藤沢店の田中です。
12日よりジャレッドメルとデーンピーターソンが来日し、「湘南オープン/ロングボードスタイルジャム」に参加させていただいた後、北海道に行っていたため、久しぶりのブログとなりました。
まずは、湘南オープンの関係者の方々、応援いただきました皆様、パーティに駆けつけていただいた皆様、北海道でお世話になった皆様にお礼を申し上げます。まことにありがとうございました。
今回の来日では、旧知の方々との再会、新しい出会い、そして数々のハプニングで大変楽しい旅となりました。後日、雑誌への掲載を予定しているため、今ここで詳しく書くことはできませんが、追って皆様にご紹介させていただきますので、楽しみにしてお待ちください。
また大会、トリップを通じて彼らのライディングを収めて来ましたので、こちらの方は出来るだけ早く完成させますので、ご期待ください。
諸事情によりいつもの1/10くらいのテンションで旅を開始したジャレッドメル。十数年ぶりの来日でハイテンションとなり過ぎたデーンピーターソン。北海道トリップのコーディネートをしていただいた鵠沼ローカルの榎本さん。そして写真家のperoさんと私という5名で予定していたトリップでしたが、「湘南オープン」で優勝したものの悲惨な状況に陥り意気消沈していた「NOと言わないアメリカ人」ネイザンストロームを伴い総勢6名のサーフトリップとなりました。
前述のようにまだ詳しくかけませんが、この3枚の写真を見ていただければどれだけ盛り上がったか夜(夜がメインではないのですが)おわかりいただけると思います。
そのデーンピーターソンのパーソナルブランド「アンヒンジド」ですが、さすがアメリカ人らしくボードの話をするたびに自画自賛で自分のボードを褒め称えていました。
すでにカスタムオーダーをいただいている方もいらっしゃいますが、ここで今一度彼の作るボードについてご説明をさせていただきたいと思います。
まず「アンヒンジド」のすべてのボードの素材はUSブランクス社製の「ブルーフォーム」を使用しています。
USブランクス社は圧縮率の違いによって異なる重量のフォームを作っています。
シーコングで取扱うボードの多くは標準よりワンランク重い(硬い)“グリーン”を使用し、ダノーは更に高密度の“クラシック”を使用しています。
ボードの重量が増せば、ボード自体が持つ推進力や安定感が高まります。そのため小波でもテイクオフした後は失速せず、簡単にトリム&グライドを楽しむことができます。
これに対しデーンはボードのマニューバー性能を高めるために“ブルー”フォームを採用しています。(一般的なハーバーのボードも“ブルー”です)
ボードが軽くなると、波の力を必要とします。
このために「アンヒンジド」のラインナップは小波用のボードではありませんが、モモ以上のサイズであれば、想像以上のマニューバーを可能にします。
どのモデルも全体的に曲線が多く、ボリューム感も小さいため、初級者の方にとっては手こずるかもしれませんが、デーンは「たくさんのボードを作ることができないから、サーフィンを長く続け、サーフィンが好きな方に乗って欲しい」と言い、中級者以上の方に向いているボードとして作られています。
またストリンガーの選択にも凝っていて、ストリンガーのルックスとクオリティは重視しながらも、少し柔らかめの仕上がりを意識しているため、ライディング時にボードがフレックスすることを感じていただけます。
このことはボードの回転性を高めると同時にノーズライディング時にノーズでのボードのコントロール性を高めることに効果的です。
現在、世界中に出回るピッグ系のパフォーマンスボード、エクストリーム系のボードはすべてこのデーンピーターソンから発信されたものと言っても過言ではありませんが、それぞれのシェーパーが独自の味付けを行っています。
デーンはこれについて「自分だけがこの形状のオリジナルのコンセプトを継承している」と言っています。
ピッグ系には「ペトピッグ(スカッシュテール)」と「ペトピッグペン(ラウンドテール」という2つのモデルをラインナップしていますが、デーンは「スカッシュテールはすでにみんなが乗っているから、ぜひペトピッグペン(ラウンドテール)を試してほしい」と言っています。
「ペトピッグペン(ラウンドテール)」は、ターンが深くパワフルになるので、速く回転するスカッシュテールとは大きく異なるフィーリングを感じられる」と言っています。
またデーンは20年以上愛用する「ダイヤモンドテール」も作っています。
この「ダイヤモンドテール」は少しテールが絞られたモデルですが、波の縦方向に対してもボードのコントロール性が高い、オールラウンドモデルです。
現在の一般的なシングルフィンロングボードは高速ノーズライディング、カットバックという波の水平方向に対してのマニューバーが主流ですが、この「ダイヤモンドテール」は縦にボードを動かすことも意識して作られています。
もちろんサイドフィン付きのボードとはまったく異なりますが、新たな楽しみを感じていただけると思います。
テールの絞られた形状は脚力の弱い女性にもたいへん向いているので、「ぜひたくさんの女性にカリフォルニアスタイルを目指してほしい」と言っています。
すでにあのカシアミーダー、ケリアモニーツらもカスタムオーダーをしており、今後の「アンヒンジド」の注目度を高めています。
写真家としてすでに成功を収めているデーンピーターソンは、数多くのボードを作ることができません。しかし彼は「それだからこそ自分のボードは作品としての完成度を極めることにこだわっている」と言います。
すでにご購入後、乗っていただいたお客様からも大変な評価をいただいています。
カスタムオーダーについてご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
またジャレッドとも今後のボードについてじっくりと話し合いをしました。
「ジャーレッドのボードは安定していて、簡単に乗りやすい」とデーンも言っていましたが、ジャレッドの人となりと同様にサーフボードも大変“ユーザーフレンドリー”なところが最大の魅力です。
ぜひこれからも、サーファビリー by ジャレッドメルもよろしくお願いいたします。
ステッカーも入荷しています!
話は変わりまして、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、シーコングウェブサイトのトップページをリニューアルされました。
「最適のサーフボードに行き着きやすい」ことと「シーコングのサービスをわかりやすくお伝えすること」をメインに変更をしましたが、その目玉として「値下がりオークション」を始めました。
リニューアル後、しばらく私が留守をしていたために現在までは試験期間中でしたが、明日からは皆様が“気になってしょうがない”ほどの魅力ある商品を投入する予定です。
ぜひご期待ください。
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皆様のご来店、お問い合せお待ちしております。
シーコング藤沢店
田中