シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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シーコングの澤野です。前回はウェーバー本店があるサンクレメンテについて触れましたが、今回はウェーバーが毎年開催するコンテストについて書きたいと思います。



ロングボードが生活の一部となっているサンクレメンテの街。その中でもウェーバーの存在は大きな割合を占めます。
ロングボードを始めた少年少女たちは初めて手に入れるマイボードを求め、両親とウェーバーのショップを訪れるのです。創業から50年近く経つ今では親・子・孫と3代にわたりウェーバーユーザーという人々も少なくはありません。親から子へ、そしてそのまた子へとウェーバーの伝統は受け継がれ、今でも愛され続けているのです。また先日も触れましたが、現在でも「レッドコート」と呼ばれるチームジャケットに身を包むコンペティションチームを組織しており、彼らは「カンパニーのためではなくユーザーのためのライダー」、という考えのもと全米のコンテストでも活躍しています。


今年のコンテスト用ポスター


そして毎年ダナポイントにあるドヘイニーステイトビーチで開催される「デューイウェーバーロングボード・クラシック」が今年も9月末に行われます。コンテストだけでなくBBQなども行われ、各地からたくさんのサーファーが訪れるビッグイベントとなっています。


この大会の面白いところは、コンテストで好成績を残すための技術はもちろんですが、ほとんどの人がシングルフィンのクラシックボードに乗り、どれだけスタイリッシュなライディングが出来るか、ということが暗黙のうちに広まり、それぞれが猛烈にアピールするところです。ですのでクラシックなスタイルに興味がある人は見ているだけでも刺激になるコンテストでもあります。10代そこそこの少年少女がウェーバーパフォーマースタイリストを自由自在に操っているのを見ると、喋るのを忘れつい見入ってしまいます。ただプロコンテストではないので、「勝っても負けてもその場を楽しむ」という雰囲気に包まれ、終日和やかな雰囲気の中で楽しむことができます。


このドヘイニービーチは夏のポイントなのですが、護岸工事が行われる以前はカリフォルニアでも有数のライトブレイクの名所だったと言われています。しかし現在でも十分すぎるほどの波がブレイクしており、波チェックはかかせないポイントの一つとなっています。
数年前訪れたとき偶然スウェルがヒットし、10年に1度のTheDAYと騒がれた日がありました。勢い余ってボードを持って入ってしまったのですが、セットでダブル近いウネリはそのカタチを崩すことなく山のように移動し、端から順に綺麗に割れていく波を目の当たりにすることができました。情けないことに数本で上がりましたが、ビーチに立ったときには全身が疲労を感じていたのは言うまでもありません。

残念ながら写真を撮ったこの日はスネヒザコンディションでしたが、9月に行われるコンテストの日はどうなることでしょうか。シーコングからも2名のライダーが参加予定です。大会の様子はこの連載とは別に現地からお伝えしたいと思いますので、合わせてご期待ください。

このビーチの岡の上に「チャートハウス」という西海岸の数箇所に存在するステーキレストランがあります。バレーパーキングの少しリッチなレストランのせいか皆上品な服装なのですが、以前ボロボロの服に裸足という装いのロビーキーガルと行ったことを思い出します。まわりのお客さん達の白い目線が痛かったのを覚えていますが、料理とワインはかなり美味しかったです。ここのオーナーがサーファーということもあり、名だたるサーフポイントのそばにあるのが特徴で、従業員もサーファーが多いことで知られています。


ここダナポイントはフリーウェイ5号線とPCHが交わるところでもあり、少し北に行けばアーティストが好んで住むと言われているラグーナビーチ、そしてその先にはニューポートビーチ、南に下ればサンクレメンテ、更に先にはサンディエゴ、そしてメキシコ国境、バハカリフォルニアといった感じで各本面に繋がっています。


このようにダナポイント、そしてサンクレメンテ周辺は便が良いうえに、ウェーバーなどの名門サーフブランドや有数のサーフポイントに恵まれ、また落ち着いた雰囲気の街中には美味しいレストランやカフェが多数あります。少しのんびりしながらサーフトリップしたい方には是非訪れていただきたいオススメの場所です。
カリフォルニアトリップとなると、どうしてもレンタカーでの長距離移動を強いられ面倒に思われがちですが、南カリフォルニアの海岸線にはロサンゼルス空港からもアクセスしやすく、街々に特有のカラー、カルチャーがあり、サーフィンはもちろん、多くのことから刺激を受けられると思います。南カリフォルニアにトリップを計画中で分からないことなどあればお気軽にお尋ねください。


次回はウェーバーと同じく老舗ブランドの「ハーバー」と「サンオノフレ」について書きたいと思います。