シーコング店長ブログ

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カリフォルニア回想記Vol.1

本日より藤沢店に出勤している田中です。

 

1月20日よりカリフォルニア、メキシコに行ってきました。

 

本日より数回に分けて皆様にそのご報告をさせていただきたいと思います。

 

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今回は10泊12日の日程で、その間4日間をメキシコで過ごしてきました。

 

皆さんには遊びに行っているようにみえるかもしれませんが、実際には毎日色んな人に会ったり、飯を食べたり、お酒飲んだり、年甲斐もなく騒いだりと(まさに遊んでいるようですが・・・)、結構体にも響いてきます。

 

それに雑誌の取材の打ち合わせや、もちろん今後のボードのオーダーについてなどの真面目な話もしています。

 

ただあまり彼らに対して真面目な顔をしているばかりではのりが悪いと思われるかもしれないので、楽しそうに付き合っているのです。

 

今回のカリフォルニアは前半は天候に恵まれず数十年ぶりのヒョウに見舞われ波もなかったのですが、後半はカリフォルニア特有の日差しも戻り、ニューポートビーチのブラッキーズ、サンオノフレにはファインウェイブがヒットしてきました。

 

このブログでもここ数年のカリフォルニアロングボード界の停滞感について書きましたが、今回のトリップではそんなことを払拭するような刺激的なカリフォルニアを見ることができました。

 

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それは予想に反し前日がイマイチのコンディションだったため、ブラッキーズに集まる集合時間も「だいたい8時ころ」と、ダノーやジャレッドと決めていたのですが、1月25日午前6時、ジャレッドより「すげえいいぜ」と電話がかかってきたことから始まりました。

 

すぐにロビンを起こし、私たちはニューポートビーチのブラッキーズに向かいました。(この時点ではサンオノフレは折からの雨で駐車場に続く道路が遮断されていたため、車での進入が禁止となっていました)

 

ジャレッドもすでに電話でアレックスを呼び出しており、ここに現在のサーフシーンを牽引するスーパースターが揃い踏みしたのです。

 

彼ら3人が一堂に会することは当然ながらここ数年はなかったため、ビーチの目も彼らに集中していました。

 

雑誌などではいろいろな若いサーファーや新しいブランドのシェーパーがキャッチアップされますが、やはり彼ら3人の存在感はまったく他のサーファーたちを凌駕しています。

 

3人はそれぞれまったく違ったタイプのロングボードに乗り、まったく違うラインを走り、まったく違ったスタイルを見せます。

 

しかしそれは決してアグリーで違和感のあるものではなく、また奇をてらっただけの動きではなく、徹底してクラシックロングボードの王道に基づいたもので、それを独自に進化させているだけなのです。そしてものすごくサーフィンがうまいです。

 

3人は素材やテクノロジーで新しい進化を目指してはいません。あくまでも1960年ころの、あの懐かしい良き時代に焦点をあてています。

 

サーフカルチャー=サーフボードとライディングと、そして生き様がすべて一体となって彼らなりの格好良さを作り出しています。

 

多くの他のサーファーやシェーパーはその一体感に気づかなかったり、昔のもののディテールだけを真似したりするだけです。しかし現実の生活ではモダンなライフスタイルに浸ってしまうため違和感が残り、彼らのような強いオーラや存在感を発することはできません。

 

私は日頃から、彼らは何が違うのか?どのように説明すれば皆さんにそのことをお伝えできるのかをいつも考えています。

 

彼らの存在感、彼らの特異性、そのボードの込められた独自のコンセプト、そして彼らの生き様が、他のサーファーやシェーパーたちには決して追いつくことのできないものだということをお伝えしたいと思っています。


一般的な日本人の目で見れば彼らはとてもまともではありませんが、逆に彼らがまともであれば今のような存在感や影響力はないでしょう。


今回、久々に顔を揃えたスーパースターたちを間近にし、あらためてそんなことを思っていました。また彼ら3人のボードを同時に扱えることに喜びと誇りを感じることができた瞬間でした。

 

カリフォルニアの誰もがシーコングの取扱ボードについて“世界最強のラインナップ”と言って褒め称えてくれます。

 

今回もその幸運を再確認することができたと思っています。

 

つづく


田中