シーコング店長ブログ

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ロングボードの選び方!

藤沢店の田中です。


先日、お客様にご紹介いただいた方から「久しぶりにロングボードをやろうと思っているんだけど・・・」というお問い合わせをいただきました。


以下、その時の返信ですが、皆様にもお伝えしたいと思い、原文のまま転記させていただきました。


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少し長くなりますが、ボードの選び方につきましてご説明させていただきます。


なお下記のご説明は弊社が長年の経験で学んだことをまとめたことでございますので予めご承知ください。

 

まずロングボードをお選びの場合、2通りの選択方法がございます。

 

1つ目は、「日頃より波も小さいし」、「体力も落ちてきたし」、「技量にもあまり自信ないし」、「のんびりと乗りたいし」、なおかつ「ボードに対してそれほどのめり込むタイプではない」、「置き場の条件などで1本のロングボードしか所有できない」、などの理由が一つでも当てはまるのであれば、即、下記のボードをおすすめさせていただきます。

 

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●クリーム/ファットキャット
●クリーム/カリフォルニアン

 

これらのボードはテイクオフが楽で超小波から頭サイズまでのコンディションで万能にお楽しみいただけます。

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弊社のラインナップの中でオールマイティな性能、品質、ネームバリュー、リセールバリューのあらゆる面で優れており、自身を持っておすすめさせていただきます。

 

 

2つ目をご説明させていただく前に、ロングボードについて改めてご説明させていただきます。


一般的にサーフボードをご検討されている方は、購入を検討しているボードに対してできるだけたくさんの“性能”を備えたボードを重視されます。


すなわち、テイクオフ性能、浮力、ターン性能、ノーズライディングの性能などのすべてを兼ね備えているボードをお考えになられます。

 

しかしながらロングボードにおいては、製作者側のシェーパーはそのように考えていません。


まずロングボードを選択する理由は、ロングボード特有の自重による推進力を楽しみ、それをトリムしボードをグライドさせ、コントロールすることです。


この性能はショートボード、ファンボードでは味わえないものです。(海外では日本のように波が小さいから、短いボードに乗れないからロングボードを選択するという理由ではなく、上述の“トリム&グライド”が楽しいからロングボードを選びます)

 

そしてさらにロングボードを選択する大きな理由はロングボードが持つノスタルジーにあります。


つまりロングボードはアメリカの古き良き時代の象徴であり、その時代にレイドバックできるツールとしてロングボードが選ばれます。


1950年代、60年代のハーレーやクラシックカー、ギターや古着を選ぶのと同じ理由です。


だからロングボードはシングルフィンを選ぶのが基本です。(サイドフィン付きのロングボードはショートボード同様にそれ自体に推進力がなく、アップスをしてボードを加速させます。つまり長いショートボードという考え方で、ショートボード革命の影響によって後年作られたサーフボードとなります)


そのような理由からロングボードを選択すると時には、性能は二の次になることがあります。


モダンなテイストが加わった乗りやすいボードよりも、リアルに古いもののほうが格好いいという考え方です。


弊社では世界的に人気の高いロングボードシェーパーのボードを取り扱っていますが、人気が高ければ高いほどその考え方がベースになっています。(サイドフィン付のロングボードやダウンレールのボード、アグリーな変形ボードなどを自らのラインナップに加えたりはしません)

 

それぞれの違う点は、シェーパーが1950年代のロングボードの初期の段階からショートボードレボリューションが始まる1967-69年の間のどの期間にフォーカスしてボードを作っているかということです。

 

時代背景にピンポイントでフォーカスし、その当時のボードをそのままにレプリカとして作ったり、またはその次代のボードを当時の考え方の範囲で再チューニングを施したボードを作ります。(決して性能を高めるために時代背景の違うモダンな形状を施したりしません)

 

その辺りをご理解いただければ、ロングボードをより楽しんでいただけると思います。

 

話は戻りまして、2つ目のボードの選び方です。


ロングボードを簡単にカテゴリーに分けると以下のようになります。

それぞれのカテゴリーに対して簡単な特徴とおすすめのボードをを添えてご説明させていただきます。


●ノーズライダー:ロングボード特有のテクニックであるノーズライディングにフォーカスしています。特徴的にはスピードが遅く、コントロール性が劣ります。性能を求めるためには長く、重量のあるものが適しています。

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・クリーム/カリフォルニアン
・エルモア/ホットドッグステップデッキ
・ダノー/ノーズグライダーロスクリーパー

 

●クラシックピッグ:一般的にイメージするビンテージのロングボードです。非常に重量があり、基本的なスキルが必要になります。ブランドの味付けによっては操作性はそれほど悪くありません。トルクの大きいアメリカンマッスルカーに乗っているようなフィーリングを味わえます。マニアックです。

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・ダノー/ホッグ
・ハーバー/66バナナ

 

●パフォーマンスピッグ:現在、シングルフィンロングボードの主流でノーズライディングと大きなカットバックを容易にするための形状になっています。ロングボードでも動かすことをお求めの場合、お勧めです。

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・サーファビリー/ジャレッドメル、BANGBANG
・BMT/クルーザ-
・アンヒンジド/ペトピッグペン、ペトピッグ


●スピードシェープ:速く掘れた波に対応するため、ノーズのの先端が尖っています。そのためノーズライディングの性能は求められませんが、クローズ気味の波などのスープの下でも突き抜けることができます。

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・ハーバー/トラッセルスペシャル

 

◎上記とはカテゴリーの解釈が異なりますが、実際に一番需要が高く、人気のベストセラーボードです。

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●超テイクオフボード:驚異的にテイクオフ性能が高く、正直言って湘南では最高です。

・デューイウェーバー/パフォーマースタイリスト
・クリーム/ファットキャット
・ハーバー/プランテイン

 


上記の他にも、それぞれ特徴を持ったたくさんのボードがございます。上記のようにロングボードは性能がすべてではございませんので、どれがいいかと言うよりも、どれが好きかということでお選びいただいたほうが楽しんでいただけると思います。


書ききれないこともたくさんありますので、ぜひ実際に手にとって見ていただければよりご理解いただけると思います。


また中古ボードもたくさんございますので、ご予算に応じてお選びいただけます。


お役に立てられるようにいたしますので、ぜひお気軽に何でもご相談ください。


何卒よろしくお願いいたします。

 

シーコング
田中