シーコング店長ブログ

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一家に一本“スピードシェープ”を

 

藤沢店の田中です。

 

先日は素晴らしいボードがカリフォルニアから届いていますが、実は同時にこんなボードも届いていました。

 

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左から、BING/タカヤマモデル(1965-1967年製)、マイク・ヒンソン/レッドフィン10.3ft(1965年製)、HAUT/10.0ft(1665-1966年製)。

 

昨年夏、「マーボロイヤルKJカップ/ダ・クラシックモーメンツ」というJPSAの選抜されたプロロングボーダーによってビンテージボードに乗って競い合うという楽しいイベントが行われ、大変な盛り上がりを見せました。

 

※26分10秒から、ご覧いただけます。

 

今年はその主催者であるマーボロイヤルの50周年記念ということでさらに大々的に行われるようですが、そのマーボこと小室社長から「もっとビンテージボードを集めてくれ」とご依頼いただきまして、現在、いろいろなところからかき集めているわけです。

 

ということで、その第1弾が今回届いたこれらのボードというわけです。

 

皆さんはビンテージボードというと、ハワイのワイキキ海岸でレンタルされているような巨大でものすごく重い手強そうなボードを想像されていると思いますが、実はすでに1960年代の中頃にはこんなに格好いい実用的なボードがたくさん生み出されていました。

 

これらはすべて“スピードシェープ”といわれるタイプのボードですが、ラウンドしたボトム、先端がピンチされた繊細なレール、薄いテールが特徴です。


もちろん年代物なので今のボードに比べたら十分に重いのですが、前述のワイキキボードのように20kgを超えるようなことはありません。


もともとこれらのタイプのボードは速い波をメイクするために開発されていったのですが、シンプルなそのライディングはトリムとグライドを楽しむことが容易でその美しい形状とあいまって大変人気を博しました。

 

それから約50年の時が経ち、ロビンキーガルは「クラシックキラー」をリリースしました。

 

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「1960年代のサーフボードをショートボードテクノロジーの影響を受けない方法で再び進化させる」という決してぶれないコンセプトでボードを作り続ける彼の作り出したその「クラシックキラー」は水面の抵抗を一切感じさせないほどの超高速性によって波を乗り継ぐという、ロングボードの一番シンプルな部分をフォーカスしたことによって人気を博し、今や世界最高峰のクラシックログと称され、入荷予定のボードはすべてご予約で埋まり、最も入手しにくいサーフボードとなっています。

 

彼の先見性によって再び日の目を見ることになった“スピードシェープ”は、昨今大ブームの兆しが高く、この写真のように今年の3月にはオーストラリアでもこのような大会が催されています。

 

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また発売中雑誌「Blue.」の紙面でも多くの有名サーファーたちがこのタイプのボードを必ずクィーバーに加えています。

 

そして、これらが現在、シーコングで発売されている“スピードシェープ”のラインナップです。

 

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左から、

◎ガトヘロイ/クラシックキラー/9.9ft
◎ハーバー/TS(トラッセルスペシャル復刻版)/9.7ft
◎サーファビリー/ブギースペシャル/9.9ft

 

『クラシックキラー』は前述の通り、すでに半年以上先までの入荷予定はすべてご予約で埋まっています。気になる方は藤沢店にて写真の私の私物をお貸し出ししておりますので、お気軽にご利用ください。

ガトヘロイの在庫

 


『TS(トラッセルスペシャル復刻版)』は、まさに冒頭の3本を凌駕するサーフィン史上においてスプードシェープの傑作中の傑作といわれ、当時も絶大な人気を誇りました。1960年代から今もまったく変わらぬディメンションで、限りなく同じ素材で、しかも同じファミリーによって受け継がれている類まれなボードです。昨今の“スピードシェープ”ブームによって長年の眠りから覚めリメイクを果たしました。
ご購入者のすべての方に大絶賛をいただくその乗り味は他のタイプのボードでは味わえない特別なものです。ぜひ、1960年代のフィーリングを、そしてスピードシェープが持つ最高のフィーリングをこの『TS(トラッセルスペシャル復刻版)』にて味わってみてください。

TS(トラッセルスペシャル復刻版)の在庫

 


そして右端のボードは、今やサーフボードのタイプにとらわれず世界最高峰のサーファーに上り詰めたジャレッドメルのハンドシェープボードです。このボードは昨年来日した時に、藤沢店に飾られている1966年製のトラッセルスペシャルからインスパイアされて作られたボードです。まれもまたスピードシェープの虜であることに変わりなく、自らの経験と知識をそこに詰め込みました。

サーファビリーの在庫

 


それぞれのボードはコンセプトが同じで似通った形状をしていますが、よくよく見るとテールの絞りやアウトライン、レールフォイルに差があります。

 

どのボードがお気に召すかは、皆さん次第です!

 

ぜひ、この流れに乗り遅れることなく「一家に一本“スピードシェープ”」をどうぞ!

 

それでは楽しい週末をお迎えください。

 


シーコング藤沢店
田中