8月22日から再びカリフォルニアに来ている田中です。
すでに既述のとおり、今回の目的は7月に亡くなったクリスのお葬式及びパドルアウトセレモニーのためです。
まず22日にロサンゼルスに着いたその足でオーハイに向かいました。
オーハイはロサンゼルスより1時間半くらい北にあるベンチュラよりさらに内陸の山間に30分ほど走ったところにあります。
そこにはガトヘロイとクリームのマネジャーを務めるジオがスタジオを構えており、つい2週間前まではロビンが滞在していました。
6か月もの間そこに滞在していたロビンですがいろいろな彼に降りかかったため(降りかかったのではなく、彼が巻き起こしたのですが)、予定していたボードを仕上げることができずフランスに戻ってしまいました。
そのためにシェープ済みボードの確認とすでに準備してあるフォームブランクスの対応についてジオとな端をしてきました。
23日にはサンタバーバラで現在滞っているウェーバーのアパレルとグッズについてオーダーできることを確認してきました。
24日の朝早くオーハイを出て、アレックスと合流し、ドヘイニービーチで行われたパドルアウトのセレモニーに参加してきました。
そこでは20年以上ぶりに会うウェーバーチームのメンバーやその他大勢の古くからの友人に会うことができました。
まさに現在のカリフォルニアのサーフシーンを象徴するすべての立役者が揃い、亡きクリスを偲びました。
またクリスの実弟(名前はロビーと言います)、そして母親のカレンと会いました。
さすがに様々なことが蘇り、言葉もありませんでした。
帰りの道すがら、アレックスと二人っきりの車の中で、アレックスから自分が助けられなかったことをとても悔やみそして悲しんでいることを聞きました。
亡くなって初めて思うクリスの才能を称えながら帰途につきました。
昨日はアレックスと昼食をとり、そして夜からの大きなパーティの前にニックメランソンと彼のラミネーターであるマックスとアレックスの仲介のもとに食事をとりました。
今後ニックメランソンとマックスについては詳しく説明しますが、昨年5月にクリスと食事をしたときに「すごい才能を持った若い奴がいるんだ。しかも彼のボードはすべて友人のマックスによってラミネートされているんだ。20年前の俺とロビンみたいに。だから絶対に紹介したいんだ」と話されました。
また去年の12月アレックスと瀬戸内海の小島を旅していた時にもアレックスから同じような話を聞きました。
すでにシーコングのスタッフの岡田は面識があったようですが、コロナの影響によって渡米できなかった期間に彼らはカリフォルニアで台頭してきたのです。
前述のとおり一昨日、古くからの友人にたくさん会いました。
当時ティーンエイジャーだったウェーバーチームの面々は現在40歳前後。気が付けばカリフォルニアを席巻していたロビン、アレックスたちも40歳の手前にさしかかっています。
最年少のトロイもすでに30歳を超え、家庭を持っています。
シーコングはカリフォルニアの最高で最先端で最も人気があって、しかも時代を承継しているサーフボードを扱うことを使命と感じています。
「シーコングに行けばいつの時代も世界中で最高のロングボードを手に入れることができる」と思っていただくためには、私たちは次世代の中から最も優秀で、カリフォルニアサーフカルチャーを将来を牽引していくパワーと才能を持ったサーファーのボードを扱う必要を感じていました。
50代のダノー、マットハワード、40歳のデーンピーターソン、30代後半のロビン、アレックス、ジャレッド、30代前半のトロイ。
それに20代のニックメランソンとマックスを加えたメンバーがシーコングを今後も世界最高のラインナップを形成してくれます。
クリスの死によって、新たな世代が形成されていく。まさにそれを肌で感じている今回のカリフォルニアです。
今日はこれから家族葬が行われるためそれに出席してきます。
シーコング
田中