東京江戸川店の渡辺です。
先日、茨城で比較的厚めのダウンレールのシングルフィンロングボードを乗る機会がありました。
テールは絞られ、エッジが施されていました。
普段、薄めのソフトレールのボードに乗ることが多いので最初は違和感がありましたが、浮力感もしっかり感じられ小波でゆっくりクルージングを楽しめ、また、波がサイズアップしてきたらテールのエッジを効かせてターンも楽しむことができ、これまでにない新鮮な気分でサーフィンを終えました。
同じボードとずっと長く付き合うことも素敵なことですが、「ボードを変えるとサーフィンが変わる」と言われるように、理想は複数本所有し、その日の気分や波のコンディションによってボードを選ぶことができれば最高に贅沢なのではないでしょうか。
徹底した職人気質で、フォームの改良からシェイプ理論まで、現代のロングボード業界を牽引してきたリッチ・ハーバーによるカリフォルニアの名門ブランド「ハーバーサーフボード」から、、、
今週カリフォルニアから新入荷しました「バナナ&サンオー」モデルのご案内です。
どちらも地元シールビーチでは現在も根強い人気を誇る名作モデルです。
近年はカリフォルニアスタイルで緩やかなロッカーのロングボードが主流となっておりますので、ついつい敬遠されがちのバナナとサンオーモデルですが、カリフォルニアではいまもなお根強い人気のロングセラーボードです。
1963年に発売されたハーバーのバナナモデルですが、モデル名の由来として『極端にロッカーがついていた為バナナのように見えたから』という逸話はとても有名です。
そして、バナナのワイドバージョンがサンオーモデルとなります。
このたび千葉・茨城のお客様のご要望もあり、東京江戸川店からオーダーした分が4本入荷しました。
ロッカーが強いと言いましても、サイドフィン付きのパフォーマンス~オールラウンドタイプのロングボードと比較しますと可愛いものです。
バナナとサンオーが緩やかなロッカーにみえてしまいます。
上)サイドフィン付きのパフォーマンスロングボード
中)ハーバー・バナナ
下)ハーバー・サンオー
◎強めロッカーのメリット
・ライディングの際の回転性が高い(パワーのある波が必要)
・掘れた波質でもパーリングしにくい。
・比較的サイズの大きな波でも対応します。
◎弱い(緩やか)ロッカーのメリット
・直進性が高く、テイクオフ性能に優れています。
・パワーのない波に適しています。
・小波に適してます。
◎ボトム形状
・ノーズにハーバー独自のチャンネル~フラット~フラットに近いVee
ハーバー独自の溝のような両サイドのチャンネルが復活となりました!
両サイドのチャンネル(溝)がボトム面に接する水流を調節し整え、パドリングの際やライディングの際の推進性が高くなり、テイクオフやノーズライディングに優位となります。
◎アウトライン(左バナナ・右サンオー)
・細めのアウトラインでパドル時の漕ぎ出しの初速に優れていて速い波に対応します。
・絞られたテールはパワーのある波や大きい波でもスムーズなターンが可能となります。
☆バナナ&サンオーはやや細身のアウトラインですが、厚さは8㎝前後で浮力を持たせていて、ボード重量は7kg台と軽めでパドルの初速が優れていてテイクオフも早い部類です。
◎レール
・分厚いダウンレールで浮力が上がるため、ボードが安定しますのでパワーレスの小波でもボード良く走ってくれてが楽しめます。
・テールエリアのレールはエッジが施されて、水面に食いつくことでターンのきっかけがつかみやすく、軽くターンをすることができます。
シングルフィンのモデルながら、操作性が良いボードです。
ということで、ハーバーのバナナやサンオーといったテールのレールにエッジが施されたボードは、テール寄りでサーフィンをする意識が強いショートボードからロングボードに転向される方にも好評を得ています。
カリフォルニアのチームハーバーの面子によるライディング映像です。
映像のように、テールに加重しエッジを利用して軽くターンが決まりますし、分厚いレールとノーズコンケーブでノーズまで歩いて行っても安定感がキープされています。
サーフボード1本でさまざまなコンディションを遊びたい方、ターンやノーズライディングにも拘りたい欲張りな方に大変おすすめのボードです。
ぜひ、実物をご覧にいらしてください。
宜しくお願いいたします。
シーコング東京江戸川店