カリフォルニアから田中です。
皆様、雑誌「Blue.」の最新号が発売されています。
ここカリフォルニアのサーフカルチャーについて書かせていただいておりますので、ぜひ売り切れる前にすぐに本屋に駆け込み、持ち帰れる限りたくさんお買い上げください。
今回は「ロングボード」特集です。
他の雑誌が休刊となり、ボードについての情報が錯綜し混とんとした現在、何を根拠にボードを選ぶかが、問われています。
コロナ、ロシアのウクライナへの侵略などの影響によってサーフボードの価格が高騰している現在、本当に価値あるボードとは何かを知らなければ、大金を失ってしまいます。
しかしながらロングボードは基本的に性能の比較で選ぶものではありません。なぜなら、作り手の、特に名が売れたシェーパー達の目線は性能の比較にないからです。
サーフィンは、サーフィンだけはそのような風潮から離れた世界で楽しもうということがカルチャーのベースであることを理解すれば、おのずと真実にたどり着くでしょう。
そのような意味を込めて今回は書かせていただいておりますので、ぜひぜひご覧ください。
ということで、現在、そのロングボードの本場、カリフォルニアにいるわけです。
毎日、工場、昼食、工場、夕食、パーティ(ライブ)の繰り返しです。
前述の「Blue.」で書いているとおり、なかなか思い通りにいかないのがこのサーフィンカルチャーの宿命ですが、今回の渡米の目的の一つにNEWジェネレーションの発掘がありました。
20数年前、雑誌「NALU」にて”ポストジョエルチューダーは誰だ(NEWジェネレーションX)?”という特集が組まれました。
シングルフィンロングボードを復活させた立役者のジョエルチューダーの、次の世代について特集が組まれたわけですが(そうなんです20年以上前にポストジョエルチューダーと言われていたんです)、その時に表紙を飾ったアレックスノストは今月38歳になり、今年の12月1日ロビンキーガルは40歳になります
ジョエルチューダーはもとより、当時のその号でふてぶてしくNEWジェネレーションについて語ったタイラーハジキャンの年をすでに超えようとしているのです。
シーコングは常にカリフォルニアの一番ホットなサーファーを捉えてきましたが、トロイエルモアに続く若手はなかなか見つかりませんでした。
サーフィンが上手い子は星の数ほどいます。ボードをシェープしているキッズもそこら中にいるのです。
でもその中から第二のアレックスノスト、第二のロビンキーガルは?というとなかなかハードルが高すぎて、これといった人物に巡り合うのは至難の業です。
サーフィンが上手いことはもちろんですが、シェープのコンセプトがぶれないこと、そして最も必要なのはメインストリームのサーファーたちの中にいることです。
その輪の中に常にいることはスターとしての素質を持っているかの重要な要素です。
見回してみれば多くのシェーパーはその輪の外にいるのです。その輪の外にいる限る、誰にも見向きされることはないのです。
そしてとうとう今回運よく、その素質あるサーファーと巡り合うことができたのです。
始めはロサンゼルスで行われたアレックスのライブ会場で、そして今夜トロイと夕食を食べた後に向かった地元の小さなライブハウスで再開したのです。
実際に彼のボードを販売するかはまだ正式には決まっていません。
しかし、藤沢店の中村、東京店の中山祐樹、そして今回一緒にカリフォルニアに来ている岡田というシーコングのNEWジェネレーションにその彼をつなぐことができました。
ようやくトロイエルモア以降の世代にその意図をつなげることができたのです。
相変わらず、ロビンは期待以下の働きで、その他もカリフォルニアカルチャーを引きずっているのですが、新たな目がいつか花開いていることを期待できる状況になりました。
詳細は少々先になりますが、今後もますますシーコングは刺激的な話題をごていきょうさせていただきますので、今後ともどうぞご注目ください。
シーコング
田中