シーコング店長ブログ

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第一弾:ブランド別の特徴〜ガト・ヘロイ編〜


今回は、Creme(クリーム)改め、Gato Heroi(ガト・ヘロイ)についてです。


■ガトヘロイ

シェーパーのロビーが「若き天才」といわれる所以は、世界最高のノーズライダーCJネルソンや最もフォトジェニックなロングボーダーであるアレックス・ノストに選ばれているところから疑う余地はありません。
彼らはノーズでのパフォーマンスが評価され多くの雑誌をにぎわせていますが、ガトヘロイはいわゆる昔ながらの直線的なノーズライダー(有名なドナルド・タカヤマのモデルTやデビッド・ヌィーバ・ノーズライダー)とはぜんぜん違います。
ロビーはよく「ノーズトリックはひとつの要素だけど、ノーズだけがすべてじゃないんだ。ノーズだけなら直線的で重いボードで十分だろ。ノーズもできるけど、人が真似できないようなライディングもできるボードがいいんだ。大体ノーズが丸くて厚いボードは格好悪い」と言います。
もちろんロングボードはシングルフィンでなければならないのです。



◇ガトヘロイも現在はUSブランクスを使用しています。
ウォーカー・フォームでは自分の感性よりもクラシックすぎるという理由からです。
また彼は他ではあまり見かけないティントカラーのアブストラクトのボードをデザインしたりします。
ティントのアブストラクトカラーは普通は色の境目が滲んだりするのですが、ガトヘロイでは制作に時間をかけるため、きれいな透明感が維持されています。
ただ、ロビー本人はティントカラーよりもピグメントカラーのほうが好きなようで、シックな単色のボードにもよく乗っています。



◇ガトヘロイは、『細く、長く、重量感があり、薄いレール』が共通した特徴です。
「足を広げてアップスンはCOOLじゃない。それはショートボードの乗り方」というように、ガトヘロイのボードはファーストボトムターンから狭いスタンスでボードのテールを蹴るようにするとより特徴が際立ちます。
重量感がありレールが薄いので波の食い付きと加速性がよく、ノーズの幅が狭いので、ボトムからノーズがかけられます。
何となくノーズライディングは波の上から下にというイメージですが、ガトヘロイのボードは彼らのビデオで観れるようにきわどい早い波や波のボトムでのノーズライディングが可能で、波のボトムからノーズライディングをすることによって長い時間ノーズに滞留できます。

◇ボードはレールがピンチ(薄くテーパーされている)なのでボリュームが小さく感じますが、テイクオフ時の安定感も抜群で、浮いた感じで早いテイクオフが可能です。
ボトムのシェープによってターン性能にも驚かされるはずです。
細くボリュームが小さいので、ロビーがお勧めするようにスタイリッシュに少し長めのボードがいいと思います。
また、ガトヘロイはクルー達の華やかなライディングが目に付きますが、決して難しいボードでなく、誰でも簡単に乗りこなせるボードであることも魅力です。



◇ボードを選ぶとき、性能はもちろんですが、やっぱり一番格好いいボードとなれば『ガトヘロイ』をおいて他にありません。
ただし、同じモデルでも微妙にシェープが違ったり(ロビーの勝手な理由では、常に進化しているから)、様々なデザインがあること。
そして入荷がすごく不確定なので、決断の次期に悩まされてしまうのが難点かもしれません。