シーコング店長ブログ

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ロビンのシェープボード!

藤沢店の田中です。
 
 

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フランクフルト空港の搭乗ゲートにてあっけなく「あなたの所持しているPCR検査の陰性証明書にはなぜか1文字抜けている。もしそのまま日本に行っても入国を拒否される恐れがある」と言われた私は、仕方なくフランクフルトで一夜を明かすこととなり土曜日に帰国しました。
 
 
 
帰国後もバタバタとしてしまい、皆様にはいろいろなご報告が遅れたことをお詫びいたします。
 
 
 
私たちが何を食べ、どこに泊まったかということよりも、皆様が一番気になるロビンキーガルのどのようなボードが今後入荷するのかにつきましてご説明させていただきます。
 
 
 
ロビンキーガルは数年前より、石油価格の高騰を見越し、またシダーストリンガーがアレルギーを発生するために使用禁止になることなどを予見し、USブランクス社製のブランクスを大量に買い集めていました。
 
 
 
事あるごとに私にも「買っておけ」といい、私も最大時には400本を超えるブランクスを保有していたのですが、すでにあっさりとファットキャットに代わってしまいました・・・
 
 
彼はそのストックしてあるシダーストリンガーのUSブランクスをすべてオールハンドシェープによってボードを作ると言っています。
 
 
どんなボードを作るかはブランクスそれぞれのストリンガーや特性を見て判断し、モデルを作るというよりも、そのブランクスのから湧き出てくるイメージをクリエイトするとのことです。
 
 
以前、NALUのインタビューで「トライ&エラーの時代は終わった。今はどのようにレールをシェープすれば、どのようなアウトラインを作れば、ボトムの形状は・・・シェープをするときに完璧なイメージとして湧き上がってくる。もうブランクスを前に失敗することはない」と、言い切っていました。
 
 
その自信において、今後2年間、特に静謐な自分の身の時間を作ることができるポルトガルでクリエイティブにボードの製作をします。
 
 
 
またご存じのように、ここ数年、彼は100%のリサイクルオイルで作られた「ポリオラフォーム社」の開発を手伝ってきました。
 
 
すでにロングボード用の2タイプのモールドを提供し、それらを使用したエコボードをシェープします。
 
 
「ポリオラ」の特徴は非常に硬いことです。フォーム自体を指の力で凹ませることができないほど硬度があり、なおかつ重量は通常フォームと変わらず、しなり具合も同じフィーリングです。(エポキシ樹脂製スタイロフォームは軽量で硬く頑丈ですが、ボードがしならず、しかも軽すぎてボードを加速させることが困難です)
 
 
実際、半年間ロビンが使用したスムースオペレーターは頻繁にニーパドルするにもかかわらず、まったくデッキが凹んでおらず、ライディングフィーリングも従来と変わらないということで、エコロジーの観点から、今後はこの「ポリオラ」に力を注いでいくと言いました。
 
 
このフォームは硬いので途中の過程まではマシンを使用します。その後、ロビンによるシェープ、仕上げを経て、完成されます。
 
 
 
作られるボードはプレイボーイ、ダガー、スムースオペレーターなどのいわゆる“モデル”で、価格も抑えられます。
 
 
 
USブランクス社製のオールハンドシェープのボード、ポリオラ社製のセミハンドシェープともに途中の過程で、製作リストが送られてきます。
 
 
 
皆様にはこの中よりご希望をピックアップしていただき、カラー、フィン、仕上げを指定していただきます。
 
 
ハンドシェープボードでございますので、すべてご依頼いただいた方のお名前、並びにロビンキーガルのサインが施されます。
 
 
 
あと1か月ほどで本格的なシェープを開始します。
 
 
 
6月中旬頃には、リストを公表し、8月中旬くらいからのボードの入荷を目指しております。
 
 
何分にもあのロビンキーガルのことですので、スケジュールの変更は否めませんが、上記のようなコンセプトで今後2年間行っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
世の中には、様々なボードがあります。
 
 
ロビンキーガルのボードによく似たボードを目にすることも多くあります。
 
 
 
しかし彼は自信をもって言います。「ガトヘロイ、クリームは世界最高でなければならない。シェープも仕上げの品質も含めて最高でなければならない。しかしもっと大事なことは“ファンクション”だ。見た目にどんなによくできているボードであっても、波の上で私が想像したとおりに“機能する”ことが重要だ。」
 
 
 
また「ボードの性能はその一瞬のフィーリングだけではない。それぞれのボードには時代背景やそれによるコンセプトの経過の過程がある。そのボードが時代の流れの中で何を求められて作られたのか、どのような過程の中にあったのか。それを理解しようとすればさらにそのボードの真価を発揮することができるだろう」
 
 
 
1本のサーフボードに費やされる彼のエネルギーは、彼の作品となって昇華されます。
 
 
 
彼のコンセプトを読み取ることができれば、もはや後戻りすることはできなくなるでしょう。
 

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”サファー”最新作

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今回テストを予定していたボードの数々。手前が注目の「ポリオラ」製ボード

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今後もご期待ください。
 
 
 
 
 
田中
 

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