こんにちは、岡田です。
コロナの影響で中々海外に行けないですが、そろそろどこかに行きたいなーと思い昔の写真を懐かしんでいたところメキシコ:スコーピオンベイの写真が出てきました。
海外渡航が解禁された暁には必ずまた訪れたい場所のひとつです。
そこで、今日は世界最高峰の波がブレイクする、スコーピオンベイに居を構えるマット・ハワード&ブリタニー・クインのボード、「マドルガーダタブラス」のご紹介です。
【マドルガーダタブラス / マテオ&ブリタニー】
時は1990年代初頭、カリフォルニアサーフィンの聖地“マリブ”にてマテオとブリタニーはその物語をスタートさせます。
当時は周囲がカラフルなウェットスーツを着、多くのサーファーがスタビライザー付きのロングボードで板を無理やり動かしているような時代でした。そんな中2人はオールドスクールなブラックスキンのウェットスーツを身にまとい、10kgは優に超える重厚なシングルフィンロングボードをまるでJAZZを奏でるかのように完ぺきに操り、スムーズなノーズライディングとトリムで周囲を圧倒しました。
そのあまりに優美な姿は本当のシングルフィンロングボードを知る当時のオールドサーファーだけにとどまらず、お洒落やスタイルに敏感な10代の若者の心をも鷲掴みにしたのです。
いま、私たちが恰好良いと感じているスタイル、ブラックスキンのウェットスーツにシングルフィンロングボードをカジュアルに乗りこなす姿はまさに彼らによって礎が築かれたものです。
そしてそのスタイルは単なる流行にとどまらず、本質を捉えていたためにここまで浸透し愛されているということが分かります。
語らずとも、彼らこそが本物であるということがお分かりいただけるかと思います。
現在、彼らは世界最高峰の波がブレイクするスコーピオンベイにて創作活動を続けています。
その活動はサーフボードはもちろんのこと、アート、映像作品とさまざまです。
また、マテオはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校:ハーバードやスタンフォードと並ぶアメリカの名門大学です)の大学院、芸術科を卒業しており、カリフォルニアでも巷にあふれる二流や趣味でアートを語っているような連中のそれとは格が違います。正真正銘のアーティストです。
そんな彼らの創るボードは他の商品と比べても高額ですが、それにはきちんと理由がありまたその価値をご理解いただいているお客様も多くいらっしゃいます。
もちろんすべてハンドシェイプで作られ、また、すべてのボードがヴィンテージファブリックを用いてさらにオールドレジンによってラミネートされています。フィンのつなぎ目までファブリックの柄を合わせており、その技術の高さと尋常ならざるこだわりが詰まっていることが伺えます。
中には前述のマテオによって手書きのアートワークやデカールが施されているものもあります。
さらに画像のようにフルチャンネルを施したボードとなるとそれは大変な手間がかかっているため必然的にボードの価格も高くなってしまいます。
シーコングのボードの大半はカリフォルニアのオレンジカウンティから製造、発送されてきます。
もちろんオレンジカウンティはサーフィンのメインストリームであるためサーフボードの材料やラミネート工場などもテリトリーの中にすべて収まっています。
しかしマテオとブリタニーはメキシコの、しかもかなり辺境の地でボードを制作しているため材料費や輸送などももちろんコストがかかります。
だからと言って普通のレジンを使ったりオレンジカウンティに居を構えたりしてコストを抑えるなんてことは彼らにとってはどうでも良いことなのです。
歴史を作ってきた”彼ら”が”彼の地”で古いものを使って作るからこそ意味があり、そんな非効率とも思えるようなことを貫き通すからこそ特別な価値が生まれるのです。
田中から、以前の彼らは「目を合わせてはいけない」「カメラを向けてはいけない」などと聞いていましたが、私が実際にあった際はとても良くしてくれました。
こんな風にどんなボードを試乗したいか相談に乗ってくれたり、
波の小さい日でしたが巨大なバンいっぱいに様々なボードを積んできて全部出して見せてくれたり、
彼らがレジェンドであるということを忘れてしまうくらいとても気さくに接してくれました。
そんな彼らの世界観が味わえる映像はこちら
何も知らなければ高すぎるボードで終わってしまうかもしれませんが、ぜひ彼らのことを知っていただきもっともっとご興味をお持ちいただけると嬉しいです。
前置きがだいぶ長くなってしまいましたが彼らの魂がこもったボードのご紹介です。
ヤバダバタブラ 5.5ft
こちらはマリブの女王、ブリタニーが前面にアートワークを施したボードです。
マテオとはまたテイストの違ったラブリーなデザインが女性にもお勧めです。
ボトムは大変手間のかかるフル12チャンネル仕様です。
ブリタニーはバックサイドで見せる華麗なライディングは他に誰も真似ができないとロビンキーガルに言わしめたマリブの女王です。
短いボードでもチーターファイブでセクションを走り抜けていき圧巻のライディングでした。
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ヤバダバタブラ 5.4ft
デッキ、ボトム、フィン、デカールのアートワークはすべてマテオによる手書きの物です。
フル12チャンネルが施された非常に手間のかかっているスペシャルな1本です。
フィンの付け根までアートワークが見事につながったラミネートは彼らのこだわりと技術の高さが伺えます。
詳しい説明動画もありますので、ぜひご覧ください。
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6.8 コメット
こちらは先月の最新入荷ボードです。
こちらはチャンネルなし、ファブリック仕様のため前の2本よりはお買い求め易い価格となっています。
もちろんオールハンドメイド、ヴィンテージファブリック、オールドレジンによるラミネートです。
レトロ感のあるヴィンテージファブリックが良い味を出していて、色合いも素敵です。
長さのわりに幅と厚みがあるので、実用性も高そうです。
私も現地で乗らせてもらいましたが、そんなに波が大きくなくてもテイクオフをして気持ちよく走っていくことができました。
マテオはチーターファイブで重心を低くし、ボトムから一気に加速していくような乗り方をしていました。
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この2本のヤバダバタブラについては彼らのインスタグラムにも載っているお気に入りのボードのようです。
せっかくの”つがい”のようなので是非2本一緒に買っていただけるとマットとブリタニーもさぞかし喜ぶと思います。
そしてシーコングでは中古ボードの買取を強化しています!
コロナの影響でサーフィンが流行し、サーフボードの需要が高まっている今が不要なボードを高く売るチャンスです!
一切のご来店不要な「宅配見積もりサービス」も行っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
シーコング藤沢店
岡田
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