こんにちは
大阪店の中野です。
ステップデッキ⚓
ステップデッキ⚓⚓
ステップデッキ⚓⚓⚓
昔の人は本当にたくさんの独創的なアイデアでボードを生み出したものです。
マリブチップ、ベルジーピッグ、ノーズコンケーブ、そしてステップデッキ。
ピンテール、スクエアテール、ポイントノーズ、ラウンドノーズ、ラウンドボトム、フラットボトムetc...。ロングボードの細かなディテールを言い出すとキリがありませんが、シンプルな乗り物であるがゆえに、細かなディテールの違いに加えて、長さや幅、厚み、そしてロッカーバランスが少し変わるだけでも大きく乗り味が変わってしまうところがまたロングボードの醍醐味でもあります。
また長い歴史のあるロングボードにおいても、1960年代までのトラディショナルなデザインが真に評価され、それ以降のデザイン(エッジやサイドフィン、EPS素材など)は、実際にはそれが効率よく機能するとわかっていても、モダンなデザインと評され実際にカリフォルニアでは認められていません。
良くも悪くもロングボードは全く進化していないこととなりますが、この辺りは私の大好きな楽器でもそうかもしれません。
モダンなデザインが評価されないという、とあるギターのエピソードがあります。
👆このギターは1963年に発売されたギブソン"ファイヤーバード"というモデルです。
フライングVやエクスプローラーなど今では有名なモデルも当時は全く売れず、ライバルであるフェンダー社の人気に対抗して生まれたニューモデルです。
カーデザイナーがデザインしたファイヤーバードは、綺麗な流線形にスルーネック、ミニハムバッカーが搭載されており、実際には1969年まで製造されていました。
愛用ギタリストとしては、ジョニーウィンター、ジョーペリー、ブライアンジョーンズ、ロンウッド、エリッククラプトン、ゲイリームーア、小野瀬雅生などそうそうたるプロミュージシャンに愛用されているモデルです。
ファイヤーバードは生産が終了した1969年以降も幾度も復刻モデルが販売され続けることとなり、現在も高額で販売されている人気モデルです。60年代のビンテージは軽く100万円を超えています💦💦
そんなファイヤーバードが2011年に新たなモデル”ファイヤーバード X"として誕生しました。
元々は2007年にギブソンから"ロボットギター"という画期的な自動チューニングをしてくれる、まさにロボットなギターが販売されたことから生まれました。
ものすごく話題になったギターでハイテクかつ画期的なオートチューニングを搭載したギターです。
しかし何だかこのころからギブソンがおかしな方向に向かっているのはなんとなく感じてしまう空気感でありました。
この最新の機能を搭載したロボットギターのコラボモデルとして、2011年に"ファイヤーバード X "として販売されました。
しかし、このモダンな最新のデザインを搭載したモデルは全く売れず、数多くの在庫を抱えることとなりました。
販売から8年後の2019年には衝撃的な映像が出回り炎上することとなりました。
ギブソンのメンフィス工場で働いていた元社員が、なんと大量に売れ残った"ファイヤーバード X"をショベルカーで踏みつぶすという行為に及んだのです。
ちょっと衝撃的な映像なんですが、、
結局1902年から続く伝統的なギブソンに、このような最新のデザインは誰も求めていなかったのです。
伝統的なファイヤーバードのイメージとはかけ離れたデザインは根強いファンからは敬遠され、ハイテクかつモダンなギターは全く評価されなかったようです。
これが直接的な原因ではないですが、ギブソンは2018年5月に破産申請を行っております。
フェンダーもそうなんですが、結局根強い人気があり真に評価されているギターは1950年代~1960年代に生み出されたモデルであり、ストラトキャスター、テレキャスター、レスポール、セミアコ、フルアコなどこれらのスタンダードなモデルが今でも真に評価されているのが現状です。
サーフボードに話を戻すと、1960年代に生み出された伝統的なロングボードのデザインがこのステップデッキです。
スティーブビグラーがイェーターの"スプーンモデル"に影響を受け、かのリッチハーバーにリクエストしたモデルが"チーター"モデルでした。
デッキの半分近くまで削られたデッキ形状が、抜群のノーズライディングと抜群のターン性能を生み出しハーバーのラインナップの中でも1960年代後半に最も人気のあったモデルとなりました。
1960年以降も幾度となく再販を繰り返しますが、ハーバー60周年となる2019年に正式に"チーター60"としてレギュラーラインナップとなりました。
それまで入手困難な幻のモデルとされていたボードが、待望の復活となりました。
"チーター60"は伝統的なモデルに少しアップデートを加えましたが、ステップデッキを少し短くし、ボードワイドを広げたぐらいでモダンな要素を一切加えることはしませんでした。
モダンな要素はなく60年代のクラシックなデザインそのままの伝統的なデザインを現在でも楽しめるボードです。
ぜひ1960年代のトラディショナルなボードをお楽しみください!!
🔶🔷チーター60
9'6ft チーター60 #32915
レッドティント、ボランクロス、パラレルシダーストリンガー、フォームテールブロック、ポリッシュフィニッシュ
9'8ft チーター60 グラスオンフィン #224CH4
レッドティント、ダブルストリンガー、フォームテールブロック、ポリッシュフィニッシュ、グラスオンフィン
9'8ft チーター60 #32916
セージグリーンティント、ボランクロス、パラレルシダーストリンガー、フォームテールブロック、ポリッシュフィニッシュ
9'10ft チーター60 #32918
リッチオレンジティント、ボランクロス、パラレルシダーストリンガー、フォームテールブロック、ポリッシュフィニッシュ
以上となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに現地カリフォルニアでは
めちゃくちゃかっこいいハーバーサーフトランクスをゲットしたようです。
楽しみですねぇ💛💛