藤沢店の田中です。
今日は私が衝撃を受けたライディングについてご紹介させていただきます。
日頃より、シーコングでは“価値あるブランド”のサーフボードをご提供させていただいておりますが、私たちが訴える“サーフボードの価値”の中でも以下の3つが特に重要と考えています。
☆サーファーとして世界的に評価されている
☆サーフィンカルチャーの原点である歴史的背景を最大限に尊重しながらも、オリジナルの視点で世界のサーフシーンに影響を与えるサーフボードを創っている
☆生み出されたサーフボードの価値は世界的に普遍でリセールバリューが高い
シーコングが取り扱うサーフボードは幸いにも、上記のすべてにおいて世界中で評価されています。
しかし最初からこのラインナップが揃ってたわけでも、あえてラインナップを選りすぐったわけでもありません。
たまたまデューイウェーバーを取扱うこととなり、それによってロビンキーガルと知り合い、彼が紹介してくれた友人たちが勝手に世界に羽ばたき、サーフィン界のスターとなっていただけなのです。
しかし今思えば、カメラを持って彼らを撮影していると彼らが他のサーファーとは待ったっく違った個性を発揮していたことは間違いないでしょう。
彼らは父親に連れられたり、ジョエルに憧れてシングルフィンロングボードに乗り始めたものの、決してそれらを真似するだけには飽き足らず、10代前半のころから卓越した技術をベースに個性を発揮してきました。
デジカメを使うようになって以降に撮影した動画はほぼすべてyoutubeかvimeoにアップしているのですが、今日はその中から私が衝撃を受けたライディングをご紹介させていただきたいと思います。
10年以上たって観返しても、いまだに彼らの個性が際立ち、しかも現在も誰も彼らの域に達していないことを感じていただけると思います。
皆様のロングボードライフがノーズライディング一辺倒にとどまらず、次のステージに導かれれば、より楽しいサーフィンライフが遅れるのではないかと思います。
ぜひご覧ください。
●コーディシンプキンス/ガトヘロイ/サマーダガー
2008年に撮影された、伝説のローカルヒーロー、コーディシンプキンスのライディングです。薄く、ロッカーのない尖ったボード上でホットドッギングと呼ばれるボード上を動き回るライディングですが、カットバックの時のボードの角度他、見れば見るほど異次元を感じさせてくれます。
現在は、家族のための生活を優先するため山岳消防士となり、サーフィンとは無縁な生活を送っていますが、それだけに彼の伝説的なライディングは語り継がれているのです。
それまでのノーズライダーの特徴であったスローで、動きの鈍いという特徴を一変させ、2008年頃、ロビンキーガルはスピードとコントロール性を兼ね備えたノーズライダー“チープデート”を生み出しました。
当時日本では無名だったベンは静波で行われた『第1回シングルフィンオールスターズ』で圧倒的な存在感を見せつけ優勝を飾りました。
●ダレンユーデリー/デューイウェーバー/プレイナー
ジョエルスタイルのノーズライダーから本格的なクラシックへのこだわりが追及される過渡期、コンテストで優勝を目指すことができるモダンノーズライダーが開発されました。
開発に携わったダレンのこのライディングを観れば、このプレイナーの性能の高さに驚かされるはずです。
あまりにも優れた性能は、1960年代のコンセプトが重視される現在においても圧倒的なため、中山祐樹、小林恵理子、戸井田雅秋らのシーコングのチームライダーは今もここ一番というときには絶対に持ち出すボードとなっています。
2009年当時、すでにロビンキーガルはガトヘロイを立ち上げており、そのライダーにはアレックスノスト、コーディシンプキンス、JT(現在のナイトトレインのシェーパーにしてカリフォルニア製クリームのシェーパー)を擁していましたが、ロビンを含め元々は皆、ダノーのチームライダーでした。
しかし彼らが巣立った後も、撮影に訪れると、周囲を圧倒するアップカマーが控えていたことに驚きました。
結局、ジャレッドメル、トロイエルモアもメジャーに名を連ね、ダノーのもとを去っていったのですが、彼らの名前を見るだけでダノーの存在感の高さを知ることができます。
●アレックスノスト/デーンピーターソンシェープ/カスタム
アレックスのことはそのずっと以前から知っていたのですが、シェープをするわけでもないので、当時はシーコングにとってはお客様的な存在でした。
もちろん彼がサーフィン界のアイコンであることは知れ渡っていましたが、波に恵まれたこのサンタクルーズの大会で、彼がなぜそのポジションにいるのかということが理解できました。
単なるシングルフィンロングボードの動きとは思えないライディングで、大歓声に包まれていたことが今もよみがえります。
その翌年、フランスに移住したロビンキーガルは、すでにカリフォルニアを離れる決意を固め、新たなる波を求めてアフリカのウェスタンサハラに渡りました。
この映像はそれまで二人三脚でガトヘロイをメジャーに押し上げたロビンの相棒クリスの全盛期のライディングです。
脂の乗り切ったクリスは、このトリップでロビンとの決別を決意し、アパレルブランドを立ち上げた後、現在はドラッグに侵された生活を送っています。
●ロビンキーガル/ガトヘロイ/サファー
サハラ砂漠の西南端のパワフルなリーフブレイクを疾走するロビンキーガルです。
アフリカ特有の茶色く濁った海をノーリーシュで果敢に攻め立て、それまでに見たことのなかった最高のライディングを見せてくれました。
このトリップで大きく成長したロビンは、その後、世界最高のシェーパーに上り詰めるべくフランスに移り住みました。
同じたびにおいてキャンプ地の前のビーチブレイクでロングボードの答えとして“アンサー”と名付けたログに乗るロビンキーガルです。
大きな波でガンに乗るだけではなく、ご覧のようにハイレベルな個性的なスタイルでクラシックログを操ることができるのも彼の懐の深さです。
●ブリタニークイン/マドルガーダタブラス/XYZ
マットハワードによる「ファインフロー」、トーマスキャンベルによる「シードリング」において一番の存在感を示していたのはこのブリタニークインに間違いないでしょう。
オールブラックのウェットスーツで重いシングルフィンをバックサイドで操る彼女のライディングに魅せられた方は多いでしょう。
この映像は2011年、クリスとともに3度目に訪れたスコーピオンベイで撮影しました。
このサイズの波をこれほど格好良く乗ることができるのは、男性であってもなかなかいないはずです。
●ジャレッドメル/ダノー/ジャレッドメル
すでにダノーのチームライダーを去ることを決めていたジャレッドの最後のご奉公となったジャレッドメルモデルでのライディングです。
その日、JPSAのスタイルマスターズは低気圧からもたらされた強いオンショアのダブルサイズのジャンクコンディションで、選手は皆ゲティングアウトにも泣かされる状況でしたが、一人ジャレッドは難なく沖に出て、異次元のポテンシャルを見せつけていました。
●ロビンキーガル/ガトヘロイ/ザーベル
すでにフランスに移住を果たしていたロビンキーガルのもとに世界各地から次なるアドベンチャーを共にするため集まっていましたが、当時のISに伴う情勢不安のため、不参加者が続出し、決行が困難になりました。
そんな中、一人黙々と旅の準備を進めていた彼の姿が思い出されます。
10ftのグライダーをこのように乗るのか?と驚かされました。
結局、この撮影の直後、ワイプアウトしてボードは粉砕され、中途半端な形の幕切れを迎えることとなりました。
●マイルス/ガトヘロイ/チョップオペレーター
アフリカ行きを断念したオーストラリアの巨漢、マイルスのパワフルなライディングです。
100㎏を優に超す巨漢ながら、ノーズライディングとドロップニーカットバックのコンビネーションで周囲のサーファーを粉砕していました。
見た目と違い、当時21歳の気の弱い、いい奴でした。
すでにカリフォルニアを代表するネクストエイジの代表格となったトロイの得意とするフィッシュライディングです。
クラシックなスタイルでログを乗りこなすイメージのトロイですが、ご覧のとおり素晴らしいフィッシュマスターです。
彼の同世代において、彼がビーチに現れると皆がパドルをやめてライディングの注目するほど、存在感を示しています。
皆様の刺激にお役立ちいただければ幸いです!
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。
シーコング藤沢店
田中
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