スクエアテールとラウンドテール - シーコング店長ブログ

こんにちは篠崎店の平塚です。
今日はこちら「あなたはスクエアテール派？ラウンドテール派？」という話題を取り上げてみたいと思います。

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田中も私もサーフボードに関してさほど知識も無かった15年以上前の事です。
当時ウェーバーのライダーとして初来日していたロビンに、お客様からもいまだに多く寄せられるこんな質問をしてみました。

「ウェーバーのパフォーマーとスタイリストってどう違うの？」
勿論パフォーマーとスタイリストではテールの形状が違うことは分かっていましたが、テール形状の違いがボードにどのように影響するか分かっていなかった私たちに、ロビンは
「ワイドスクエアテール（パフォーマー）とワイドラウンドテール（スタイリスト）ではターンが違うよ」
と言って、手のひらをサーフボードに見立て
「ワイドスクエアテールは小さい弧でクルッと回るけど、ラウンドテールはレールを寝かせてグイっと伸びるターンができるんだ、小さく回るならスクエア、ラウンドテールは伸びるけどターンの弧は大きくなるよ」
ということをジェスチャーを交えて説明してくれました。

その時は「う・・うん・・・そうなんだ・・・」と一応は納得してみせましたが、実はあまり理解していませんでした。

サーフボードをターンさせるにはレールを寝かせるか、テールを踏んでノーズを振るか、という2つのやり方があります。
レールを寝かせるターンの場合、レールには曲線（カーブ）がないと曲がりません。

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大袈裟に例えれば、長方形の板をいくら左右に寝かせてもボードが左右にターンすることはありません。

そこであまりレールにカーブがないボードを曲げるには、テールを踏んでスケートボードのチックタックのようにノーズを左右に振る必要があります。
これをピボットターンと呼びます。

つまりワイドスクエアテール形状をもつウェーバーのパフォーマーやクリームのカリフォルニアンはピボットターンを得意とし
ラウンドテール形状のスタイリイストやファットキャットは、レールを寝かせたドライブターンが可能ということです。

スクエアテールはピボットターンによる細かい操作で、波の良い位置にボードを置けるのでノーズライドが狙いやすくなります。
また安定したテールによってノーズに立ってもボードが安定するのも特徴です。

一方ラウンドテールはレールを使った伸びのあるターンも、テールを踏んだターンも可能なため、シングルフィンログとしては操作性が良く、オールマイティに使えます。

「あなたはスクエアテール派？ラウンドテール派？」という質問を簡単に考えれば、スムーズなターンや操作性を求めるならラウンドテール、安定感やノーズライドを求めるならワイドスクエアテールといっても過言ではないかもしれません。

そして個人的にはワイドスクエアテールのこちらのボードがお勧めです。

CALIFORNIAN（カリフォルニアン）

アウトラインはノーズライダーらしくパラレルですがノーズはスタイリッシュさを失わず、若干ポイント気味です。
スピード性を妨げるノーズコンケーブは施されておりません。
レールは50/50で薄すぎずちょうどよいです。
クラシックノーズライダーにありがちな要素は削ぎ落し、ロビンらしいノーズライダー言えます。
Cremeロゴは施されていないタイプが多いですが、ウェイブデザインのパッチが一目でロビンのボードと遠くからでも認識できます。
フィニッシュはカリフォルニア屈指の高級グラスショップ「ウォーターマンギルド」によるもので大変美しい仕上がりです。

現在篠崎店にも各長さライナップしております。