藤沢店の田中です。
火曜日にアレックス、水曜日にはジャレッドが帰国し、少し落ち着いてきましたが、それでもなおアレックスのガールフレンドのダニエラと新婚のジョージトリム夫妻が滞在中です。
一昨日から今日までは京都に行っていてくれているので少しはホッとしているところです。
と言っても帰国は来週火曜日ですし、昨日は朝から「ファットキャット」の入荷があったりとまだまだ気を休めることができるのは先になりそうです。
ということで「ダクトテープ」の喧騒も私の中ではまだ続いている最中ですが、皆様の中にも余韻が残っていることと思います。
今回の「ダクトテープ」は昨今鵠沼で開催されたイベントの中で最多の動員となったようで、最高の盛り上がりを見せました。
シングルフィンロングボードをメインに取り扱う私たちシーコングにとっても大変うれしいイベントとなりました。
今回はシーコングで扱うボードを使用していたのはアレックスとハリーローの二人だけでしたが、あのジャレッドメルも夜のパーティだけではなく、ご存知のとおりエキシビションサーフで大活躍を見せてくれました。
私たちシーコングは今では“カリフォルニアのシングルフィンロングボード専門店”として営業しておりますが、もともと創業時にはそんな意識はなく、ただ単にカリフォルニア、ハワイのロングボードを売っていました。
ところが最初に国内の代理店となったデューイウェーバーのラインだ-にロビンキーガルがいたことから次々とカリフォルニアのブランドを取り扱うことになり、それが当然ロビンの知り合いは皆、シングルフィンロングボーダーだったので次第に現在のようなラインナップを揃えることになったわけです。
それでもシングルフィンロングボードとサイドフィン付きロングボードの違いについて明確に理解していたわけではなく、その違いが何となくわかるようになったのは2011年「ダクトテープ」を観てからだと思います。
初めて観たのはサンタクルーズで、コンテストを観に行ったつもりでしたが、出場者たちは朝からビール片手にパーティ三昧といった感じでした。
その雰囲気を引きずったままはるか沖の頭以上の波に向けて半ばヨレヨレとパドルアウトしていった彼らですが、テイクオフした瞬間からそれはまさに映画「ビッグウェンズデー」のマットジョンソンでした。
ビーチではヒートを待っている出場者達がそれを冷やかしたり、声援を送ったりと大騒ぎで、「あー、なんて楽しいイベントなんだろう」と思い、これがこれから始まる新しいコンテストの形になるんだろうという予感を感じさせてくれました。
それによって“シングルフィンロングボード”が“サイドフィン付きのロングボード”と明確に違うことを感じ、その後、シーコングはシングルフィンロングボードオンリーのラインナップに変わっていきました。
「ダクトテープ」はコンテストの形式をとっていますが、出場者たちはコンテストとして捉えているのではなく、ロングボードのお祭りと考えています。
お祭りだから、みんなで騒いで盛り上がろう!という感じです。
まさに今回のジャレッドメルがその象徴です。招待されてもいないのに会場で朝から晩まで飲んだくれ、時間にも約束にもルーズで、そしてトラブルを起こし・・・ただしボードの上に立ったときには最高のパフォーマンスで誰よりも存在感を見せつけ・・・・
上述のマットジョンソンそのものです。
彼らのサーフィンの原点は50年代、60年代のサーフィン黎明期の現在の価値観とは違う生活感を求めることにあります。
約10年ほど前の雑誌のインタビューでアレックスノストはこう言っています。
「俺は偉大なサーファーじゃないんだ。ケリースレーターやASPなんかを見ると、自分とは完全に真逆。(中略)俺の場合、おやじがサーフィンしてたから一緒にサーフィンを始めただけ。単純にビーチに行って、ドーナッツ食べて、仲間と会話したりと楽しむためだけにね。それが一番で、俺がライフスタイルとして選んだ道だから、スポーツとして捉えるサーフィンとは違うんだ。50~60年代のサーファーなんかはその典型さ。だってそれが一番楽な生き方だから!」
彼らはロングボードの楽しさは、サーフィンそのものよりもそのライフスタイルを重視していいることがわかります。
同時に彼らは、その楽しさを観客の皆が感じてくれるようにその役割を演じている役者でもあります。
だから彼らを見ていると、「サーフィンは楽しいものだ。あのように格好良くサーフィンを楽しみた。あんなサーフィンライフを送りたい」と思ってしまいます。
実際にはノーリーシュであったりお酒を飲んで海に入ったりとすべてを肯定できるものではありませんが、シングルフィンロングボードの楽しさだけは思いっきり感じられたと思います。
ダクトテープ前夜のハロウィンコスチューム
アレックス&アンディ
マケイラ、ジャレッド、アンディ
ダクトテープ前夜のロンハーマンパーティ
記念の2ショット
ダクトテープ前夜の渋谷のバー
イベント成功の立役者VANSのノーランホール
ノーランと並ぶとアレックスも小さく見えます
二日酔いの上、波にも恵まれなかったアレックス
女性らしいスタイルで人気なカリーナロズンコ
エルモア「ホットドッグ」を持つハリーロー
身内の応援をするダナポイントキッズ
ファイナル終了後、マケイラにビールを注がれるハリーロー
アレックスとハリーロー
トムカレンのお嬢様リーアンカレンのライブ
リーアンカレン(中央)とアレックスノスト
今回のオフィシャルフィルマー、映画「FORBIDDEN TRIMM」の監督、新婚のジョージトリム
酔っているのではありません(酔っていますが)、ジャレッドメル
ジャレッドメルとハリソンローチ
アレックスノスト
後ろ向きのジャレッドメル1
ハリーローとマケイラスミス
後ろ向きのジャレッドメル2
ハリーロー
アレックス、アンディ
ハリーローとカリーナロズンコ
後ろ向きのジャレッドメル3
ハリーロー、多才です!
ジャレッドとアンディ
真似してはいけません
ジャレッドとジョエル
アレックスノスト(中央)
ひと仕事終えたジャレッドメル
シーコング店内にて映画「FORBIDDEN TRIMM」鑑賞中
カリーナロズンコ
一日何度も乾杯!
ジャレッドメル発見
次回は2年後を予定しているそうですが、今から楽しみです。
話はちょっと変わりますが、今回のダクトテープでは期待されたアレックスノストは残念ながら初日の第一ヒートで姿を消してしまいました。
これは金曜日は波がないからどうせコンテストはやらないだろうという勝手な判断で、前夜渋谷で騒ぎ、翌朝も朝からシーコング前のガストでビールを飲んでいて、さらに同じくコンテストはないと思いこんで泥酔していたハリソンローチの遅刻によって
、第4ヒートから第1ヒートに繰り上げされたことによるだろう・・・と私は思っていますが、アレックス本人は「どうでもいいよそんなこと」と言う感じでした。
しかし実際にはもう一つ理由があったのです。
昨日、「ファットキャット」の入荷があったのですが、同時に本来会場で展示される予定だったVANSのボードが2本(これは現在、宮内謙至さんの「トリムオフ」に展示されています)となんとデーンピーターソンが今回のダクトテープでアレックスが使用するためにシェープしたボードが送られてきたのです。
自分のボードでなくデーンのボードを使うところがアレックスらしいところですが、実際にサンタクルーズ、マリブなどで行われたダクトテープでもアレックスはデーンのボードを使用しています。
そんなことを気にしないのが彼らしいのですが・・・
そしてそのボードがこれです。
現在のシングルフィンロングボードの主流である1967年当時のボードからインスパイアされたパフォーマンスピッグです。
このボードは残念ながら現在のところ販売することはできませんが、藤沢店に当分の間展示していますので、ご興味のある方はどうぞご覧になりに来てください。
そして、そのデーンピーターソンから本日、「まもなくボードが完成する」と連絡があり、一緒に写真が送られてきました。
次回の入荷は10本ですが、すでにフリーなボードは3本のみとなっています。
詳細は、
◎9'6ft ペトピッグ(スカッシュテール)
◎9'4ft ペトピッグペン(ラウンドテール)ストリンガーレスノーズ
◎9'7ft ペトピッグペン(ラウンドテール)ストリンガーレスノーズ
です。
初回入荷分をご購入いただいた皆様のご感想は、『大絶賛』です。軽量なのでももサイズくらいからが真価を発揮します。
しなりと軽さをいかしてダイナミックなパフォーマンスを可能にします。
非常に製造本数が限られる「アンヒンジド」by デーンピーターソンです。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
私ごとになりますが本日発売の「Blue.」12月号に、7月にジャレッドとデーン、榎本さん、ネイザンストロームと行った北海道トリップについて書かせていただきました。
今回は10ページ。一生懸命書きましたので、ぜひ売り切れる前に
本屋に駆け込んでゲットしてください!
⇒雑誌「Blue.」12月号はアマゾンからもご購入いただけます。
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております。
それでは楽しい週末をお過ごしください!
シーコング藤沢店
田中