こんにちは。
大阪店の中野です。
大阪店にストックしているボードでこんなにカッコいいのに、なぜかしばらく残っているボードがあります。
はい、こちらのクリームプレイデートです。
クリーム プレイデート 9'6ft
クリアーデッキ、アブストラクトボトム&レール、ダブルストリンガー
プレイデートは、現カリフォルニアンの旧モデルとなるフランス時代のノーズライダー"キュイエール"とクレイジーピッグボードのガトヘロイプレイボーイのちょうど中間的な位置づけとなるイージーピッグボードです。
★『ピッグボード』とは、、。
車で例えると、セダン、SUV、ミニバンetc..などボディータイプの車種の種類を表すように、ピッグボードはボードタイプの種類を表します。
日本語に直訳すると『豚板!?』と少し変な感じになってしまいますが、1950年代にデイルベルジーが生み出したこの画期的なボード形状が、2020年代の現代サーフィンにおいても最も重要でかつ熱狂的ともいえるほど多くのサーファーを虜にしています。
とにかくよく動く!というのが第一印象というほど、1950年代後半以降のサーフィンスタイルを革命的に変えてしまったボード形状です。
それまでの"マリブチップ"と呼ばれるボード形状は、直進的でダウンザラインを速く滑り降りるだけのボードで、ターンと言っても方向転換が少しできる程度。
ピッグボードは、今までシェイプの際に普段残しておくべき場所も削ることにより、ボードに曲線が生まれ、ターンを可能にしたボードと言われています。
とにかくこのころのほとんどのサーフボードメーカーが、デイルベルジーが生み出した"ベルジーピッグ"を真似てどこもかしこもピッグボードを売りだしていました。
またデューイウェーバーは、このピッグボードに乗り"ホットドッキングサーフィン"と言われるアグレッシブなスタイルを生み出し、後続のサーファーに大きな影響を与えました。
とにかく"ピッグボード"がサーファー自身の表現方法を大きく進化させ、サーファー自身のスタイル形成に大きな役目を果たしたと言っても過言ではありません。
今も昔も、スターサーファーはピッグボードに乗っている時代が必ずあります。
ピッグボードの条件は、とにかくシンプルで、ボードのワイデストポイントが後方にあり、ポイントノーズでかつレール形状は50/50であるということです。
また、当時のボードは大きなDフィンがテール後方に装着されており、フィンでターンするというのが一般的となっていました。
しかし、しばらく主流だったピッグボードも、年を重ねるごとに他の新たなデザインのボード種類が誕生します。
中でも有名だったのは当時のスターサーファーとなったデビッドヌヒワが乗っていたビングサーフボードのノーズライダーではないでしょうか?
1965年ごろのカリフォルニアサーフィンはとにかくノーズライディングが主体で、長いストレートラインに深いノーズコンケーブが入った、このノーズライダーが主役となっていました。
ハワイ出身で長身のデビッドヌヒワが操るノーズライダーに皆の注目が集まっていました。
とにかく時代はノーズライド主義となっていました。
しかし、このノーズライド主義に待った!をかけたのが、オーストラリア出身のナットヤングでした。
1966年のワールドチャンピオンシップにおいて、当時全米ジュニアチャンピオンにもなっていた17歳のデビッドヌヒワを抑えて、18歳のナットヤングが1966年の全米チャンピオンとなります。
10秒以上のノーズライドを決めたデビッドヌヒワに対して、ナットヤングは自身がシェイプする9'4ftのピッグボード、"マジックサム"を駆り出し、ジョージグリノーのフレックスフィンを装着して優勝しました。
流行していたノーズライドサーフィンの単純で直線的なサーフィンに対して、ナットヤングのスピーディーで動きのあるサーフィンは正に革命でした。
ベルジーのピッグボードが誕生してからわずか10年ほどの間に様々なデザインのボードが誕生しましたが、皮肉にもロングボードがこの世から姿を消した、のちのショートボードレボリューションの大きな原動力ともなったボードはピッグの形状をしていました。
シーコングではこのマジックサムにインスパイアされたエルモアのマジックサム、そしてナットヤングのサーフィンに影響を受けたガトヘロイのプレイボーイがあります。
また、デーンピーターソンによるペトピッグ、そしてアレックスノストのパーソナルログもまたピッグボード。
これらのボードはパフォーマンスピッグと呼ばれ、ショートボードレボリューション前夜となる1967年以降のロングボーディングを進化させたボードです。
また、ダノーのような1960年代前半のクラシックピッグボードまでもあります。
パフォーマンスピッグボードは、目を見張るようなスピード感と切れ味鋭いボードターンが楽しめますが、その機能性ゆえに細身でレールが薄めに仕上げられており少し浮力が乏しく、中上級者向けのイメージです。
またダノーのホッグは、1960年代のボード限りなく再現しているので超重量級となるような重みのあるボードで、正に当時の雰囲気を楽しむボードです。
とにかくシーコングにも様々なピッグボードをストックしております!!
前置きをが長くなりましたが、今回ご紹介したいのはこのクリームプレイデートなのです。
大阪店では、はじめてのピッグボードならプレイデートがオススメですよ!!
としてご案内しているボードです。
またファットキャットの次なるボードとしてもオススメしています。
このボードのいいところは、やはりボードへの安心感です。
この安心感というのはいわゆる安定感と浮力です。
最近のプレイデートは、初期のプレイデートに比べてもボリュームがあり、軽すぎず重すぎずの8kg弱の重量感とボードワイドがしっかり確保されていますので、とても安定感のあるピッグボードに仕上がっています。
最近のプレイデートはテイクオフ性能もそこそこに、ピッグボード特有のキレのあるピボットターンと波のポケットで小刻みに揺れるスリルを楽しめるボードです!!
パフォーマンスピッグボードの軽量感に不安があり、重量級のクラシックピッグボードに抵抗感がある方には正にオススメのイージーピッグボードです。
またクリームゆえのイージーライダー感が、サーフィンの次なるステップとなります。
少し中上級者のイメージのあるピッグボードですが、まずはプレイデートから手始めにいかがでしょうか?
とオススメしています。
のんびりとゆったりしたサーフィンもいいですが、たまには少しアグレッシブに攻めのサーフィン!!も楽しみたいものです。
Robin from robinfalxa on Vimeo.
っということでこちらのクリームプレイデート!!
オススメです!!
ブランド | クリーム |
---|---|
モデル | プレイデート |
長さ(ft) | 9'6ft |
幅(インチ) | 23インチ |
厚み(インチ) | 3インチ |
重量(kg) | 8.9kg |
フィン | シングル |
素材 | ポリエステル |
付属品 | なし |
価格(税込) | ¥369000 |
送料 | ¥無料 |
【ボード説明】
クリアーデッキ、ダーティアブストラクトボトム&レール、ダブルダークウッドストリンガー、ボランクロス、ウェイブパッチ、サンドグロスフィニッシュ
どうぞよろしくお願いいたします。