藤沢店の田中です。
多くの皆様にご予約をいただいたり、楽しみにお待ちいただいているにもかかわらず、今週もボードが発送されませんでした。
最終仕上げ工場であるウェーターマンズギルドからは、次週はクリームとウェーバーを同時に出荷すると連絡がありました。
すでに出来上がっているボードがあるのは間違いないようですが、そのウォーターマンズギルドのインスタには「経験のあるポリッシャー(ボードを最終的に磨き上げて仕上げる人)」募集の求人広告が出ているところを見ると、少々不安にならざるを得ません。
カリフォルニアもご多分に漏れずコロナウィルスの影響は甚大なのであまりプレシャーをかけることもできないので、今はただ吉報を持つばかりです。
改めて、入荷予定のクリーム(ストック分)をご紹介させていただきます。これらが出来上がり次第、順次送られてきますので、楽しみのお待ちいただいている皆様、あとしばらくだけお待ちください。
また既に「ご予約」となっているボードでもキャンセルとなる可能性がございますので、気になるボードがございましたらお気軽に「キャンセル待ち」をお申し付けください。
【ファットキャット】
1.9'2ft クリアー、2インチバルサストリンガー(ご予約)
2.9'2ft クリアー、ブラキッシュブルーサイドパネル、ダブルストリンガー(ご予約)
3.9'2ft ソリッドピンクベージュ、レッドシダーストリンガー(ご予約)
4.9'4ft ミントブルーティント、ダブルストリンガー (ご予約)
5.9'4ft オールドマルティント、ダブルストリンガー (ご予約)
6.9'6ft クリアー、マスタードサイドパネル、ダブルストリンガー(ご予約)
7.9'6ft タイガーストライプボトム&レール、ダブルストリンガー(ご予約)
8.9'6ft ソリッドカカオピグメント、レッドシダーストリンガー(ご予約)
9.9'8ft クリアー、2インチバルサストリンガー (ご予約)
10.9'8ft タイガーストライプボトム&レール、ダブルストリンガー(ご予約)
11.9'8ft クリアー、ダーティオレンジサイドパネル、ダブルストリンガー
12.9'8ft リッチダークワインボトム&レール、ダブルブラックピンライン、ダブルストリンガー
13.9'8ft リッチワインレッド、レッドシダーストリンガー (ご予約)
14.10'0ft ブルーティント、2インチバルサストリンガー (ご予約)
15.10'0ft クリアー、ブラキッシュブルーサイドパネル、ダブルストリンガー(ご予約)
⇒現在のファットキャットの在庫
【カリフォルニアステップ】
16.9'2ft ピンクベージュ、ダブルスティックバルサストリンガー
17.9'2ft クリアー、サンドグロスフィニッシュ、バルサウェッジストリンガー
18.9'4ft クリアー、サンドグロスフィニッシュ、バルサウェッジストリンガー(ご予約)
19.9'4ft クリアー、オリジナルクリームアブストラクトデッキ、2インチバルサウェッジストリンガー
20.9'6ft パンプキンボトム&レール、ダブルブラックピンライン
21.9'6ft クリアー、サンドグロスフィニッシュ、グラスオンフィン、ダブルスティックバルサストリンガー (ご予約)
22.9'8ft アブストラクトインレイノーズ、サンドグロスフィニッシュ、2インチバルサウェッジストリンガー(ご予約)
23.9'8ft リッチパープルティントボトム&レール、オールドマルティントデッキ、ダブルスティックバルサストリンガー
24.9'8ft クリアー、サンドグロスフィニッシュ、2インチバルサウェッジストリンガー(ご予約)
25.9'10ft オールドマルティント、フォームTバンドストリンガー
⇒現在のカリフォルニアンの在庫
⇒クリームの中古ボード
NEWボード、中古ボードともにこのろ影響と夏本番に突入したことによって各店の在庫本数が減ってきています。
それでも藤沢店にはお勧めのボードがまだまだございますので、ピックアップしてご紹介させていただきます。
まずは先日、中村清太郎君のライディングでも披露させていただいたレベルクラフト(ガトヘロイ)の『サファー』です。
この『サファー』は長さにおいてはロングボードですが、一般的なロングボードとは大きく異なります。
1960年代後半にかけて興ったショートボードレボリューションへの先駆けとなった形状で、映画「ビッグウェンズディ」の頃の時代背景がベースです。
従来の重くてコントロールしづらいボードとは一線を画し、ロングボードの延長線上でサーフボードの進化を目指した結果に生み出された形状で、それまでのボードに比べスピード性とコントロール性が圧倒的に違います。
その後、サーフボードはしばらくその傾向で進化していきましたが、1969年のある時を境に完全にショートボードの時代に突入します。
ロングボードは進化をしながらも、1969年突然にその流れは遮断されたわけです。
ロビンキーガルは、ショートボード革命(カリフォルニアの大手サーフブランドによって意図的に操作された)が興らなければ、1967年以降にもっと進化していたはずだ。
最新の高性能ショートボードの繋がる流れがあったはずで、その中間的なボードも存在したはずだと考えています。
当時の進化しつつあったロングボード(サーフボード)と高性能のショートボードを繋ぐボード、それを“トランジション”という。
サーフボード界では誰一人そのことに気が付かなかった。
だから自分自身でそれをやり遂げよう。というのがロビンキーガルのコンセプトです。
そのために彼が作るボードが他のシェーパーの作るボードと一線を画すことは当然です。誰もがやっていないことをやっているので、ロビンの作るボードは唯一無二なのです。
「サーファーズジャーナル誌」からの抜粋ですが、シェープを中断している今だからこそ、彼の独自性が伝わってくると思います。
★彼が今、フランスでの仕事に費やしているエネルギーの半分でも、カリフォルニア時代に発揮していれば、普通に成功していただろうよ・・・・・結局、彼はフランスでもエネルギー全開でシェープとサーフィンをし、フランス人にもそれを求め続けたので、結局折り合いが合わなくなり、昨年末より古巣のカリフォルニアに戻りました。しかし、そのカリフォルニアでは幼い頃から蓄積された彼の悪評によって人々が彼を敬遠してしまうので、またまた疎外感を感じ現在はフランスに戻ってしまい、「もうカリフォルニアには帰りたくない」と言っている始末です。
★キーガルは昔からトラブルメーカーで、しかもそのトラブルで被害を被るのはきまって周りにいるものである・・・・・私はその被害にあったいい例で、SWATに射殺されそうになったことが1回、その他に警察沙汰が5回あります。シーコングの数タッフの経験を加えると警察どころかギャングに「まとめて殺す」と脅されたこともあります。また私は午前4時の六本木に彼を救出に行ったことが2回あります。
★彼は狂っているわけじゃない・・・・・狂っているようにも見えるのですが。
★ロビンは常に未来志向な男。ただその度が過ぎて・・・・・一見普通のときもあるのですが、日常の80%はこんな感じなので一緒にいるとエネルギーを吸い取られる感じです。
★レールワークが象徴的な現代のスタイルにクラシックなドロップニーのカットバックを融合させたそれは、もはや権威といっていいだろう・・・・・世界を代表する権威ある雑誌「サーファーズジャーナル」でのこの表現は最高の栄誉であり、また彼がいかに特別な存在であるかを物語っていると思います。
★ロビンのボードでサーフィンすると上達する。ボードを的確に操ることを強要されるというか、結局そのボードが正しい波の乗り方を教えてくれるんだ・・・・・これこそが一見難しそうに見える彼のボードの魅力であり、ファンの皆様を代表する声だと思います。
★「昔ながらの文化をなぞっているわけでも、小手先で小遣い稼ぎをしているわけでもない。彼がやってきたことはどれも革新的だった。いつもみんなの少し先を行っていて、本来彼が得るべき勲章はないけれど、わかる人にはわかっているという感じだ」とアレックス・・・・・スーパースター同志の最高の褒め言葉ですが、残念ながら現在は不仲の二人です。こんな表現で評価されるサーファーは珍しいでしょう。まさに「わかる奴にはわかる」のでしょう。
★多くのアメリカ人が様々な理由で母国を去り、フランスへ移住した。文学の世界でいえばヘミングウェイやフィッツジェラルド。ジェズではパド・パウエルやデクスター・ゴードン。サーファーでいうとドラ。まるでキーガルは同じ道を辿っているかのようだ・・・・・再度、最高の褒め言葉です。ロビンの嗜好と思考にはまさにそんな崇高の気配を感じる時があります。
そういった意味で中村清太郎君がロビンキーガルのボードを選んだことはとても深い意味があると思います。
彼が年月を経てたどり着いた先にそのボードはあったわけですが、彼のライディングを見れば、その歴史的なバックグラウンドやロビンのコンセプトを理解し、それを見事に具現化しています。
コンディションの中で最大限にスピードを加速させ、しかもその体勢は一切ぶれることがなく、優雅なスタイルで波を乗り継いでいます。
「短いボードだからアグレッシブに」「短いボードだからもっと大きな波で」という必要はありません。
シングルフィンロングボードの進化の過程上にあったサーフボード(トランジション)の乗り方として、ぜひご覧ください。
※撮影は4Kクォリティで行っていますので、YOUTUBEの設定を変えていただければさらに鮮明な画像がご覧いただけると思います。
⇒残り少ない、レベルクラフト(ガトヘロイ)の在庫
⇒中古のガトヘロイはこちらへ
続きまして、デーンピーターソンによる“アンヒンジド”サーフボードのカスタムオーダー受付開始のお知らせです。
ご存じのように、今や入荷するボードはすべて完売状態で、しかもご購入されたお客様がみな口をそろえて絶賛するデーンのボードです。
デーンピーターソンは1990年代からカリフォルニアのマリブで頭角を現したビッグネームの一人で、カリフォルニアからオーストラリアに渡り現在のオーストラリアのシングルフィンロングボードブームの火付け役となり、さらにはダクトテープなどで世界を席巻する“ハイパフォーマンスピッグ”の生みの親でもあります(現在、世界中でシェープされるハイパフォーマンスピッグタイプのボードの原点はすべてこのデーンのボードを基に作られていると言っても過言ではありません)
そのデーンピーターソンが新たなカスタムオーダーを募集いたします。
合計で8本(そのうちシーコングストック分のNEWモデルが3本ありますので
、実際には5本のみ承ります)
納期は約3~4か月です。
1本1本のボードはお客様の体重に合わせて厚み、幅が微調整され、フィンはトゥルーアムズ社の“ハンドフォイル(手作業によりフォイルを形成されたもの)”と特別製。
体重に合わせて作られるからこそ、初めて乗った瞬間でも自分にぴったりの理想のボードと感じられます。
高性能でありながら、浮力感がぴったりなのでリラックスして乗ることができます。
ボードのしなりをいかしたターンのフィーリングもデーンの作るボードの特徴です。
ストリンガー、フォームブランクスの選択によってボードがしなり、自分の体重移動以上のターン性能を発揮し、ノーズライディングをサポートしてくれます。
まさに魔法のカーペットを体現できます。
以下、今回募集するモデルリストです。
☆NEWモデル 【スリングブレード】
1960年代後半のショートボードレボリューション直前に作られたオーストラリアのボードからインスパイアされたハイパフォーマンスピッグのさらに進化したボードです。
その名のとおりレールフォイルはまさに“刃のように”鋭い繊細さを放っています。
☆NEWモデル 【マインドベンダー】
カリフォルニア・マリブのビッグネームでありデーンの親友でもあるジョシュファブローとともに開発されたピンテールタイプのボードです。
ボトム全体がフラットに近い薄いロール状になっていてフィンの後方だけVEEになっていて非常にスピーディでラディカルな性能を重視ししています。
(写真ではテールの先端が丸みを帯びて見えますが、これはデーンが床にぶつけてしまったのでそれを修正した影響です)
☆【NEWダイヤモンド】
前回より入荷したモデルで、従来のダイヤモンドテールモデルのテール幅、ノーズ幅を広くし、ロッカーを抑えています。
それによって大変ユーザーフレンドリーなイージーボードとなっています。
浮力とテイクオフを重視し、さらにアンヒンジド特有のしなりのある柔らかいターンフィーリングをお求めの方にお勧めです。
☆【NEWノーズライダー】
スクエアなアウトラインを持つオーソドックスなノーズライダーですが、浮力と重量のバランスがよく、重すぎず、コントロール性、ノーズライディング性に特化したモデルです。
イージーノーズライダーとしてあらゆるシングルフィンロガーにお勧めです。
☆【ペトピッグ】
デーンが考案し、世界中のロングボードシーンを席巻するアンヒンジドの代表的モデルです。
スイング性能としなりによるボードコントロールはまさに絶品で、他のボードでは味わえないしなやかでイージーなフィーリングが味わえます。
☆【ペトピッグペン】
上記ペトピッグのラウンドテールバージョンです。
ボードを縦方向に傾けた深く鋭いターンとターンの伸びが特徴的で、デーンは「あまり一般的でない子のテール形状だからこそ生み出される特徴を味わってほしい」と言っています。
どのモデルもフォトグラファーという芸術家によるこだわりぬいて手作りによってシェープされたボードです。
妥協を微塵も感じさせない高い完成度は圧倒的な所有感を満足させてくれるとお約束いたします。
皆様のお問い合わせお待ちしております。
引き続き楽しい週末をお過ごしください。
シーコング藤沢店
田中
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