シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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シーコングの澤野です。先日訪れたカリフォルニアでの出来事を織り交ぜ、皆様に今のカリフォルニアのムーブメントと彼らの日常、裏話などをお伝えできればと思っています。滞在時の内容と若干重複することもありますが、これから週2回、計8度にわたる連載を是非ご覧ください。


まずは当店でも人気を誇るデューイウェーバーとその周辺の街、サンクレメンテについて書きたいと思います。


カリフォルニア州サンクレメンテに本店を構えるデューイウェーバー。1960年代より赤いチームジャケットを身にまとい各地のビーチを席巻したデューイウェーバーにより立ち上げられた名門ブランドです。現在では彼の長男であるシェーウェーバー(写真左)が経営に携わり、今もなお多くの人から愛されるビッグブランドであり続けています。サンクレメンテの街中やサンオノフレをウェーバーのTシャツを着て歩くと自分が有名人になったのかと思うほどたくさんの人に声をかけられます。急いでいるときや疲れているときはロゴを隠して歩きたくなるほどです。


このサンクレメンテという街はカリフォルニアの中でもサーフィン文化が強く根付いている街の一つでもあります。サンクレメンテピアをはじめ、サンオノフレ、チャーチ、トラッセルズなど有名なサーフポイントにアクセスするには最も適した街であり、自然とプロ・アマ問わず有名なサーファーと遭遇する可能性も大きくなります。
余談ですが、このチャーチ、教会の意味ですが、とある有名サーファーがお母さんから「ちゃんと教会に行きなさい」と言われるので、いつも行くポイントにチャーチと名付けた、と言われています。

上の地図のフリーウェイ5号線(405号)はロサンゼルス郊外、空港へ、南はメキシコ国境までつながっており、車があれば簡単にサンクレメンテまでたどり着くことができます。もしくはPCH(パシフィックコーストハイウェイ)と呼ばれる海岸線を走る下道でゆっくりと走るのも、カリフォルニアの雰囲気を味わえるので楽しいかもしれません。


「サーフィンドーナツ」という有名なドーナツ屋さんがありますが、朝4時半の開店直後からレジには海に向かうサーファーで列ができ、ここでも有名なサーファーにしばしば会うことができます。こういった場所の駐車場には荷台からサーフボードが飛び出たピックアップトラックや映画のワンシーンのようにボードを積んだワーゲンなども見ることができ、眺めているだけでも楽しくなります。

ここのドーナツは種類が豊富で美味しいのはもちろん、そのサイズに驚かされます。例えて言うならば今大人気のクリスピークリームのおよそ2倍から3倍くらいでしょうか。またコスタリカ、メキシコ、グァテマラ、フレンチローストなど選べるコーヒーがこれまた美味しく、滞在中は何かと通ってしまうお店の一つです。
サンクレメンテの街中に2店舗構えているだけのことはあると思いますが、いつ行ってもお目当てのTシャツとステッカーが品切れなのが残念でなりません。ちなみにドーナツが売り切れる午後3時頃にはお店が閉まってしまうので、行かれるときはお早めに。


この様な街でサーフィンを始めようとする子供達は恵まれた環境だとも言えます。なぜなら多くの大人達がサーフィンをしているか、それらの仕事に携わっているのですから。

写真手前に写っているウェーバーチームのオニカは若干13歳にして昨年のコスタリカでの大会で優勝したほどの腕前です。日本ではクラシックなボードブランドのイメージが強いですが、カリフォルニアではウェーバーチームの若手達がパフォーマースタイリストを駆使しコンテストでも活躍している、現在進化系のブランドなのです。
この辺りでは車が無ければ生活出来ませんが、海に行くのも例外ではありません。ではどうやってオニカ達はサーフィンができるのでしょうか。車のライセンスが取れる16歳になるまでの放課後、週末は両親や知人が毎回海まで送り迎えするのです。ですので家が少しビーチから離れていても、ボードが大きくても、周りにいる多くのサーファーに憧れてロングボードを始めることは自然な流れなのかもしれません。
まさに「ロングボード」が生活の一部となっており、ロングボーダーにとっては夢のような場所だと言えると思います。


次回はこのサンクレメンテの中でも大きな存在であるウェーバーのコンテストに触れてみたいと思います。