藤沢店の田中です。
ここのところロビンキーガルの話題が続きましたが今日はそのロビンと双璧をなすアレックスノストのボードをご紹介させていただきます。
brown micro wave television 6'5 "BONZER"
幼少の頃よりロングボーダーとして名を馳せ、「世界で最も有名なロングボーダー」として知られているアレックスですが、世界の視点で見れば彼はロングボードにとどまらず“サーフィン”というすべてのカテゴリーにおいて“最も影響力のあるサーファー”として知られています。
一見それは「WSLのトップサーファーと比べると・・・」と思う方がいるかも知れません。実際アレックスのサーフィンとWSLのトップサーファー、またマーベリックスやナザレのようなビッグウェイブにチャレンジするサーファーとは求められる技術や技量のすべてが違います。
しかしサーファーという視点で見ればそれはカテゴリーが違うだけです。実際には彼らは繋がり合っています。
アレックスは単に最先端のテクノロジーやライディングテクニックや大波に乗ることだけを目的とすることに興味がないだけです。
彼自身のサーフィンの原点は「親父がやってたから」、「海に行くのが楽しかったから」、「周りの皆がクラシックスタイルだったから」、「古いものが好きだから」というものです。
それを誰よりも上手く、格好良く操るのがアレックスノストなのですが、本人はあくまでも「やりたいようにやってるだけさ」という感じで、その力の抜けた感じ、古いものを取り入れたライフスタイルのセンスの良さが、WSLやマーベリックスのサーファーのようにスポーツマンっぽくないところが世界中のサーファーに受け入れられているのだと思います。
アレックスのこだわりもロビンキーガルやダノーと同じで、彼の作るボードもまた時代背景を大事にしています。
“時代背景を大事にする”としてとは、“最先端のテクノロジーや理論を用いて”ということは相反しています。
だから彼らが作るボードは最高の性能を持っているのではありません。
彼らがこだわるのはアメリカの古い車をいじるのが好きなマニアと同じで「古い車をチューニングするのには当然古い部品を使ったんだよ」ということです。
“古いボードを俺流にかっこよくいじってやったぜ”という感じなのです。それを作っているのがアレックスノストだから格好いいのです。
自宅の庭に無造作に立てかけられたボードの一部
試作中の“ボンザー”の奥には大量のボードが積まれています
左がアレックス、右がジャレッドの愛車です
アレックスのように自由自在にボードを操るのは簡単ではありませんが、アレックスのボードを手にしているだけでその可能性に近づけることは確かです。またそのボードを選んだことが格好いいとも言えるでしょう。
「BMT」とはとの世界観が詰まったサーフボードです。
ぜひアレックスノストの世界観を感じてみてください!
まずは“ハイパフォーマンスピッグ”として生まれ変わった『クルーザー』です。
アウトラインはアンヒンジドの『ペトピッグ』、クリームの『プレイデート』、サーファビリーの『ジャレッドメル』とほぼ同じです
『クルーザー』のボトム。アレックスらしい大変シンプルなデザインです。
ノーズコンケーブは深く長く見えますが、マイナスカーブではないため波をプッシュしすぎてスピードロスすることはありません
ボードの中央付近はほぼフラットです
テール付近はわずかにVEEになっています
もちろんアレックスノストモデルのフィンが最適です
幅は23インチあります
重量はカリフォルニアの一般的なシングルフィンログに比べ軽るめです
他ブランドのロゴとはちょっとセンスが違います
2019年11月、鵠沼海岸で行われたダクトテープで使用したボードと同じです
アレックスの『クルーザー』、『ボンザー』でのライディングがご覧いただけます
続きまして、6'5ft『ボンザー』です
美しいアウトラインです
ボンザーフィンはかなり狭められ、倒されてセットされているのが特徴です
ノーズ部分からコンケーブが始まっていますがほとんどフラットに近いです
中央付近はコンケーブがはっきりとしています
テール付近のチャンネルもそれほど強くはありません
完璧にオーバーラップされたフィンセットアップです
⇒このボードのご注文、ご予約はこちら
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。
シーコング藤沢店
田中
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////