藤沢店の田中です。
先日より、「今日のお客様」ページを復活させました。
⇒「今日のお客様」
当日に各店でボードをご購入されたお客様に了解をいただきアップさせていただいております。
どちらかというと女性よりも男性の方がご遠慮気味になってしまい、藤沢店では女性の写真ばかりになっています。
ご覧いただいてお分かりのように、最近は女性の方もウェーバーをご購入いただくことが多くなっています。
以前は、「女性には大きすぎる」、「ウェーバーほどのボリュームは必要ない」と言って、お勧めしておりませんでしたが、実際にご試乗いただくと大多数の方に気に入っていただいています。
今から22年前の1999年頃、初めてカリフォルニアの“デューイウェーバーのクラシックコンテスト”に行ったときに、日本では「こんな幅広いテールのボードなんか動かねえよ」と言われていた『パフォーマー』に多くの若い女性が乗っていました。
彼女たちは幅広いボードの特徴をいかし、楽々テイクオフした後、ボードを巧みにコントロールしながらまるでボードの上でダンスをするように楽しそうに乗っていました。
当時を思い出すと、最近女性がウェーバーのボードをご購入いただいていることに、隔世の感があります。
ウェーバーの「パフォーマー」について「動かない」と言っていたその意味は、「ショートボードと比べたら動かない」と言っているような感じで、サーフィンは動かすことがすべてで、ショートボードもロングボードも同じように動かしたいと考える方が多かったからですが、ジョエルチューダーの「ダクトテープ」などの影響もあり、現在はシングルフィンロングボードにそのような「動き」を求める方は、一部のご年配の男性に見られるのみになりました。
この世代の方は日本もアメリカもショートボードでサーフィン人生のほとんどを過ごしてきたため当然なのですが、この考え方がサーフボードの変化にも大きな影響を与えています。
1950年代、60年代に始まったサーフボードの歴史は、サーフボードのコントロール性能、スピード性能を上げることに費やされ、その後、ショートボードが隆盛となり、さらなる進化を遂げました。
1980年代に再びロングボードが注目されるようになると、古くからのブランドは昔のロングボードとそれ以降に作られたショートボードのアイデアをドッキングさせ、ショートボードのように動かせるロングボードを作り、体力の衰えたサーファーたちに絶大な支持を受けていきました。
ところが1990年代になり、ジョエルチューダー、デーンピーターソン、マット&ブリタニーなどが昔のようなオールブラックスキンのウエットスーツを着て、シングルフィンのロングボードに乗り出したのです。
そのスタイルはアップスンでボードの上で飛び跳ねるようなものではなく、トリム&グライドでボードの上を優雅に歩くスタイルでした。
それでもクラシックブランドはオールラウンドタイプのボードが本当に優れているんだと息巻いていましたが、2000年代になって、アレックスノストやロビンキーガルのように若くて発信力のある若者たちが「そんなの格好悪いよ。昔のボードのほうがいけてるじゃん」と言い出したのです。
そして、昔風に作ったボードを昔風に乗って、ビーチに1960年代の古き良き時代のノスタルジーを呼び覚ましたのです。
楽しけりゃそれでいいんだとばかりに・・・
つまり「ロングボードはおっさんたちの乗り物から、ティーンエイジャーのファッション」となったのです。だから一気に世界中に広がったのです。
これが、シングルフィンロングボードはスポーツではなくカルチャーと言われる所以です。
ここ最近、デューイウェーバーのボードを女性がご購入されるのを見て、そんなことを思い出しました。
皆様もぜひ、シングルフィンロングボードの楽しさを満喫してください。
シーコング藤沢店
田中
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