こんにちは。
大阪店の中野です。
先日のことなんですが、私の友人がウェーバーパフォーマーを購入してくれました!!
これまでは、サーファビリー、クリーム、ガトヘロイ、アンヒンジドなどのハイパフォーマンスピッグを中心に乗り継いできました。
実はこの日、私の友人は増えすぎた自身のボードを売りに出そうとお店に持ってきていたのですが、たまたま目に入ったボードがこのパフォーマーでした。
『あれっ!!このボードかっこええやん!!』
ということからこのパフォーマーを店のスタンドに並べたのが始まりです。
ウェーバーパフォーマーと言えば超ワイドなボード幅が特徴的ですが、190cm近い身長の彼は何の迷いもなく"ふっ"とスタンドからボードを脇に抱えてしまったのです。
ボードを脇に抱えるという行為は恐らく多くの方の理想の持ち運びだと思いますが、昨今のシングルフィンロングボードの形状を鑑みると、ボードを脇に抱えることに苦労している方が多いと思います。
ましてやパフォーマーともなると恐らく多くの方はボードを脇に抱えられないと思います💦💦
しかし、彼はいとも簡単にパフォーマーを脇に抱えてしまいました( ´艸`)
またそのボードを脇に抱えた姿がとても似合っていたのです。
このボードは10ftで横幅は24 1/2です🔥
他のお客様もいらっしゃったので、皆でこのボードを順番に抱えてトライしてみたのですが、誰もこのボードを脇で抱えることはできませんでした。
こちらのパフォーマーは1960年代当時のボードを思い描いて特別に店頭用でオーダーしたものです。
ストリンガーやフォーム、テールブロックに拘り60年代当時の風合いや重量を再現しました。綺麗なボラングリーンが出ているカラーリングで、赤のハチェットフィンを付けたクラシックエディション的なモデルです。
今まで最先端のパフォーマンスピッグボードが中心だっただけに、実はこのようなクラシックボードに乗ったことがなかった友人にとって、ロングボーダーやったら一度はクラシックボードに乗らんとあかんな!!ってことで、こちらのボードの購入を決めてくれました!!
パフォーマーの機能性は言わずもがなですが、このモデルは正真正銘のクラシックボードだということが重要なポイントです。
カリフォルニアを代表するホットドガーとして名を馳せていた"デューイ・ウェーバー"は当時あらゆるサーフブランドが作り続けていた”ベルジーピッグ”に嫌気がさし、この”ベルジーピッグ”からの脱却を図ったモデルがパフォーマーとなります。
1964年にその原型が作られ、1965年には”プリ・パフォーマー”として、1966年には正式に”パフォーマー”としてモデル化され、1967年にはさらにワイドな形状となって生まれ変わった”パフォーマー”が現在のスタンダードモデルとなっています。
また、1965年のプリパフォーマーから試験的にハチェットフィンも採用されていて、1966年のモデルにはDフィン仕様またはハチェットフィン仕様のパフォーマーが混在していました。
そして、1967年のワイドなパフォーマーモデルにはハチェットフィンが正式に採用され、フィンボックスシステムが生まれたこともあり、フィンの凡庸性が高まった時代でもありました。
年が経つにつれワイドになったパフォーマーはビギナーからまで幅広い層に人気があり、売れに売れまくっていたパフォーマーモデルは1966年と1967年の2年間で約1万本も販売されたベストセラーボードとなりました。
現在シーコングや本家ウェーバーで販売されているパフォーマーモデルは、最もワイドな1967年式のモデルとなっています。
当時より若干重量が軽量とはなりましたが、アウトラインやロッカー配分など当時のテンプレートをそのまま使用しています。
多くの老舗ブランドが身売りしていく中で、ウェーバーサーフボードはその血筋が絶えることなく、直系のシェー・ウェーバーがブランドを切り盛りしています。
この普遍的なブランド価値や性能はこの先も変わることなく、当時の風合いを現在でも楽しむことができる数少ないブランドとなります。
全店でこちらのパフォーマーを常備しておりますので実際に手に取って当時の風合いをお感じください!!
どうぞよろしくお願いいたします。
シーコング 中野
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