藤沢店の田中です。
雑誌「Blue.」の最新号が発売されました。
巻末の方で10ページにわたり、ガトヘロイのフランス人ライダーであるホバンファルシャの特集が組まれています。
写真かロダンの幻想的な映像とアーティストであり詩人でもあるホバンとのコラボレートで、ロビンキーガルの写真も数枚見受けられます。
シェープの情報があまり伝わってこないロビンキーガルですが、フランスで何とか生きていることを皆様にお伝え出来てよかったです。
そのロビンには年明け早々、いつものような身勝手さに振り回されてしまいました。
ことの発端は年末頃から「今電話できる?」、「明日電話するよ」というメールが頻繁に来出してたのですが、身構えていても空振りするばかりなので、見て見ぬふりをして返信をしていませんでした。
ところが年が明けた日の昼過ぎ、突然私の携帯に「非表示着信」がありました。
誰だろうと思って電話に出てみると、「すぐこの電話にかけなおしてくれ」と聞きなれた声。
「電話してって言っても、電話番号がわからないよ」というと「俺もわからないんだ。この電話買ったばかりだから。とにかく切れてしまうからすぐ掛けなおしてくれよ」
「電話番号がわかラインだから、電話でき、プープープー(ないんだよ)」
まったく、と思いつつ数分間は待っていたのですが、30分が過ぎ、どうやら今日の電話は終わりかなと思っていたころ、再び非通知の着信が。
「この電話はプリペイドだからテレフォンカードを使っても、10分くらいしか話せないんだ。だから掛けなおしてくれよ」
「だからー、電話番号教えてくれよ」
「買ったばかりだから、使い方がわからないんだ(ロビンは過去十数年の間、携帯を持っていたことがありません)」
「テレフォンカード屋さんに聞けよ。プープープー」
そしてまた30分後(30分の間隔をあけて電話を待つのはかなり苦痛です)「電話番号がわかったからメールするよ」ということで、電話を掛けたのですが、今度は電話に出ません。
2、3度掛けたのち、諦めかけていたころ、20分後、再びロビンより着信。
「掛けなおして」
やっとのことで無事電話が通じたのですが、ここまでにすでに2時間近くを要してしまったため、私はすっかり疲れ切ってしまい、久々の長電話に「イエス、イエス」とうなづくばかりでした。
彼は年末は女性関係のことで少し落ち込むことがあったようですが、今ではすっかり元気よくなり、いろいろなプロジェクトを進めているようです。
以前から所有している工場の2階をあたらめて改装し、そこに寝泊まりしているようで、今後4年間の滞在のビザを取得したようです。
ボードのシェープだけでなく、ブランクスの開発にも携わり、当分は拠点を変えないことを決めたようです。
基本的にクリームはカリフォルニア、ガトヘロイはオーストラリアで作り、ロビン自身はマスターボードのシェープに力を注ぐようですが、フランスから日本へのボードの発送も少量ですが行うことにしました。
他にも、現在のグローバルワールドの行方やいつものようにたくさんの誇大妄想的なプランを聞かされました。
どんな状況においても、常に視野が広く、前向きな姿勢を崩さないことに感心させられます。
そして彼の進む道はいつも1本です。ぶれない姿勢が彼の魅力です。
真理を追究するロビンキーガルの旅はまだまだ続きます。
シーコング
田中