シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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中村清太郎ガトヘロイに乗る!

 
藤沢店の田中です。

まだまだ油断はできませんが、徐々に海には人が戻ってきているということは私たちにとってうれしい限りです。

本来であれば今年は夏本番を迎えるにあたり、大規模なイベントをする予定でしたが、現状においては実現不可能なので、とりあえず来年に持ち越しと考えています。

そのイベントとは写真集の発売とそれに伴うパーティです。

シーコングは幸いなことに世界に名だたるロングボーダーを一堂に会したブランドを取り扱っています。
 
世界には数えきれない多くのうまいサーファーがいますが、突出したサーファーとして、真のメディアに取り上げられるのはごくわずかなサーファーたちだけです。

そのスターサーファーたちのボードがたまたまシーコングにラインナップされています。

それは海外でも「奇跡のラインナップ」、「世界最高のラインナップ」と言われるほどで大変光栄でラッキーなことです。

昨年は日本でも「ダクトテープ」が行われたことだし、これを機に改めて彼らの魅力をお伝えさせていただこうと企画していたわけです。
 
写真集は「STAYLE MASTERS(仮題)」として、世界的に名を馳せる11人の未公開の写真を掲載し、彼らとその写真の撮影者を招待して出版記念パーティを行う予定でした。

その11人とは、
 

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alex knost / アレックスノスト
 

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robin kegel / ロビンキーガル
 
 

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jared mell / ジャレッドメル
 

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dane peterson / デーンピーターソン
 

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troy elmore / トロイエルモア
 

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dano / ダノー
 

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lola mignot / ローラミニョー
 

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hallie rohr / ヘイリーロー
 

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mateo y brittany / マットハワード ブルタニークイン
 

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john peck / ジョンペック

 

そして、日本の中村清太郎君です。
 

JPSAのコンテストシーンから遠ざかって久しい清太郎君ですが、海外においてはその名の威光は未だ健在です。

「SEITARO」といえば、誰もがトーマスキャンベルの出世作「THE SEEDLING」を思い浮かべ、ドヘイニーステートビーチをハング10で駆け抜けるそのスタイルに魅了されたことを口にします。

当時(今でさえも)、そのようなライディングができる日本人のサーファーは他にいなかったのです。

私は、中村清太郎君は日本のロングボード界の至宝だと考えています。
 

彼の父親、中村清一郎氏は日本で最初にサーフィンをしたメンバーの一人で、1960年代の後半に興ったショートボードレボリューションとともにサーフィンから遠ざかり、ロングボードが復活した際に再びサーフィンを再開しました。
 
それの意味するところは、1980年代の後半以降ロングボードをしていた方のほとんどはショートボードに乗っていた時期があったということです。

そのためにボードを加速させたり、マニューバーを描くときにショートボードのようにボードを動かそうとし、姿勢がショートボードを乗るためのそれになるようになっていました。

中村氏は幼いころから重く長いロングボードに乗り、途中中断期間を挟んだその後も再びロングボードに乗ることを選びました。

そのためにサーフィンをするときにショートボードの所作が一切なく、本来のロングボードを操作するためだけの姿勢、態勢の移動、ボード上での動きが完璧にできる非常に稀有なサーファーとなりました。

それをいち早く見抜いたのはロビンキーガルです。

ロビンは中村氏が往年のクラシックスタイルでロングボードを機能させることにおいて完璧であることを見抜き、その希少性に感嘆したのです。

奇しくも中村氏は日本で最初にロビンキーガルのボードを「本物」と認めた方です。

当初ロビンのボードは彼の派手な振る舞いと奇抜なカラーデザインにその人気の理由はあったのですが、中村氏はロビンのボードづくりに対するコンセプトを理解し、そのシェープ技術の高さを認めた。

中村氏は当時、理解に苦しんでいた私に「このボードは本物だからもっと自信をもって押したほうがいいよ」と言ってくれました。その言葉によってシーコングではクリームとガトヘロイを前面に押し出すこととなり、現在に至っているわけです。
 
中村清太郎君は中村氏の長男としてその血統を受け継いでいます。

10代の半ばに渡米し、本場カリフォルニアで正統派のシングルフィンロングボードの系譜を受け継ぎました。
 
その血統の良さと本人のセンスによってその才能はすぐに開花し、そしてトーマスキャンベルの目を引くこととなったのです。

それは珍しい日本人サーファーとしてというわけではなく、優れたロガーの一人としての出演依頼だったことは言うまでもありません。

その後の彼の活躍は皆さんの知る通りですが、この春より彼はガトヘロイに乗ることを選択しました。

彼は紛れもなくシングルフィンロガーの第一人者ですが、ロビンが創造する世界観でもその達人ぶりを発揮すべくロビンのボードを選択しました。

それはもちろん日本有数のガトヘロイの所有者でもある父親、中村氏の影響でもあるのですが、自らを切り開く意思を示したのは彼自身です。

今朝、その清太郎君の映像をアップしました。
 


私自身が新しいカメラとパソコンに不慣れなため、映像の質としては物足りないと思いますが、その中で見せる清太郎君のシルエットはさすがと言わざるを得ません。

どこを切り取っても態勢は完璧なシルエットです。

今後はもっといろいろなモデルで様々なコンディションでの撮影をしていく予定です。

ロビンシェープのボードはますます減っていく一方ですが、「そうか、そのように乗ればいいのか」という手本をお見せできると思いますので、ご期待ください。
 
皆様のご来店、お問い合わせをお待ちしております。
 

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