二日目。
時差ボケの影響もなく、朝は7時前に起床。ロビンとペロさんと共にビダールの丘の上にあるカフェへ。ここではフランス式にエスプレッソとクロワッサン。本当はたまには他の物も食べたいのですが、ロビンが一方的に「これにしろ」というので、いつも従っています。私にはどうしてもクロワッサンをコーヒーに浸して食べることができません。
●カフェを出るロビンと幾多の困難を乗り越えフランスに到着したペロさん

その後、近くの古い洗濯場の遺跡に案内されました。ヨーロッパ各地には街中に溶け込むように遺跡が点在しています。遺跡だけでなく住んでいる住宅なども築数百年は当たり前。そのような環境の中で育てば物に対する審美眼や芸術的なセンスが養われるのだろうなと想像できます。
その後、ファクトリーに行きました。ラックには製造途中のボードがいっぱいに並べられていました。そのほとんどはイタリアの「ダイナミックエンデバーROMA」用のもの。その他はサーフトリップで使う自分たちのボード、フランスでの販売用、そしてシーコングへのボードでした。
ほとんどのボードが淡いティントカラーを使用し、グロスサンドで仕上げられていました。明らかにカリフォルニアの頃の色づけと差別化されているのがわかります。ラックに並んでいるのはNEWプレイボーイやスペースピッグが数本と残りはほぼすべてクリームブランドのファットキャット、キュイエール、フラワーでした。
先日からお伝えしているとおりロングボードが発展途上にあるヨーロッパ各地ではもともと日本向けに作られた「ファットキャット」が大人気となっていました。やはり一般的にはどこでも乗りやすいボードが求められていると実感しました。
私が出荷前のボードを確認している間、ロビーは今回のトリップ用の3ストリンガーのクラシックキラーのラミネートをしていました。どうやら自分のボードは自分で仕上げるというのがここのルールのようです。それから職人の仕事の細かいチェックをして、出荷準備のできているボードを確認しに倉庫へ行き、そのまま再び崖の上へ波のチェック。
そこでいきなり「今チャンスだから海に入ろう」と言い出しました。いつでも準備万端のプロフェッショナルなペロさんに対し、出張といえども軽いバカンス気分の私はカメラをファクトリーに置きっぱなし。撮影こそが私の仕事だというのに、そんなことにお構いなしのロビーは「じゃあ、お前もサーフィンしろよ」と言うので、お言葉に甘え、撮影もせず海に浸かってきました。ということで、この日の映像はなしです。
夜はガトバスクのギュエムが新しい彼女ミルズと住んでいる家へおじゃまし、ミーティングの予定が、そこにシーコングでお配りしている無料DVD「CATS in BASK」でファットキャットに乗っているクロビスと彼女が現れたためミーティングは延期。しょうがないのでご馳走をいただき、お酒を飲んで二日目は終わりました。
●「ファットキャットムービー」でおなじみのヨーロッパNo.1ロングボーダ―、クロビス・ドニゼッチ

ところが帰り道、ロビンが「もう少し仕事する」と言い出し、ファクトリーに行くことに。どうやら気になっていたボードのボトム面の仕上がり具合を確認したかったようです。何度か触ってみてはペーパーを手に取り、入念に手を加えていました。
●真夜中のサンディングルームでボトムの最終仕上げをするロビン

まさに頭の中には“ボードのこと”しかないようで、私たちに「自分はこのまま工場の2階に寝るから先に帰っていいよ」と言い残し、再びサンディングルームへ消えていきました。
さすが、やるときには、やる男です。これだからこそ、いいボードを作ることができると実感です。職人シェーパーの鑑です。
シーコング
田中
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