藤沢店の田中です。
今週は、待望のシーコングオリジナルボードの他、カリフォルニアからはクリームが17本、アンヒンジドのNEWボードが3本、中古ボードが3本入荷の予定です。
アンヒンジドの特選中古ボードは以下のとおりです。
すでにご予約が入っているボードもありますが、キャンセルとなる場合もございますので、ご興味がおありの方はお気軽に「キャンセル待ち」をお申し付けください。
◎9'4ft “カシアミーダー プロトタイプ#1” カシアが好む操作性とノーズライディングに優れるモデルで、レディスサーファーの頂点ともいえるカシアミーダーのファン必見のプレミアお宝ボードです ¥263,000(税込) ※ご予約
◎9'6ft “ミスターウイスカー コリンウイットブレッドモデル” トリプルストリンガーのダイヤモンドテールモデルです ¥243,000(税込)
◎9'4ft “デーンピーターソンパーソナル スリングブレード” デーンのとっておきのお気に入りボードでしたが、今回引っ越しのための資金作りとして泣く泣く手放すこととなりました ¥243,000(税込) ※ご予約
◎9'3ft “モモスティック デーンピーターソンパーソナル トリプルストリンガーピッグ” デーンの愛犬コズモの写真がロゴの代わりにラミネートされた、デーン自慢のボードです ¥263,000(税込) ※ご予約
話は変わりまして、今週の入荷の前に、藤沢店には「今後入手困難」となるレアなボードがございますのでご紹介させていただきます。
このボードはオーストラリアのカイエリスフリントによってシェープされたガトヘロイの『ダガー』です。
過去2年以上にわたりロビンがほとんどシェープをしておらず、なおかつコロナの影響によって世界中のサーフボードの製造が遅れていました。
そのためガトヘロイのボードを手に入れるためには、ロビンがライセンス提供しているオーストラリア製を購入するしかなかったわけです。
ライセンス提供のマシンシェープ?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、この方法は世界的には多数派で、皆さんがご存じのブランドのほとんどは同じ方法で作られています。
またそもそも元の形を作った(クリエイトした)のはシェーパーで、この場合はすべてロビンキーガルによって形作られ、その中で最高のボードから型を取り、信頼されたシェーパーがマシン後のハンドシェープを請け負うのです。
シェーパーはまず忠実に原型どおりにシェープすることが求められますが、同時にやはりそのシェーパーのサーフィンに対する知識、技量、こだわりがボードに投影されます。
優れた技量、知識と経験がなければ、マシンシェープのボードを仕上げること、特にロビンの承認を得るまで仕上げることはできません。
カイエリスのサーフィンの実力はすでに広く知られるところですが、ロビンもカイのシェープに絶対の信頼を寄せています。
kai-ellis on DAGGER
このボードはロビンシェープと遜色なく、力強い存在感を発しているのはそのためです。
存在感と言えば、このボードを「レア」と呼ぶのはもう一つ理由があります。
それはこのボードに用いられている「1インチ(25㎜)幅のレッドシダーのストリンガー」です。
すでにこの“レッドシダー”は最大手であるUSブランクス社では製造を取りやめています。(現在の類似のストリンガーはレッドウッドまたはダークウッドを使用したものです)
そしてオーストラリアでもこの“レッドシダー”の製造はなくなりました。
そのために新たにこのボードと同じストリンガーのボードの製造はなくなるのです。
またこの「美しい1インチのレッドシダーストリンガー」については、以前ロビンが「日本の波、日本人のサーフィンをするときの脚力には硬すぎる」と言い、それによってロビンシェープのボードも非常に数が少ないのです。
そして実はこのもう製造されることのない「USブランクス社製の美しい1インチのレッドシダーストリンガー」のフォームを大量に保有しているシェーパーがいるのです。
それは何を隠そうそのロビンキーガルなのです。
「この数年間、レッドシダーがなくなると予想して約400本のブランクスをため込んでるんだ。これからそのブランクスをシェープするつもりだ。でも以前のように決められたボード、モデルを作るつもりはないんだ。1本1本のブランクスには特徴があるんだ。その特徴(ストリンガーの硬さや感覚なども含め)を見極めながら、そのブランクスで作ることができる最高のボードを作りたいんだ。そう、1本1本すべてがプロトタイプだ。何も決めずに作っても、最高のボードを作る自信はあるんだ。もうチャレンジする必要もないし、失敗もしない」と、ロビンはこれまでになく勝手なことをのたまっていますが、だからこの『ダガー』と同じボードが作られるとは限らないのです(天邪鬼のロビンのことなので、こちらが求めているものはほとんど作らないので・・・)
しかも現在のサーフボードの高騰のあおりを受けて彼のプロトタイプボードは相当に高額になることが予想されます(これについてはリサイクルオイルを使用した「ポリオラ」フォームによる廉価版のロビンのハンドシェープもラインナップに加えます)
という様々な理由により、もうこの「美しい1インチのレッドシダーストリンガー」の『ダガー』がこの価格で手に入ることはなさそうなのです。
日頃から私のことを「売らない商法」という方がいるように、私は決して“押し売り”をしているのではございません・・・
ただ、「このボードは今しか買えません」と言っていいるのです・・・・
いかがでしょうか、ここまでつられて読んでしまうと、もう気になってしょうがないという感じにならないでしょうか?
気になって気になって、夢に出てきたら、もう迷うことなく「ポチッ」としてください。
決して後悔することのない、ロビンキーガルとアレックスノストという2大スターの最高傑作のコラボレーションボードです。
他のすべてのブランドを見回してもこのタイプのボードはありません。それはロビンとアレックスという2大スターの域に達することができないためだと私は思っています。
世界最高峰のロングボーダーによるクラシックオールラウンドシングルフィンの傑作です。
ぜひ、このボードが皆様の夢に出てくることを願っています。
皆様のお問い合わせ、ご来店、そして「ポチッ」をお待ちしております。
と、ここまで書いたところで大切なことを忘れていました。
皆様も『ダガー』の写真を見ながら「こいつ誰やねん?」と思った方も多いと思いますので、ご紹介させていただきます。
ボードを持っているのは7月よりシーコングの新たにスタッフとして加わりました、中山祐樹です。
小学生の頃よりシーコングのライダーとなり、NSAで日本一に輝き、日本代表としてペルーなどの海外遠征も行いました。
その後、JPSAのプロサーファーとなり活動を続けています。
現在はロングボードはシングルフィンロングボードのみで、得意とするノーズライディングだけではなく、世界の最先端のシングルフィンロングボードのスタイルを追求しようとしています。
というようにサーフィンの技術は高いのですが、シーコングのスタッフとしてはまだ始まったばかりです。
本人も「サーフィンが上手なことよりも、社会人として成長したい」と考えています。
もちろん彼のスキルと経験をいかして新しい取り組みもしていきたいと思っていますが、まずは皆様に信頼いただける礼儀正しいスタッフに育てていきたいと思っております。
少々口下手ですが、皆様にお役にたてられる日が来るように本人も努力を重ねていく覚悟でございます。
藤沢店の研修が済みましたら東京江戸川店のスタッフとしてお店に立たせていただきます。
改めて中山よりご挨拶をさせていただきますが、どうぞよろしくお願いいたしますので、今後ともスタッフ一同よろしくお願いいたします。
シーコング藤沢店
田中
/////////////////////////////////////////////
*1:このボードについて