藤沢店の田中です。
今日は先日入荷したクリームのNEWモデル「フラワー」についてご説明させていただきたいと思います。
そもそもどうしてロビーはこのNEWモデルをガトヘロイではなくクリームブランドで作ったのか?ということは以前にも書きましたが、簡単にご説明しますと、シーコングの中ではクリームは「誰でも楽に簡単に乗れるボード」をコンセプトにしているのですが、ロビーの中ではガトヘロイは「プロトタイプロングボード」、クリームは「オーソドックスなカリフォルニアクラシックスタイルのロングボード」という位置づけらしいです。もともと現在の一番人気モデルの「ファットキャット」はロビーのコンセプトというよりもシーコングの要望(ウェーバーに勝るテイクオフ性能とコントロール性)に応えてロビーが作ったボードです。おかげさまでたいへんご好評をいただいているのでシーコングとしてはこの「ファットキャット」だけがあればよかったのですが、以前の「チープデート」のようにクリームのラインナップを作り上げたかったようです。カリフォルニアスタイルの真髄を改めて再提案したいという意気込みのようです。同時に、移り住んだフランスでも今やシングルフィンロングボードブームの真っ盛りですが、さすがにその歴史は浅く、ガトヘロイのような高性能のボードよりもわかりやすいカリフォルニアクラシックのほうがより多く人たちに受け入れられやすかったようです。このことは7月にスペインのサリナスで行われた「サリナスロングボードフェスティバル」に揃って参加したロビー、クロビス、ホバンの3人がクリームを使用していたことでもわかります。
話はそれましたが「フラワー」はオーソドックスなクラシックピンテールノーズライダーというコンセプトのもとウェーバーのフェザーや往時のビングのクラシックピンテールからインスパイアされているようです。もちろんそのままではなくボリューム感は持ちながらもレールの先端はピンチにシェープされロビーらしさをうかがうことができます。ピッグ形状のアウトラインを持ち全体幅も22.5インチから23インチと幅も広めです。このあたりが「スムースオペレーター」と比較しても安心感のあるボードと仕上げられていることがわかります。またこれもロビーの特徴のひとつであるアウトラインのボリューム配分とは逆にパドリング時の胸の下辺りに厚みのボリュームがあり、それによってテイクオフ性能、ノーズでのトリムを向上させています。
楽なテイクオフ〜伸びのあるボトムターン〜ノーズでの安定感とノーズでのボードトリム、といった特徴です。
このボードは「ファットキャット」までボードにボリューム感を必要とされない方、ガトヘロイに興味はあるが波のコンディションを考えるともう少し浮力を維持したい方、すでにファットキャットやスタイリストをお持ちの方、そしてロビーのボードがお好きな方にたいへんお勧めです。
ロビーも自画自賛で大絶賛です。カリフォルニア嫌いのロビーが作った、カリフォルニアスタイルの王道のボードです。レールの上下のバランス、テール部分のシェープは抜群です。さすがロビー、クリアーにレッドウッドストリンガーというシンプルなデザインにもかかわらず、見るものをうならせるオーラを持ったボードです。
ロゴも活かしています。
ぜひ一度、実物をご覧になりにいらしてください。
よろしくお願いいたします。
シーコング藤沢店
田中
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