シーコング店長ブログ

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シーコングの澤野です。カリフォルニア滞在記、3回目となる今回は「ハーバーサーフボード」と「サンオノフレステイトビーチ」について書きたいと思います。


1959年に創業を開始したハーバーサーフボードは、創業当時から変わらない場所で営業を続けている唯一のサーフショップ兼ファクトリーと言える伝統ある老舗ブランドです。観光地としても知られているハンティントンビーチより若干北に位置し、少し落ち着いた町並みのシールビーチ、そのメインストリートのシンボル的存在となっています。

今回はこのハーバーサーフボードのファミリーとユーザー達で行われたBBQにお邪魔してきました。場所は年間通じてコンスタントに波があるサンオノフレステイトビーチです。シールビーチからは南下、ウェーバーの本店からは15分程度のところにある最もメジャーなサーフポイントのうちの1つです。一言でサンオノフレと言っても、その中に「ポイント」「オールドマンズ」「フォードアーズ」などいくつかのポイントに分かれ、非常に広いビーチとなっています。

日本では花見、BBQなどの際も屋外での飲酒が普通ですが、カリフォルニアは屋外での飲酒が認められていません。しかしこのサンオノフレは「波乗り後の1杯」を楽しめる貴重なポイントとしても有名だったのですが、先日より遂にこのビーチでの飲酒も禁止となってしまい、多くの人が口々に落胆の声を上げていました。そのおかげと言ってはおかしいですが、合法か否かは別として、映画のワンシーンに出てきそうな茶色の紙袋にボトルを入れ飲んでいる人を見ることが出来ます。

さて、このステイトビーチと呼ばれるものが海岸沿いにも多く点在しますが、このうちのどこかの駐車場で$10/日払えば半券をなくさない限りどこでも出入りができます。ですので波チェックも気が済むまででき、好みの波でサーフィンすることができます。ちなみに6年程前だったと思いますが、駐車場料金は$3/日だったように記憶しています。

毎日払うと結構なことになりますが、年間パスポートなどの配慮もきちんとなされているので、長期間滞在する方にはそちらの方がオススメです。
また良く耳にする名所トラッセルズというポイントへも通常はサンオノフレから歩いていかなければいけません。さすがにロングボード片手に30分以上砂浜を歩くのは準備運動の域を超えてしまいますので、よほどのことがなければ皆「行こう」と言いません。

ビーチに行く人は料金所を越え岡の下に広がるパーキングに止めますが、その岡の上にはすぐそばの原子力発電所に勤める人たちの駐車場があります。2年ほど前にその駐車場から望遠カメラをビーチに向けたことがありましたが、ほんの2,3分のうちにヘリコプターと警備員が駆けつけてきたことがありました。事情を説明し「10分だけ」という約束で写真を撮らせてもらいましたが、その間も終始監視されていました。たしかに原子力発電所とベースキャンプに挟まれた土地だけのことはありますが、行かれる方は美しい景観と夕日に惹かれ望遠レンズを構えるときはくれぐれも気をつけてください。


少し話がそれてしまいましたが、今回のBBQはリッチハーバーが、家族でBBQやるからみんなも是非一緒にどうぞ!といったニュアンスが強く、大会を行ったりといった大げさなものではありませんでした。そんなアットホームな時間をリッチハーバーとその家族、ユーザー、ライダー達と過ごすことができ、ガトヘロイのロビーキーガルに引きずり回され疲れていた僕にとってはとても癒される時間となりました。

夏休みということもあり、ビーチにはたくさんの人がいましたが、リッチハーバーが来ているということを聞きつけた人たちが、偉大なレジェンドをひと目見ようと握手を求めに来ていたのが印象的でした。ボードやフィンの話となると普段は穏やかなリッチの眼差しがクラフトマンの目つきに変わり、自分の経験とポリシーを惜しげもなく教えてくれたりもしました。

現在リッチハーバーは首の具合が良くなく、週に3日は通院しているそうです。比較的新しい記憶の中に残っている、あの「クラークフォームショック」。ほとんどのシェイパーが多かれ少なかれダメージを受けたのは言うまでもありませんが、ことリッチにいたっては長年にわたり品質向上の手助けをしていただけでなく、友人という間柄だったため、そのショックは大きかったそうです。


そんなリッチハーバーも、マネージメントを務めている娘のメリッサも口を揃えて、「今は何の問題もない」と言っていました。目を惹くようなそのクオリティーも昔より更に磨きがかかっているそうです。
歴史に裏付けられた確かな技術と尽きることの無い向上心で多くの人にスペシャルな1本を提供し続けているハーバーサーフボード。是非一度店頭でご覧になってください。

次回はいよいよ今回の出張のきっかけともなったガトヘロイのオープニングの模様をお伝えしたいと思います。