シーコング店長ブログ

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ダノー、アレックスノスト(ジャスティンアダムス)、ジョンペック!

藤沢店の田中です。

 


まずは余談から。


先日、有楽町の角川シネマに『ランブル』という映画を観に行ってきました。

 


これは現在日本各地で行われている「ピーターバラカンのフォルムフェスティバル2022」の上映作品の中の一つです。


私が観た『ランブル』はロック、フォーク、ブルース、ジャズ、ヘヴィメタルなどの音楽のルーツがアメリカの先住民族のリズムから影響をうけているということを描いた作品です。


私が驚いたのは作品の冒頭で流れてきたメロディです。


音楽音痴の私でもそのメロディが聞き覚えのあるものということはすぐにわかりました。

 




それはダノーがいつもライブの冒頭に奏でるメロディで、お配りしているDVDにも何度も挿入しているものでした。


映画を観終わり、すぐにダノーに「ランブル観た?」とメールしました。


するとボードを作るのは遅いのに、秒速の返信が送られてきました。


「Oh Yes!!!! もちろん観たよ。スーパークールだ!」


映画の内容はもちろん素晴らしかったのですが、私はそれ以上にダノーがボード作りだけではなく、音楽においても歴史的背景について最も重要視していることを理解することができました。

 


 

 

そのこだわりが唯一無二のボードを作る源泉になっているのだろうと改めて理解できたのでした。


ご興味がございましたら、ぜひご覧になってみてください。

 

「ピーターバラカンフィルムフェスティバル」

 



 

話は変わりまして、先週金曜日、カリフォルニアから大量のボードの入荷がありました。


届いたのは、クリーム、ウェーバー、ハーバー、エルモア、そしてBMTとジョンペックです。

 

まずはアレックスノストのBMTですが、いつもの通りまったくの前触れもなく入荷して、しかも2年前から頼んでいるカスタムボードというわけではなく、相変わらずという感じですが、今回のボードは今までのBMTのクルーザーに比べると少し雰囲気が違います。

 


今までの『クルーザー』よりもボリューム感が増し、直進性を高められた“ログ”の雰囲気が強められています。


ハイパフォーマンスピッグ系というよりも、1960年代中頃のボード形状といった感じです。


それに比べて重量は今まで通りどちらかというと軽めに仕上げられているため、クラシックにトリム&グライドを容易に楽しめるモデルという感じです。


世界のサーフシーンの中心であるアレックスがこのボードから何を発していくのかは、残念ながらはなはだわかりませんが、これまで以上に“乗りやすそうな”仕上がりとなっていることは間違いありません。

 

そのアレックスからは自分の作ったボードについては何にも語られていませんが、「友人のジャスティンアダムス(フィッシュゴッド)が作ったボードをジャスティンのために買ってくれないか?」と連絡がありました。

 

アレックスに頼まれたら断るわけにもいきませんので、次回の入荷でその“フィッシュゴッド”ジャスティンアダムスの代表作「ダンシングベイビー」が4本入荷します。

 

 

BMT、ジャスティンアダムスともに、ぜひ、ご注目ください。

 

 



アレックスのライディングとともに、『ダンシングベイビー』に乗るジャスティンアダムスにもご注目ください!


※「ダンシングベイビー」の価格は¥197,000(税込)となります。

 

 

続きまして、ジョンペックからも5本のボードが届きました。

 

高齢のため、今回の入荷によってジョンペックのハンドシェープの入荷予定は残り2本(1本はまだシェープされておりませんが)となりました。

 

すべてのボードがカスタムオーダー品ですが、実はこの中の1本はシーコングのカスタムオーダーです。

 

 

現在78歳のジョンペックはその存在そのものがサーフィンの歴史であり、神様と呼ばれるにふさわしい実績と影響力によってサーフィン史に大きな影響を与え続けてきました。

 

もちろん一番有名なのは1963年1月1日に史上初めてレギュラーフッターとしてパイプラインの巨大な波をメイクしたことです(ご存じのように有名なハワイノースショアのパイプラインはレフトブレイクなので、ジョンペックは1960年代の重くレールの厚いボードでバックサイドのライディングをしたのです)

 



 

それ以外にも時代を象徴するような彼の特異な生き方(サーフィン、ドラッグ、ヨガなど)においても大きな足跡を残してきました。


それらの功績によってジョンペックのハンドシェープボードはとても貴重です。


今回、私がオーダーしたのは“アルティメットラージウェーブガン”というモデルです。


ハワイノースショアの巨大な波をメイクするために作られたモデルで、1インチのレッドシダーのセンターストリンガーに1/8インチのオフセットストリンガーを採用されています。


幅狭いアウトラインですが、ノーズの先端からテールまでレールの際まで厚みを持たせたフルダウンレールになっていて、巨大な波の中でもボードが直進性を保つようにシェープされています。(巨大な波ではボードのターン性能は逆に命取りになるということです)


一切の余分な浮力、形状がそぎ落とされているため“ガン”は視覚的にも究極の芸術品となっています。


5月に会った時、ジョンは「ひざ波でもクルーザーとして楽しめる」と言っていましたが、それではこのボードの価値に対して申し訳ないので、いつか湘南にこのボードにふさわしい波が押し寄せてきたときに、こっそり持ち出してみようと思っています(もうそうですが・・・)


当分の間、藤沢店に飾ってありますので、ぜひそのオーラをご覧になってみてください。




皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。

 

シーコング藤沢店
田中

 

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