こんにちは。岡田です。
入社以来、自分なりにロビンやガトヘロイのことを中心にブログを書かせていただいております。
ですがそもそも「いきなりやってきたコイツは何でこんなに詳しいんや!」とお考えの方も多いかと思います。
自分語りが多いですが、なぜ私がこんなに詳しいのか、私がシーコングに関連してどういったことを経験してきたのか、などについてお話をさせていただきます。
最初のブログでもお伝えしましたが、私の一番の原動力は「好き。もっと知りたい。」です。
それが高じて、私はエバンの家に1週間ほど、ロビンの家に3ヶ月の間、居候をさせてもらった経験があります。それをお話しさせていただきます。
ホバンのあの動画を見て以来、ドハマりした私はとにかく調べに調べつくしました。
・シーコングの無料DVDをコマ送りで見る
・シーコングブログの過去の記事を読み漁る
・Amazonで中古1円になっているロビンが出ている雑誌を買い漁る
・Instagramでガトヘロイだけでなく、それに関わっている人物、工場やショップ、またそれをフォローしている外人のアカウントを見たり、メッセージを送ってみたり(海外にもガトヘロイマニアの方が沢山います)
などなど。
…たぶん頭がおかしいか、変態です。(笑)
私はいつも早めに出社して店内のボードを撫でまわしてから事務所に行くのですが、藤沢店スタッフの中村からも「変態だね!」と言われました。褒め言葉ですね。
そしてもちろん暇さえあればシーコングに来て、20代前半でお金もなく、買えもしないのに板を見せてもらったり、田中に色々な話を聞いたりと、とにかくすべてのことを吸収していきました。
皆さんと同じく、スタッフよりもどの板がどこにあるか詳しかったと思います。(笑)
そうやって私はサーフィンにハマったというよりも、ロビンに、ガトヘロイに、シーコングにハマっていったのだと思います。ただただサーフィンをするだけではなく、そういったブランドコンセプトやバックグラウンドヒストリーを知り、それらを理解した上でそこから創造されたボードを愛でる…。そういうことが好きなのです。
そうして私の熱も最高潮に達していた折、2018年の春、ロビンの来日パーティで私の人生は転機を迎えました。
自分をブランドアイコンだと理解しているロビンは、本当の彼を知った今では考えられないほど気さくで、良い奴を演じていました。私は初めて本物のロビンと会うことができ感慨深い気持ちでいっぱいでした。
そしてその時、田中も交えて私に話をしてくれました。
「ロビンは人を探している。Webサイトを作ったりボード制作のマネジメントをする人を。そしてカリフォルニアやフランスに行き来するだろうから、若くて独身の身軽な奴がいい。」と。
まさに自分しかいないと思い、「お金は一切いらないです。食べ物と寝るところだけ。それだけで良いのでやらせてください。何でもやります。」と口早に答えました。
「じゃあ来月フランスからカリフォルニアに帰国するから、その時に来い。」ロビンはそう言うと私に連絡先を渡しました。
ロビンが日本から去ると、私はすぐに会社を辞め、とりあえず2週間カリフォルニアに滞在する手はずを整えました。
田中からは「本当に行くの?思っているよりもずっと良いものでもないから、とりあえず自分の足で行って現実を確かめてきたほうがいいよ。」と言われ、ウォーターマンズギルドまでの地図と、各所ガイドなどをもらいました。
それに加え、私の顔写真を1枚撮影してもらいました。
「じゃあこの写真をウォーターマンズギルドやウェーバーに送って、こういうのが来るからよろしくってメールしとくね。」と田中は言いました。
私は、自分の満足でない英語力に不安を感じていたのでとても安堵しました。
私は今まで海外に行ったのは学生の時に母と1回だけ。国内旅行すらまともに行ったことがありません。
お金のない私は、日本からレンタカーも申し込んでおきました。向こうで貸してくれるということでボードは持っていかないので、一番安いプランです。
あれよあれよという間にLAXに到着し、まずはレンタカーをピックアップしに行きました。受付の恰幅の良いおばちゃんは、すぐに私は英語が拙いツーリストであると分かったようです。
「一番安いプランはカーナビが付いてないよ。カーナビ使うならアップグレードしなきゃ。ディスカバリーなら空いているけどそれでいい?」
ディスカバリー!? 私はよく理解できませんでしたがカーナビがないのは大変困るので了承しました。
車置き場まで誘導されてすぐに私はカモにされたことを理解しましたが、どうすることもできません…。
時差ボケもあってクタクタなこともあり、渡米早々に意気消沈しながらも田中に言われた通りまずはウォーターマンズギルドに向かいました。
初めての左ハンドル、初めての馬鹿でかいフリーウェイに冷や汗をかきながらも、そんなに迷うことなく2時間弱でウォーターマンズギルドに到着しました。
そこにはマネージャーのブライアンが居ました。
「こんにちは初めまして。日本から来たんだけど、トシから聞いているよね?」
そう言うと「やあ、あんた誰?トシ?いいや、何も聞いてないぞ。」との返事が。
さすが、田中のいつものあの調子にやられました。私の安心のより所であった顔写真のメールを送り忘れている…。
「Oh… ロビンに言われて会いに来たんだけど、彼はどこにいる?」そうブライアンに聞くと
「ロビンはいまフランスにいるから会えないよ。」
「えっ。。。嘘!?」思わず私の口からは日本語が飛び出しました。
まさかのロビンはカリフォルニアにすら居ませんでした…。
状況が呑み込めず、頭が真っ白になっている私を気の毒に思ったブライアンが「エバンを呼んであげるから、とりあえずそこで待ってて」とエバンに連絡を取ってくれました。
時差ボケでしばらくウトウトしているとそこに現れたのは、酒におぼれたこんな奴でした。
どうしよう、とんでもないところに訳も分からず来てしまった…。
と、私はひどく絶望を覚え、顔が真っ青になりました。
続きはまた次回に…。
シーコング藤沢店
岡田