藤沢店の田中です。
ここ最近はウェブサイトのリニューアルのためブログがおろそかになってしましました。
ただし、10のブランドを扱っていて、そこで活動する多くのサーファー達とのつながりがあっても、なかなかいつも“ホットな情報”があるわけでもありません。
彼らのライフスタイルはもともと「何もしない」ようなものですし、私が面白おかしく書いている内容も彼らにとっては日常的なことなので、彼らはなんでそのことが面白いのかもわかっていないと思います。
それでも本日は久しぶりにブログを書いてみたいと思います。
私は毎朝、自宅から藤沢店まで湘南海岸を横目に見ながら通勤しています。
道中はたくさんのサーファーを見かけます。
シーコングのお客様を目にすることが多い日はとても気分が良くなりますし、そうでない日は、やっぱりちょっと落ち込みます。
創業以来25年ほどほぼ毎日、同じ道を通っていると、見かけるブランドやサーフボードの形にも移り変わりがあることがよくわかります。
一番感じるのはやはりサイドフィン付きのロングボードが減少し、シングルフィンロングボードが増えたことです。またエポキシ製のモールドボードはそれほど増えておらず、むしろ以前より少なくなった代わりにスポンジ製のボードを手にする方もよく見かけます。
シーコングとかかわりが深いカリフォルニアではちょっと事情が違います。
カリフォルニアではまずサイドフィン付きのロングボードや軽量のエポキシ性モールドボードを見かけることはほとんどありません。
サーフィンという趣味を選択する一番の理由が「ノスタルジー」にあるために、モダンやハイテクには見向きもしないということが前提にあるからです。
またスポンジ製のボードは元々ショートボードカルチャーからの派生であるために、ショートボーダー達が遊び感覚で使うことはありますが、前述の理由もありロングボーダーたちがそれを手にすることはほぼありません。
日本では、ショートボーダーとロングボーダーの垣根は依然深くありますが、実際に使用するボードについてはそれほどはっきりと区別されていないために、日頃シングルフィンロングボードに乗るサーファーがスポンジ製のボードに乗ったり、たまにサイドフィン付きのロングボードに乗ったりすることもよく見かけます。
サーフィンは「自由」をもっとも謳う遊びであるので、カリフォルニアに合わせる必要もなく、自分自身が好きなようにするのが一番ですが、そのような文化的背景を知っていれば、その違いを理解できてもっと純粋に楽しめるのではないかと思っています。
根本的な違いを知っていれば、それぞれの性能を比較する必要もなく、そのもの自信を楽しむことができます。
だから私たちは純粋なスラスターのショートボードに乗る方々に1970年代初頭のレトロなショートボードや1960年代後半のミッドレングスにも乗っていただきたいですし、波の小さい日にはショートボードにこだわらず、シングルフィンロングボードでトリム&グライドを楽しんでいただきたいと思っています。
毎日、海を見ていると、「今日は波がないから、こんな日はみんなロングボードに乗ってほしいなあ」、「今日はサイズアップして波が速いから、ノーズライダーではなくスピードシェープのボードで楽しんで欲しいなあ」と思うのです。
何にもとらわれないで、その時に応じて「波に乗ること」を楽しんでいただけるように私たちはお役に立たせていただきたいといつも思っています。
そうは言っても、「そんなに何本も持てないし」という方のために、最強のボード(特に湘南では)がクリームの『ファットキャット』です。
『ファットキャット』は天才ロビンキーガルが「もし日本に住んでいて、1本のボードしか所有できないとしたら、迷わずこのファットキャットを選ぶ」というほど日本の波を知り尽くした経験のもとに語っています。
『ファットキャット』はシングルフィンロングボードなので、波が小さくても、オンショアでも波を簡単にキャッチできます。
スモールウェイブでのファットキャットライディング
全体的に幅の広いアウトラインですが、レールが少しテーパーされ、ノーズよりもボトムは少しだけロールしているので、ムネカタサイズまで波が大きくなっても思う存分に楽しめます。より『ファットキャット』が持っている本来のパフォーマンスの高さを味わうことができます。
ファットキャットの解説映像
ロングボード特有のノーズライディングはもちろん、ロビンキーガル独自のレールフォイルによってボードは常にスピードにのった状態でコントロールがしやすくなっています。
ロビンキーガルとエバンデイリーのファットキャットライディング
またビジュアル的にも秀一で、他のボードと比べても明らかに美しく、高級感の漂う存在感があります。
湘南は一年を通して平均的にはヒザモモサイズのコンディションが多いので、まずはこの『ファットキャット』さえあれば、大半の日をストレスなく楽しめるのです。
それでもどうしても頭サイズの波になった時のことを心配するのなら、短めのミッドレングスという手段もありますし、サイズダウンしたポイントを選ぶこともできます。
今のボードに不満があったり、次のボードを考えている皆様、また思うように波に乗れていない、パドル力がないと実感している皆様、『ファットキャット』はそのような皆様を幸せにしてくれるボードです。
美しい立ち姿で波に乗るご自分をご想像ください。
皆様の夢をかなえるために、クリームの『ファットキャット』をぜひご覧ください。
ヘイリーローのファットキャットのライディング
初めてのロングボードをお探しの方にも最高ですが、決してビギナー用ボードというわけではありません。上級者の方でも絶対にご満足いただけるのは、さすがロビンキーガルのシェープだからというほかありません。
皆様のご来店、お問い合わせをお待ちしております。
シーコング藤沢店
田中