藤沢店の田中です。
先日、ロビンキーガルのパーソナルボードが入荷いたしましたが、その中の目玉ボードであった『バルサダガー』が本日、ご予約されていたお客間のご都合によりキャンセルとなりましたので、あらためてご紹介させていただきます。
現在、世界的に伐採が制限され、入手困難となってるバルサ材を用いたボードです。
実は先月、大阪店の帰りに堺市内の木工団地内にある木材加工の会社を訪ねてきました。
これはロビンが現在進めているプロジェクトについて質問があったためですが、その帰り際、三人の職人さんが私がその日に持参した、このバルサ製のボードを見て「これはいくらぐらいで売っているんですか?」と聞いてきました。
三人はサーフィンの経験もないため、サーフボードっていくらくらいするのだろうと興味津々の面持ちでしたが、私は軽く「98万円です」と答えました。
私はてっきり、その高価格にびっくりするものだと思ったのですが、その中の年長に一人がこのように言いました。
「私はサーフィンのことはまったく知りませんが、木材を専門に扱う職人の目から見れば、98万円はずいぶんと安いものだと思いました」
「私はこのように長尺のバルサ材に反りを与え、組み合わせ、全体の形を成形し、そしてまた切り離し、重量を整え、再度貼り合わせて形を完成させ、表面をラミネートした後に磨き上げ、最終的に機能する形状と美しさを持つまでにかかる手間がどれだけ大変なことであるか知っています」
「この作業を一からすべて一人で行うことは才能だけではなく知識的にも技術的にも高いレベルが必要で大変根気がいるものです」
「サーフィンを知らない私から見てもこのサーフボードが素晴らしい才能を持った人が作ったことは一目でわかります」
「一人の人間がすべてを仕上げたとは本当に驚きましたが、それ以上に、この価格の安さにもっと驚いてしまいました」
私はそのように評価していただいたことに驚き、そしてとても感動しました。
バルサボードを作ることがどんなに手間と時間がかかるかは知っているつもりでしたが、サーフボードの価格を基準にした場合、私自身もやはり「高い」と思っていました。
しかし確かに、高価な木製の家具などを基準にしてみれば、その価格は一概に高すぎるわけではないとも思えます。
貴重な材料を使い、手作りで、一からすべての工程を行う。最終的にかかる期間は3か月以上となります。
使用する材料はとても高価で貴重であるし、創り上げる職人は今や世界最高と評されるロビンキーガルだし、今や他にこのようなボードを作れるシェーパーはいないだろうし・・・
なるほど、そう考えれば・・・
どう感じるかは人それぞれでしょうが、もしこのボードに価値を見出していただける方がいらっしゃいましたら、迷わず、こちらから「カートに入れる」をポチっとしてください!
一般的なイメージのある乗りこなせそうもない木製ボードとはまったく異なります。
シェープはフォーム製の『デスダガー』とほぼ変わりません。
重量も11.4㎏と抑えられているため、実用的なバルサボードとも言えます。
壁に飾っても最高ですが、もし手に入れたなら、せっかくなので波に浮かべて、そして乗ってみてください。
新たなステージに導いてくれるはずです。
皆様のお問い合わせ、ご来店お待ちしております。
シーコング藤沢店
田中
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