シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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雑誌原稿をもとに10年を振り返りました!

藤沢店の田中です。


まずは入荷のお知らせです。

 

次週金曜日になりますが、カリフォルニアからクリームが36本入荷します。


長い間、多くの皆様には大変お待ちいただきご迷惑をおかけしておりますが、現地カリフォルニアのラミネート工場は平常の稼働に向かっており、徐々に遅れを取り戻しつつあります。


ブランドによるところもあり、またカスタムボードにつきましてはまだまだ平常には程遠い状況でございますが“必ずご満足いただける価値ある本物のボード”をお届けいたしますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

 


新型コロナウイルスが猛威をふるい始めた2年前より何度もフランス行きのエアチケットの予約とキャンセルを繰り返してきました。


現状、まだまだ近々の渡航は叶いそうにありませんが、今思えば23年前にシーコングを始めていらいろいろなところを訪れる機会がありました。


また10年ほど前からは、彼らとのサーフトリップについて雑誌で記事を書かせていただくことが増え、それらが公に形として残っていることは私自身にとっても非常に大きな財産となっています。

 

それを読み返せば当時の記憶が鮮明によみがえってきます・・・

 

 

初めて記事を書かせていただいたのは、2012年の「NALU」12月号でした。

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ロビンがカリフォルニアを離れフランスに渡り工場をオープンしたときの模様について書きました。

花を添えたのは、同日にビアリッツで行われていたダクトテープの参加選手、関係者のほぼ全員がそのオープニングパーティに駆けつけたことです。


ロビンキーガルという一人のカリフォルニアのスターサーファーがフランスに移住しファクトリーを構えるということは当時、前代未聞の注目度を集めました。


誌面ではそこに至るまでの理由を彼の心の変化を読み取りながら綴ったつもりです。

 

 


翌年の2013年初頭は、ロビンとオーストラリアのガトヘロイクルーたちとのシドニーからヌーサまでのロードトリップについて「NALU」に書かせていただきました。

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シドニーのマンリーから、クレセントヘッズ、バイロンベイなどを周り、最終目的地のヌーサで行われていたダクトテープの観戦記など、今振り返ると当時のオーストラリアのサーフシーンがカリフォルニアの影響を色濃く受け、ハイパフォーマンスサーフィンからシングルフィンロングボードに一気に移行したことがよくわかります。

 

この年はとても忙しく、日本と海外を行き来していたようです。

 

 

春には、前年に行っていたモロッコ、ウェスタンサハラへのアドベンチャートリップ「SURFAR!!」の映像が完成し、そのお披露目を兼ねて神宮前でガトヘロイの大々的なショー“ダイナミックエンデバー”を開催しました。


そのために来日したイタリア人、オーストラリア人、フランス人、アメリカ人のガトヘロイの友人たちと荒天によりフェリーが欠航した中、漁船をチャーターし新島に渡った模様を「NALU」に書かせていただきました。

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同年秋には、そのフランスビアリッツを出発しローマ経由でサルディニア島をトリップした模様を「オンザボード」に書かせていただきました。

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ローマでのガトヘロイショー、地中海の青い海をバックにフランス人とイタリア人の確執、そして今も続くロビンのルーツを求める東方への旅が始まり、ギリシャアテネのアクロポリスまでの道のりを綴りました。

 

 

同じく2013年には、フランスに渡ったロビンキーガルについて「サーファーズジャーナル」が特集をすることになり、彼との出会いからのこと、そして私と彼の関係性について寄稿させていただきました。

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2014年はまずガトヘロイのライダー、ホバンファルシャとゴールデンが来日し、湘南から宮崎までのロードトリップを「NALU」に綴りました。

今思えば、とんでもない強行スケジュールでした。

 

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その夏はダノーとの奄美大島トリップにジャレッドとジョージトリムを誘い出かけました。

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あいにく波には恵まれませんでしたが、この旅でジャレッドと急速に近づくこととなり、現在に続く彼とのリレーションシップの源となりました。

 


2015年、秋本祥平君のアテンドでジャレッドメルとホバンファルシャとともに真夏の宮崎を満喫した模様を「Blue.」に書かせていただきました。

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台風直撃の予報の中、なかなか波が上がらずフラストレーションがたまっていましたが、最終的にいい映像も残すことができました。


そして旅のエンディングはジャレッドの結婚パーティ。とても懐かしい想い出です。

 

 


2016年は、ロビンとの2回目のモロッコトリップの模様を「Blue.」に書かせていただきました。

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当時、世界的にイスラム帝国(IS)の脅威が蔓延し、フランスに集結しながらトリップを決行するかどうか迷っていて、私、フランス人のホバン、オーストラリア人のマイルスがトリップを断念し、中村清一郎氏と写真家のペロさんがアフリカに向かうこととなりました。


しかしながら、お酒と彼らの策略に乗ってしまい、結局モロッコのラバトでロビンの誕生日パーティを祝うこととなりました。


そしてこのトリップのサイドストーリーとして、中村清一郎氏がその後病床に伏し、東日本大震災以来来日を渋っていたロビンが中村氏のお見舞いに駆けつけたこと、そしてロビンが奇跡を呼び起こしたことがありました。


そのためにこの号は私自身も大変気に入っている内容に仕上げられることができました。

 

 


2017年の夏。久しぶりのカリフォルニアに戻ったロビンキーガルとやはり結婚後バリに移住していたジャレッドメルを同時に追いかけた模様を「Blue.」に書かせていただきました。

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互いにカリフォルニアロングボード界の牽引者でありながら、それぞれの理由によって故郷を捨て、異国に暮らす身となっていましたが、生まれ育った環境は彼らを急速に“元の世界”に呼び戻しました。


その後、ロビン、ジャレッドとともにスコーピオンベイを訪れましたが、今となってはその組み合わせも非常に貴重です。

 

 

2017年の秋、いよいよアレックスノストが登場します。

東京品川でアートショーを行ったアレックスノストがNo.1サーファーに上り詰めるまでの生い立ち、過程から始まり、彼をリーダーにジャレッドメル、ジャックリンチ、マーゴハムロックを従え、高知県四万十市にお邪魔させていただいた模様を「Blue.」に書かせていただきました。

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当時私生活が乱れていたジャレッドはこの旅でもその姿を露呈し、兄貴分のアレックスにたしなめられるという定番のスタイルを確立することとなりました。

 

 

創業20周年を迎えた2018年春には「Blue.」にその変遷について書かせていただきました。

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また同号では、20周年記念パーティ後に行ったアレックス、ジャレッド、ダノー、トロイエルモアらの豪華メンバーでの新島トリップについても綴らせていただきました。


前回に続き、ジャレッドが酔った上に騒動を巻き起こすこととなりました。


シーコング20周年の記念号として個人的にも非常に思いのこもった出来栄えだったと思います。

 


そしてその年の「Blue.」10月号には、アレックスノストとの確執により「20周年記念パーティ」に参加できなかったロビンキーガルがその直前に来日し、宮崎をトリップしていた模様を書かせていただきました。

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その旅では直前に亡くなった祖母の日記に挟まれていた50年前のパンフレットを頼りに群馬と新潟県境にある秘湯を訪れました。

 

 

2020年の春、再び来日したロビンについて、前年のロビンとのポルトガルのトリップの模様から来日までの流れを綴りました。

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変わりつつあったロビンキーガルのシェープの変遷、嗜好の変化について深く掘り下げました。

 

 


2020年の夏、新しくシーコングのラインナップに加わったカリフォルニアサーフィン界の大物デーンピーターソンが来日しました。

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そのデーンとともに来日したジャレッドメル、シェーパーの榎本さんと一緒に北海道の広尾町を旅した模様を「NALU」に書かせていただきました。

 

 


それ以前もいくつかのトリップ記事、特集記事を実名匿名で書かせていただきましたが、彼らとの直接の接点は2020年冬に鵠沼で行われた「ダクトテープ」以降、途切れています。

 

懐かしく思っても、実際に会ってしまえば「会わなくてもよかった」と思ったことも多々ありますが、このように過去の原稿を振り返ってみると、やはり彼らに早く会いたいと思ってしまいます。

 

もしコロナによる渡航制限が解除されれば、まずフランスに渡りロビンと直接ボードの話をし、それからカリフォルニアに行く予定です。

 

コロナ後にシーコングのスタッフに加わった中村と森井を引き連れてアレックス、ダノー、トロイ、デーンピーターソン、ウェーバー、ハーバーを周り、彼らからその空気を皆様にお伝えしていきたいと思っています。

 

23年間引き継がれてきた、彼らとの関係をこの先も継続していきたいと思っています。

 

今後のシーコングにもぜひご期待ください。

 

シーコング藤沢店
田中

 

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