藤沢店の田中です。
先日ご案内させていただきました、雑誌「Blue.」、「NALU」が間もなく発売されます。
「Blue.」では、シーコングを始めてからの20年間について書かせていただきました。
「もともとはシングルフィンロングボードの専門店でもなく、またスタビ付きボードとの違いすらもよくわかってなかったこと」、ロビン、アレックス等との接点などについても書いてあります。
いつものようにつたない文章でありますが、一生懸命書きましたので、どうぞ売り切れる前に本屋さんに並んでお買い求めください。
また「NALU」では、ロビンキーガルのシェーピングに関してのインタビューです。
彼とともに他のシェーパーのインタビュー記事も書かれていますが、読めば読むほどにロビンキーガルのシェーパーとしての思考レベルの高さを感じられるはずです。ガトヘロイ、クリームのユーザーの皆様のみならず、ぜひお手にとっていただき彼の感性を感じてみてください。
話は変わりまして、この写真をご覧ください。
この写真は4年前の9月、奄美大島で撮影したものです。
ダノーが手にしているのは私が個人的に所有している「ホッグ」です。
このボードは実に14.3kgの重量があります。
多くの皆様はそれを聞いただけで、「うひぇー、そんなの持てない」または「これじゃ動かないよ」と、おっしゃいます。
私自信、このボードは「海に持っていったことを後悔するくらい重い」と思っているのですが、この私のボードにご試乗いただいた方々の実に90%以上の方が、この「ホッグ」をご購入いただいているのです。
その理由は、
・陸では重いけど、海の中では重さを感じない
・ボードがよく進む
・思った以上にコントロールが簡単
・めっちゃ、安定している
・ロングボードらしくてすごくいい気分
ということです。
最後の「ロングボードらしく」というのは、まさにこのボードが1960年代のサーフボードのコンセプトをそのまま引き継いでいるからです。
上述のように私は雑誌の記事を書かせていただいているとき、いつも考えるのは「なぜ皆んなダノーのボードに乗っていたのだろう」ということです。
そして同時にロビン、アレックス、ジャレッド、トロイといったその後ダノーのもとを離れ、シェーパーとして独立を果たした全員が作っているサーフボードについて考えます。
一般的なシェーパーは、「ユーザーが乗りやすいもの」、「性能を高めるために最新のアイデアを・・・」と言います。
しかしダノーを含めた上記のシェーパーたちは、それらと異なります。
彼らが行うのは革新ではなく進化です。大幅に、まったく変えるのではなく、伝統的なサーフボードを、そのコンセプトを崩さずほんの少しだけチューニングすることです。
古い車を愛するものは、最新の新しい部品に変えたりするのではなく、昔の部品を再現したり、ちょっと手を加えて馬力を増したりすることにこだわります。
彼らのこだわりは徹底されています。というよりも彼らにとってロングボードとはそういうものだという徹底したベースがあるのです。
だからこそ彼らはこだわりがあって、格好いいと評価されるのだろうと思います。
どうでもいいことなのですが、シングルフィンロングボードの原点はそこにあることを知れば、操作性だけにこだわるのではなく、そのボードの種類を知ることによって、もっと自由にロングボードを楽しめるのではないかといつも思っています。
「おいおい、ファットキャットの在庫がないから、そんな事書いているんだろう!!」という声も聞こえてきそうですが、そんなことはございませんので、ぜひ、「重いボード好きを自認するちょっと変わった方」は、ダノーのラインナップにもご注目ください!
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。
楽しい週末をお迎えください。
シーコング藤沢店
田中
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