こんにちは、篠崎店の渡辺です。
「サイズが上がったら短いボードを使用する」というお話しをたまに耳にします。
本日早朝の湘南は、胸肩サイズで弱オフ。
波情報の点数も40点と高くなっていました。
これだけの情報ですと、短いボードで楽しめそうと考えるのが一般的ですが、
実際は、アウト~ミドルは「厚めの波」で短いボードではなかなかテイクオフができない状況でした。
厚い波のときは、接水面が広く、浮力のあるロングボード向けの波と言えますし、ビーチブレイクはサイズアップしても厚い波の日が多いので、ロングボードを使用するほうが絶対楽しめます。
では、厚くてサイズのある波の日どのようなロングボードをチョイスすべきでしょうか。
ひざ前後で使用しているテイクオフ重視のロングボードでいつもの感じで楽しむのもよいですが、せっかく胸肩サイズあるので、厚い波でもテイクオフが速く、広いフェイスを気持ちよく滑走するスピードシェイプ&グライダー系のロングボードをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
アウトからテイクオフし、長い距離をトリム&グライド、たまにノーズに片足をかけてみて、インサイド近くまでしっかり乗り継ぐことができます。
ターンも大きく弧を描くように優雅にゆっくりと。。
McTavish Trim 18 Wrap Up from McTavish Surfboards on Vimeo.
ということで本日は、おすすめのスピードシェイプ&グライダー系のボードをピックアップしましたので、まだお持ちでないという方は自分へのご褒美(セルフ父の日)として1本いかがでしょうか。
■ガトヘロイ・ザーベル
ロングボードの進む方向性がよりシンプルになるというロビンの新しいコンセプトによって作られた最新モデル。
トーマス・キャンベルとのコラボレーションによって作られた『ブローダート』、そしてそのエッセンスを取り入れた『サーベル』の後継モデル。
『サーベル』のロングサイズならではのハイパフォーマンス性とシングルフィンロングボードのもっともピュアな特徴であるグライド感をミックスさせたています。
フロー感と滑走感の中間的なフィーリングはさすがロビンとうならせる極上の仕上がりです。
■ハーバー・TS
サーフボード史上に燦然と輝く名作『トラッセルスペシャル』の復刻版です。
1964年、フィル・エドワーズが持っていたボードをマイク・マーシャルがアレンジし、ハーバーサーフボードが世に送り出した歴史に名を残す名作中の名作です。
美しいアウトラインは発売当初からサーファー達の目を釘付けにし、以来『チーター』とともにハーバーを代表するモデルとなりました。
2005年のクラークフォームの閉鎖以来、その歴史に幕を閉じていたボードですが、クラシックブームの昨今、多くのファンの呼びかけに応じて復刻の運びとなりました。
アウトラインは優美なスピードシェープ型、レールはクラシックな50/50レール、ボトムはロール~フラットです。クラシックの完全復刻版ですがロッカー適度にあります。
もともとカリフォルニアのトラッセルズの掘れた早い波用のボードですが、ビーチブレイクでもトリムとスピードを楽しめます。
サイズを選ばずオリジナルのクラシックフィーリングを満喫できます。
■サーファビリー・ビリースペシャル
ハーバーのトラッセルスペシャルからインスパイアされたこのモデル、ブギースペシャルは、重量感と抑えられたロッカー、ポイントノーズ、57㎝弱の最大幅でありながら、レールまで厚さを持たせたシェイプで、前後の立ち位置やレールの噛ませ具合など微調整は必要とせず、気楽に構えててもボード自体がカッ飛んでくれます。
ハーバー・TSよりも重量感があり、幅が狭いのでスピードがさらに出やすく面白いという印象です。
片手で容易に持ち運べるのもうれしいです。海外でも人気のモデルです。
千葉・茨城のフェイス幅の広めな波質にマッチする大人のロングボードをお探しの方いかがでしょうか。
⇒ サーファビリー・ビリースペシャルモデルの在庫はこちらから
■ウェーバー・ハロルドイギー
1960年代ウェーバー・パフォーマーモデルが全盛の頃、ハロルド・イギーはウェーバーのシェーピングマシーンのような活躍をしていました。
当時ディーイはパフォーマーモデルを年間数千本販売していて、サウスベイの工場から尋常ではない大量のボードを出荷していました。
ヒューストンのあるサーフショップではひと夏にパフォーマーモデルを600本販売していました。
イギーのシェーピング方法は独特で、たいていのシェーパーはレールを削る際プレーナーでできるバンド(段差)を頼りに両方のレールを均一にするように削って行きますが、イギーはデッキ面から一気にレール部分を2インチほど残すよう削っていきました。
そしてノーズからテールまでシュアフォーム(ボードを削る道具)を使って一気に丸めて行きました。
片方のレールを仕上げ、もう片方のレールに取り掛かるといった微調整を必要としない早業で、両レールが均一、均等な素晴らしいボードを仕上げることができました。
1960年代にデューイウェーバーのメインシェーパーとして活躍した凄腕のクラフトマン“ハロルド・イギー”が自らのために作り出したスピードシェープのシグネチャーモデルです。
今回50年の時を経て当時に忠実に再現されました。
■ダノー・ホノルルハニー
他のモデル同様に20%圧縮されたハイデンシティフォームを8オンスのボランクロスでラミネートしているため11kgを超える重量によって爆発的な推進力を発揮します。
またダノーがホームポイントとしているブラッキーズはビーチブレイクであるため、ビーチブレイクが多い日本の海でも機能的にマッチしています。
比較的前方のほうまで幅を持たせたアウトラインで、前方寄りのトリムやノーズアクションにも威力を発揮します。
シングルフィンロングボードのトリム&グライドという最もピュアな部分を楽しめる『グライダー』をお楽しみください。
■エルモア・スーパーグライド
幅23インチ、厚さ3インチで標準的なスペックに適度な重量感とソフトなレール、ノーズとテールともに緩やかなロッカーでイージーなグライダーモデルと言えるでしょう。
ボトムにはノーズライディングを得意とするトロイらしく、ノーズコンケーブが施されており、トリム&グライドにプラスしてノーズライディングの浮遊感を楽しませてくれます。
皆様のご利用、ご来店をお待ちしております。
シーコング篠崎店