こんにちは。
大阪店中野です。
トロイエルモア at ブラッキーズ
大阪店にはトロイエルモアの手掛けるエルモアサーフボードを多数ラインナップしております。
これまでにショートボードからミッドレングス、ロングボードにいたるまでカリフォルニアきっての若きマエストロとして様々なボードを世に放ってきました。
また若いころからそのサーフィンスタイルは多方面で評価され、様々なメディアがこぞってトロイを取り上げているのはやはり本物の証でもあります。
またロビンお墨付きのシェイプ技術は、オレンジカウンティーのローカルサーファーだけでなく、ヨーロッパやここ日本でも高く評価されているのはもはやいうまでもありません。
関西地方にも根っからのエルモアファンがたくさんいらっしゃいますが、
最近エルモアファンから熱いご支持をいただいているモデルがこちらのビッグクラブです。
ELMORE SURFBOARDS BIG CLUB 9'10"
Elmore Surfboards Big Club
ビッグクラブはデビッドヌヒワの伝統的なノーズライダーモデルをトロイの感性により昇華させた渾身のモデルです。
トロイのモデルの中でも最もボリューミーでとにかくノーズライディングに特化したモデルでもあります。
デビッドヌヒワとは??
DAVID NUUHIWA 1948.7.3 age 75
主に1960年代~1970年代にかけて活躍し、メディアにおいてはソウルサーファーと呼称され、サーフ史にその名を残す一人です。
特にヌヒワの代名詞であるノーズライディングは、ナットヤングとの1966年のワールドチャンピオンシップにおいて敗れるまで最新鋭のサーフィンスタイルとして評されていました。
10代の後半にはすでにこのようなパーフェクトなノーズライディングを軽々と決め、数々のコンテストで賞を総なめにしていました。
188cmの恵まれた体格を生かしたサーフィンスタイルは被写体としても抜群で、多くのサーファーを虜にしていたのは言うまでもありません。
また10代ですでにウェーバーのチームライダーやビングのチームライダーでも活躍していました。
ビングノーズライダーとデビッドヌヒワ
1950年代後半から続いていたベルジーピッグの流行も永遠に長くは続かず、1965年中頃ともなるとノーズライド中心のサーフィンがトレンドとなっており、いわゆるノーズライダーが人気を博していた時期でもあります。
ノーズライダーは何と言ってもストレートラインの長いパラレルなアウトラインと深いノーズコンケーブが特徴的です。
ノーズコンケーブのデザインは元々ドナルドタカヤマが誤って削ってしまったデザインなどと諸説ありますが、このボトムの凹の部分が水流の抵抗を受けてノーズ部分を浮遊させる効果を生み出しました。
これによりノーズ部分の浮遊効果とブレーキング作用が働き、ボードがカールの位置を抜けてしまうことなく、サーファーをノーズの位置にいつまでもステイさせる効果を生み出しました。
またフィン形状も進化し、Dフィンを切り立てたような現在で言うノーズライダーフィンがピボットターンとノーズライディング時の安定性を演出しました。
多くのサーファーを夢中にしたヌヒワのノーズライディングは、当時の最先端であり、カリフォルニアではノーズライディング主体のサーフィンが『良い』とされていました。
しかしナットヤングが世に出るまでは、、、。
1966年サンディエゴで開催されたサーフィン世界選手権
参加選手は全米チャンピオンのコーキーキャロル、そして1964年のミジェットファレリーがいましたが、実質的にはデビッドヌヒワとナットヤングの一騎打ちの構図となっていました。
オーストラリアのナットヤングはハードなボードワークを武器にアグレッシブなターンをスタイルとする新進気鋭のサーファー。
対するヌヒワは全米ジュニアチャンピオンの称号と共に、天才とまで称されたノーズライディングを武器にしており、誰もが世界選手権はデビッドヌヒワの優勝を信じていました。
初戦はデビッドヌヒワの10秒間のノーズライディングが決まりナットヤングを退けましたが、続く試合ではナットヤングが2勝し、デビッドヌヒワが早々に敗退したために、ナットヤングが世界選手権のチャンピオンとなりました。
ナットヤングはこの選手権に自身がシェイプする通称”マジック・サム”を持ち込んでおり、長さは9'4ftでアウトラインはピッグ形状でした。
またジョージグリノー譲りのフレキシブルなフィンを装着し、マニューバーとノーズライディングを織り交ぜた全く新しいラディカルなサーフィンを披露していました。
しかし皮肉にもこの時のサーフィンがのちのショートボードレボリューションのきっかけになろうとは。。
その後、、
ロングボードが姿を消してしまった1960年代後半のショートボードレボリューション期には、デビッドヌヒワはすでに20歳となっており、風貌もまるでロックスターのような出で立ちに様変わりしていました。
長いロングボードから短いツインフィンのフィッシュボードを抱えたデビッドヌヒワはこの時期もサーフィン界の中心となっており、一部の愛好家で楽しまれていたフィッシュボードを世界の舞台で披露することとなりました。
話しをトロイに戻しますが、
1966年のナットヤングとデビッドヌヒワの事実上の一騎打ちとなる世界選手権から60年余りが経過した現在、
カリフォルニアサーフィンの中心地であるオレンジカウンティーでは自身のサーフィンスタイルや自身のサーフボードが高く評価されているトロイエルモアが、
ナットヤングのマジックサムからインスパイアされた"サムズクラブ"
そして、デビッドヌヒワのノーズライダーからインスパイアされた"ビッグクラブ"
この両者のモデルを自身のラインナップに加えているのはとても興味深く、カリフォルニアカルチャーに深く根差したトロイならではの正統派スタイルのボードです。
トロイが自身のブランドを立ち上げたときはナットヤングスタイルのサムズクラブが好評でしたが、関西のエルモアファンはこちらの最新となるビッグクラブも大のお気に入りのようです。
ビッグクラブはデビッドヌヒワスタイルの正統派ノーズライダーで、ストレートラインの長いパラレルなアウトラインに、浅く長いノーズコンケーブが施されています。
フラット気味のノーズロッカーに、50/50のレール形状、そして少しキックテールが加えられたモデルです。
スムースなノーズライディングと切れ味鋭いピボットターンを可能とし、ノーズライディングのためのボードセットアップは容易で、その後のウォーキングからハングファイブまでの道のりは、正に1960年代にデビッドヌヒワが感じた特別な感覚そのものを表現するようです。
エルモアサーフボードの中でも最もノーズライディング性能の高いビッグクラブ!!
オススメです!!
ブランド | エルモアサーフボード |
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モデル | ビッグクラブ |
長さ(ft) | 9'10ft |
幅(インチ) | 23 1/4インチ |
厚み(インチ) | 3インチ |
重量(kg) | 8.9kg |
フィン | シングル |
素材 | ポリエステル |
付属品 | なし |
価格(税込) | ¥330,000 |
送料 | ¥無料 |
【ボード説明】
クリア、サンドフィニッシュ、チェッカーデザイン、トリプルトリンガー
ハンドシェープ by トロイエルモア
フィニッシング by ゴールデンステートグラッシング
どうぞよろしくお願いいたします。