藤沢店の田中です。
今日はご来店いただいたお客様と偶然にも次から次へとガトヘロイの『ダガー』が気になるという話で盛り上がりました。
その理由は何といっても、ロビンに代わってこのボードをシェープしているカイエリスフリントの圧倒的なライディングです。
冒頭のエルロロからのテイクオフ、フェースを走るスピード、そしてアグレッシブなマニューバーなどは他のシングルフィンロングボードの映像では見たこともないようなライディングです。
この映像を観てしまうと誰もが『ダガー』が欲しくなってしまうでしょうが、実は『ダガー』の映像にはシーコング秘蔵のとっておきのものがあります。
こちらの映像は伝説のローカルヒーロー、コーディシンプキンスのものですが、じっくりと見れば見るほど、カットバック時のボードの角度や波のポケットに留まりながら完璧なトリムをすることなど尋常ではない高い技術のサーフィンであることがわかると思います。
コーディシンプキンスは地元のニューポートビーチでサーフィンを始めロバートオーガストのライダーとしてその一歩を踏み出しました。
10代の後半をパーティに明け暮れ、幼かったアレックスノストを助手席に乗せブラッキーズで台頭してきました。
その後、アレックスとともにダノーのライダーとなり、そして再びアレックスとともにガトヘロイのライダーとなりました。
当時も今もアレックスもジャレッドもロビンも口をそろえて"最高のサーファー”と彼を称賛します。
ジョエルチューダーによってダクトテープが開催されるようになった初期のころは当然のごとく招待されていたのですが、家族のために休日を過ごしたいという理由で皆が憧れる名誉ある招待を辞退をするようになりました。
そして最終的に2011年、彼は消防士として家族のために生きる道を選択し、ビーチから離れた場所に居を移し、完全にサーフィンの世界から離れ、それによって正真正銘の"伝説”となったわけです。
10年以上たった今観ても彼のサーフィンは衝撃的です。
残念ながら、誰も真似することは大変困難ですが、このガトヘロイの『ダガー』に乗ればそれがかなうかもしれません。
同じシングルフィンロングボードでも、ノーズライダータイプやピッグタイプのボードであればやはりこのボードの動き、スピードは不可能です。
しかしこの『ダガー』のアウトライン、独特のロールボトムとフォイル形状はこの圧倒的なパフォーマンスをサポートします。
もちろん彼らのように“ハング10”を決めるのは困難かもしれませんが、ハング5やチーターファイブなら可能でしょう。
それだけでなくむしろ“可能と感じさせてくれる”こと、“自分も挑戦してみたいと思う”ことがこのボードの魅力です。
このような形状を持ったボードを海で見かけることは少ないでしょうが、ロビン、アレックス、コーディシンプキンスたちはすでに10年以上前に、ノーズライダーから進化を遂げていたのです。
ハイパフォーマンスピッグだけでなく他のサーファーに差をつけたいのであれば、ぜひ『ダガー』で“リアルシングルフィンロングボード”を味わってみてください。
それでは引き続き、楽しい連休をお過ごしください。
シーコング藤沢店
田中
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