こんにちは、大阪店の中村です。
先日お伝えしました通り今回は、ロビンキーガルについてを書かせていただきます。
まず今回私がフランスに行った一番の大きな理由は彼の引っ越しを手伝うためでした。
彼の家は6月に取り壊しされることが決まってしまったため、全ての荷物を家からガトバスクのファクトリーへと移動させなければなりませんでした。
家の門
家の壁には9.9ftのドライバーが立てかけられていました
地下室からは10本のガトヘロイとビンテージのフィッシュ(ボードは猫のおしっことフンだらけだったので私がキレイに洗いました)
(それを知ったハイファッションブランド「ACNE アクネ」のディレクター、ジョニーヨハンソンはロビンのためにその家を購入して、取り壊しを中止にしてもらうよう申し出たのですが、家の大家さんがジョニーのことを調べあげ、大富豪だと知ると急遽、家賃を何倍にも釣りあげたり、金銭を要求してきたようです。)
仕方なく今の家を諦めたロビンは生活する場所をファクトリーの2階へと変えなければならなかったのです。
そしてファクトリーはというと、、、こちらもこちらで大変なことが起きております。
田中から直接お聞きになった方もいらっしゃるかと思いますが、ロビンはガトバスクのメンバーと喧嘩をし、メンバーとすでに別れております。
以前ガトバスクのメンバーとして働いていた、ギュエム、ヤンなど、誰一人として残らず、以前は働き手で賑わった倉庫の中はまるでもぬけの殻の状態で、ゴミが散々とし、廃墟化していたのです。
そこをキレイに掃除し、荷物を入れ、整理するのが今回の私とロビンの仕事だったのです。
しかしなぜ、ガトバスクがなくなった今、フランスにファクトリーを持ち、生活できるスペースが必要なのか?と皆様思うはずです。
それは彼とフランスで生活を共にするうちにわかってきたことなのですが、まずはフランス、ゲタリーの場所や人のことをとっても好きだと、彼が言っていました。
ロビンはまず起きると必ずと言っていいほど、歩いて3分のカフェに行きます。(コーヒー2杯、ペリエ、スムージーを飲みながら、キッシュ、バナナシフォン、ガトーバスク、タパスを食べます。朝食代2人で7千円は当たり前。)(ここのフリーWi-Fiを使い朝のメールチェックをします。)
そして必ず同じポイントで波のチェックをします。
波がよければサーフィンをします。
ランチもディナーもゲタリーのレストランで食べます。
とりあえずゲタリーにずっといるのです。
そんな感じでロビンがゲタリーを愛していることを知っている町の人たちも、またロビンのことを愛しています。
サーファーはもちろんのこと、ゲタリーの住人、バーのマスター、バーの常連客、レストランの店員から犬を散歩するおばあさん、みんなに「ロビン帰ってきたんだね!おかえり!」とひっきりなしに声をかけられます。
その姿や立ち振る舞い方はカリフォルニアで見せる雰囲気とは少し違うように思います。
それからいつ終わるかわからない立ち話がスタートするのですが。。。
そしてフランスから離れない理由のもう一つが、ヨーロッパ中やアフリカにカスタマーが沢山いることです。
スウェーデンのお城の持ち主、モロッコのホテルの経営者、ノルウェーの大金持ち、イタリアの弁護士、、、聞けばまだまだ色々出てきたのですが覚えれませんでした。
とにかくロビンのボードの素晴らしさや、アクネのジョニーのようにロビンの人間性自体に惚れ込んでしまったヨーロッパユーザーのためにもフランスにいることは彼にとって大事なことのようです。
もちろんホバンのようなガトヘロイのライダーがヨーロッパにいることも大きいでしょう。
その他にももちろんミッキードラの影響や、名だたる有名なサーファーがこの地を愛したということも大きく関わっているのだとは思います。
ということでシーコングは今後入荷するすべてのガトヘロイ、クリームのボードがカリフォルニ製になります。
次回はロビンが今使用しているボードなどについて書かせていただきます。
引っ越しの最中に見つけたお宝写真1
シーコング大阪店 中村