ。自分は歳を取ったわけではないが、もう若くはない。だから将来のことを考えているんだ」と言いながら、ポルトの川沿いを散歩しました。
彼といると、彼がどのようなものに惹かれ、感性がどのように養われていくのか少しわかる気がします。
偶然見かけたダリのコレクションを片端から撮影し感嘆したり、無名の画家が描いたアブストラクトに見入ったりするのを見ていると、なんだか私も同じようにできるのではないかと錯覚を起こします。
絶対に彼の感性には他人がどんなに真似ても到達することはできないでしょう。
「この夏から2年間はシェープに集中する。日本にもたくさんのボードを送れるようにシェープに集中するつもりなんだ。そして2年後には、たまったお金をもってどこかに消える。それが今考えている理想的な人生だ」
常人の目から見れば彼のことはとても理解できませんが、ボード以外について様々なビジョンを語る彼を今後もサポートしていきたいと思うのでした。
とにかくこの夏過ぎ頃からは、「ハンドシェープ by ロビンキーガル」が復活します。
ファンの皆様に限らず、シングルフィンロングボードが好きで、購入するだけの価値があるボードをお探しの方々、こうご期待ください。
昨日フランスで取得した「陰性証明書」について事前にアプリに登録したところ、なんだか少し不備があるようで、無事に日本に入国できるか少々心配になってきましたが、皆様にお会いして、お土産話をするのを楽しみにしています。
シーコング
田中