藤沢店の田中です。
ここのところ渡辺がスコーピオンベイで世界最高の波を堪能しているため、私は一人で店番したり、雑誌の記事を書いたり、広告作ったり、ボードのリペアをしたり、お客様にコーヒーを注いだりしていたため、ブログが疎かになっていました。
やっと一息ついたわけではないのですが、今はダクトテープが行われる海南島に行こうか、ロビンと一緒にモロッコのイベントに行こうか迷っている最中です。
もちろん遊びではなく“お仕事”ですが、なんとなく両方行くわけにも行かなく、スッキリと決心がつかないでいるところです。
日本に先んじて中国の海南島では11月8日から11日までの間、VANSの「ダクトテープ」が行われます。
日本からも3名が招待されているようですが、シーコング関連ではアレックスノスト、ジャレッドメル、トロイエルモア、そしてオーストラリアの巨漢マイルスの4名が招待されています。
また20周年記念のときにお世話になったノーランが大会のディレクターをしているので、一度にみんなに会える絶好のチャンスです。
願わくば上記の4名の中から優勝者が出れば最高です。その中でも今年は絶好調でノリノリのジャレッドには期待が高まります。
以前の「酔っぱらいサーファー」からは完全に脱皮し、シェープアップされた姿に驚かされますが、久しぶりに彼の奇想天外な異次元サーフィンを収めたいと思っています。
なにしろ最近の彼のボードは彼がシェープアップされたのと同様にすこぶる完成度が高くなった期がします(以前のボードが良くなかったというのではありません。進化したという意味です!)
私は日々たくさんのボードを触るので、なんとなくレールのシェープに込めたシェーパーの心意気が読めるような気がします。
それは単に鋭いとか変わっているとかではなく、滑らかさとか繊細さとでもいうような、言葉にするのは難しいですが、とにかく触って気持ちいいレールにはシェーパーの丁寧な仕事ぶりが現れていると思います。
初期のジャレッドのボードは、アウトラインやレール形状もそれまでのボードにないような極端なものばかりで、その粗削りな斬新さが魅力でした。
ジャレッドのサーフィンを簡単に実現させるために、その特徴を誇張するかのごとくすごく幅が広かったり、見たことないようなアップレールだったり、さわった人を驚かせました。
「シェープの良し悪しはよくわかんないけど、面白そう」という感じだったのですが、この2年の間にまさに進歩(進化)しました。
ジャレッドが現在作るボードはロビンやトロイ、ダノーの作るボードとはまったく違った形状です。
それは彼らのサーフィンのスタイルが違うからということに付きます。
ライディングのスタイルが違えば、ボードの形状も変わってくるのは当然です。
トロイは厚めのレールを駆使したノーズライディングやオーソドックスできれいなサーフィンが特徴です。
ダノーはボードの重量をいかして波の上をゆっくりとクルーズします。
ロビンは究極の繊細なレールフォイルによって誰よりも速く、そして力任せにボードをねじ伏せます。
そしてジャレッドは高速でノーズに足を運び、そこでワンアクションした後、急激で振り幅の大きいカットバックをします。その中にスイッチスタンスやヘッドディップ、レイド・バックバレルなども盛り込みます。
彼のこのサーフィンスタイルは現在のシングルフィンロングボードのテクニックとしては最高峰のものです。
数あるシングルフィンのイベントでもジャレッドのサーフィンが観ていて一番楽しいと思うのは私だけではないでしょう。
そんな彼が作るボードは主に次の3モデルです。
●ジャレッドメルモデル
●BANG BANG(バンバン)
●ワトゥシ
上記は簡単に言えば、上から順に簡単です。
テイクオフが速く、安定感がまさるのが『ジャレッドメルモデル』。『ワトゥシ』は掘れた速い大きな波でもジャレッドのようなサーフィンが可能ですが、その分、ボードのボリュームが小さくなり不安体になります。
『バンバン』はその中間ということです。
上記の3モデルはすべて同じ動きをコンセプトにしているので、選び方は簡単です。
ご自分のレベル(考えるより一つ上級モデルのほうが、自分の力を引き出してくれるので楽しめると思います)でモデルを、体格でサイズを選べば完璧です。
これらは先日入荷したボードの中から個人的に好みのデザインのボードです。クラシックで、ジャレッドらしい、独創的なところが好きです!
ぜひ進化した“サーファビリー”で奇想天外な休日をお過ごしください!
皆様のご来店、お問い合わせお待ちしております!
シーコング藤沢店
田中
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////