藤沢店の田中です。
今週末はいよいよジャレッドメル、デーンピーターソンが参戦する「湘南オープン/ロングボードスタイルジャム」が開催されます。
世界最高峰のパフォーマンスを見せるジャレッドメルのライディングは必見です。まだ生で彼のライディングを見たことがない方、必ず刺激になります!はっきり言って“すごい”です。あとは彼が前日、または当日のビーチで飲酒をセーブするように祈るばかりです。
どうぞ皆様、彼にむやみに餌を与えないようにお願いいたします(笑)!
また一緒に来日するデーンピーターソンはご存知の通りあのトーマスキャンベルの出世作にして不朽の名作「シードリング」に登場している現在の世界のサーフィンカルチャー、ライディングスタイルに多大な影響を与える超ビッグネームです。
The Seedling
今回はシェーピングの再会を記念してプロモーションのために来日です。
彼の両手を大きく広げたライディングスタイルは皆様のライディングにも大きなインパクトを与えることだと思います。
ぜひご注目ください。
また当日の夜(7月13日)には、彼らを交えた懇親会(ただの飲み会ですが)を行おうと思っています。
・日時:7月13日(土) 19:00~
・場所:藤沢駅、たぶん8ホテル(詳細は決まりましたら改めてご案内させていただきます)
・費用:実費のみ
彼らのファンの方も、またそうでない方も、せっかくだからボードをオーダーしちゃおうという方も、ぜひぜひご参加ください。
たった今思いついたことで、場所はまだ決まっておりませんが、できるだけ早めに詳細をご案内させていただきますので、こちらの方もぜひご参加ください。
話は変わりまして、先週の水曜日にはロビンキーガルシェープのボードも大量入荷しております。
すでに数本のボードは売約済みとなっておりますが、今回の入荷ではオーダー内容や事前のボードの詳細が大幅に違っていたために数本のボードがキャンセルとなっていますので改めてご紹介させていただきます。
今回のロビンシェープのボードは今までに比べ若干レールがソフトになりボリューム感があります。
昨日、映画「ジャパニーズブレイク」の製作監督をされている田中さんがお見えになりサーフボードのシェープなどについていろいろとお話を聞かせていただきましたが、その中でシェーパーは歳を重ねるごとにいいボードをシェープするようになるというようなことをおっしゃっていました。
それはもちろん一部の才能あるシェーパーのことについての話ですが、年齢、体格が変わり、経験を作ることで円熟味を増すこと。
そして大事なのは、“いい波”で限りなくサーフィンをすることがシェーピングにいかされていくこと。
その2つの要素によってシェーパーは年齢とともにいいボードを作るようになるのだとおっしゃっていました。
今年ロビンが来日した時に「自分ももう35歳になった。体力を駆使して波をおい続けるだけではなく、目の前のビーチでサーフィンすることもある。アグレッシブにサーフィンしたいときもあるし、のんびりと友人やガールフレンドとサーフィンすることもある。以前より多様性が増したんだ。時には浮力が必要と感じるときもあるし、またそうでないときもある。もうシェーピングにおいてトライアンドエラーをする必要はないけど、環境や年齢に応じてボードへの考え方も変わっていくんだ」と言っていました。
田中さんの言葉を聞きながら、ロビンはすでに35歳にしてその境地に近づいていることがわかってきました。
今回入荷したボードも『プレイボーイ』は以前にも増して繊細でコンパクトな印象を受けましたが、その他は、あの『ザーベル』でさえも若干ソフトなレールの印象になっています。
もちろん今でも彼のボードは繊細さは失われていませんが、あの鋭利に研ぎ澄まされ「乗る人とコンディションを選ぶ」ボードから、少しだけマイルドになりより多くに方々に受け入れられるボードになってきたと思います。
「やっぱりロビンのボードはいいな。アウトラインも素晴らしい」と世界中のレジェントたちと交流が深く目利きである田中さんもおっしゃっていただきました。
進化を続けるロビンキーガルのボードに是非ご注目ください。
【サファー】
ウェスタンサハラへのアドベンチャートリップ「ダイナミックエンデバー」のメインコンセプトでパワフルな波で使用するミニガン的なイメージがありますが、実際には「トリップのための最適なボード」というコンセプトです。
ボードの特性は1960年代の後半に興ったショートボードレボリューション期のボードのサイズはロングボードながらショートボードのようにパフォーマンス性を高めたものです。
イメージ的には映画「ビッグウェンズデイ」の時期と重なったものです。
年代的、形状的にノーズライディングには向いていませんが、モモ以下の波では高速クルージング、それ以上のサイズでは縦方向のパフォーマンスも含め長めのシングルフィンショートボードのようなフィーリングで楽しめます。
数々のムーブメントを興すロビンですが、このようなトランジション期の初期の段階に目を向けているシェーパーはほとんどいません。
それ故に、このボードでしか味わえないものがあります。
サファー(旧ジャングルアシッド)のライディング
【プレイボーイ】
今回入荷したボードの中では唯一、ロビンキーガルらしい痺れるようなレールフォイルで仕上げられています。
現在の世界のロングボードシーンの典型的なマニューバーである高速ノーズライディングとスイングカットバックを高い次元で実現するマジックボードです。
そのため浮力が小さく小波でのライディングには少々物足りなさを感じるかもしれませんが、コシ以上の波では皆様の限界を通り越したステージに導いてくれるはずです。あのホバンファルシャも「このボードに乗ってすべてが変わった」と言っています。
サーフィンが好きで、少々自身のある方に次のステージに向けて乗っていただきたい異次元のボードです。
【ザーベル】
超高速パフォーマンスグライダーとして絶大な人気を誇る『ザーベル』ですが、ここのところその中でも極限まで薄く作られたボードは「使う頻度が限られる」と中古ボードとして放出されていましたが、今回入荷したボードは繊細ながらも円熟味を増したマイルドなレールフォイルになり、さらに幅広い皆様にあらゆるコンディションでご利用いただけるボードとなっています。
もちろん『ファットキャット』などと比べるものではありませんが、体重が75kg未満の方であれば、波のコンディションを選ばず、信じられないほどの超高速グライドを満喫できます。
ロビンのように力任せでコントロールすることもできますが、シンプルに誰よりも速く波を駆け抜けることをお楽しみいただきたいと思います。
一般的に見られるグライダーとはまったく別物です。できればぜひ一度手にとってお確かめいただきたい絶品のボードです。
【スムースオペレーター】
スムースオペレーターはロビンがボードを作り始めた当時より引き継がれている定番のクラシックピンテールピッグです。
ボードのアウトラインは古典的なクラシックピッグですが、ロビン独自のレールフォイルを注入することにより、振り落とされるようなスピード感とストレスを感じさせないノーズの軽い動き、そして本来のカジュアルなピッグフィーリングを楽しめる極上のボードです。
テールコントロールでイージーに乗るのもよし、ボードの最大幅を超えて高速ライディングを味わうもよしの2つの顔を持ったボードです。
このボードは比較的ボリュームがあるので、体重70kgくらいまでの方におすすめできます。
“初めてのガトヘロイ”という方にぜひともお勧めしたいボードです。
【ファットキャット】
今回入荷したファットキャットは他のボードと同じく仕様に様々な間違いが生じていたためキャンセルとなっています。
欠点がないというほど完成度の高い『ファットキャット』ですが、ロビンシェープということで更に所有感を高めてくれます。
もし現在、ファットキャットのご購入をご検討であれば、間違いなくお勧めしたいボードです。
テイクオフ、ノーズライディング、カットバックのどれも大変簡単にできる本当の意味でのマジックボードです。
ボード選びに迷っているならぜひお早めにファットキャットで楽しい休日をお過ごしください。
【フラワー】
シーコングの女性ライダー、松尾美和が愛用するモデルです。
一般的なノーズライダーはスカッシュテールが多く、そのためにボードをコントロールすることが難しく、また一般的なピッグはノーズに歩くと不安定になりがちですが、このフラワーはボトム形状とアウトラインのバランスによって、見事にその両立がなされています。
まるで2本のタイプの違うボードの特性をロビンのマジックハンドによって1本に詰め込んだように理想のラインが簡単に描けます。
9'6ftというサイズですがピッグピンテールの形状なので、シングルフィンロングボードにご興味のある女性の方にお勧めしたいボードです。
私がいうのもなんですが、ロビンキーガルは間違いなくサーフボード史上に名を残す天才シェーパーです。
その知識、向上心、スキルは他のシェーパーを圧倒しています。
歴史を重んじながらも革新的で挑戦をし続けています。
彼のコンセプトをご理解いただければ、彼のボードがその理想形に限りなく近い位置にあることがおわかりいただけると思います。
皆様のお問い合わせ、ご来店お待ちしております。
シーコング藤沢店
田中