藤沢店の田中です。
まず多くの皆様が気になっている、ロビンシェープのボードがいつ日本に届くのかについて、予定がはっきりしてきましたのでご報告させていただきます。
この数週間にわたり無意味なやり取りを続けてきたかいありまして、昨日、運送会社がすべてのボードをピックアップしたしました。
ただし日本行の便の本数が減っていることもあり、フライトの予約は8月30日となりました。
その便に乗りますと、早ければ9月2日、遅くても次の週に届きます。
こんな単純なことに1か月も費やしてきましたが、2年間の沈黙を経て、ついに天才ロビンキーガルのハンドシェープが日本に上陸いたします。
話は変わりまして、先日のブログでハーバーの「トラッセルスペシャル」と「チーター」についてのオリジナルストリーを書きました。
その中でリッチハーバーが「トラッセルスペシャルのロゴはハーブアルパートというミュージシャンのレコードジャケットのフォントを使用した」とありました。
早速、そのアルバムを探したところ見つかったのがこのジャケットです。
そして、そのハーブアルパートの音楽を聴いてみました。
音楽音痴の私でも聴き惚れるほど心地いいサウンドだったのでぜひ皆様もお聞きください。
アルバムのジャケットと言えば、こんなのもあります。
藤沢店にご来店いただいた方であれば、「あれ!」と気づく方もいらっしゃる思います。
そうです。このボードです。
このボードはロビンが最初のクリームを立ち上げた後、当時の勢いに任せてCJネルソン、アレックスノスト、クリスチャンワックらをクルーに従えて来日したときに持参したプロモーション用のボードです。
「Creme(クリーム)とは?」・・・・
「Jazzの世界では、物の一番上のところ、つまり最上のことをことを言うんだ」
「そして、Cremeのmを逆さにすると、Crew(e)となるんだ。チームライダーのように主従の考え方ではなくて、みんな平等の仲間=クルーっていう意味なんだ」
というように、「Creme」というブランド名が、Jazzの世界の言葉であることを説明してくれました。
その後、「Gato Heroi」を立ち上げたとき、再び「どういう意味か」と聞きました。
「シカゴのJazzの世界では格好いいことを「Cool」っていうんだけど、ブラジルのジャズミュージシャンの間ではそれを「GATO(ガト)」っていうんだ」と、Creme同様にその名の由来がJazzの世界からきていることを教えてくれました。
1990年代の後半、マットハワードが「FINE FLOW」、トーマスキャンベルが「Seedling」をリリースしたとき、そのバックにはJazzが流れていました。
その昔、リッチハーバーはサーフボードのロゴにJAZZアルバムのフォントを使用しました。
このブログで何度も書いているように、サーフィンとは古き良き時代を愛する人たちのコミュニティであるというのがベースにあります。
そういった意味で、マットハワードもトーマスキャンベルも、そしてロビンキーガルももまた、しっかりとその系譜を踏襲しているのです。
これが、サーフィンの歴史の正統な継承者として歩む者たちの生き方なのです。
今宵はJazzを聴きながら、“彼らのボードに乗っている自分を想像しながら”お過ごしください。
シーコング藤沢店
田中