シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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藤沢店、ハーバーNEWモデル

ご無沙汰してます。シーコングの平塚です。


私事ですが、最近、池波正太郎にハマりまして
剣客商売」を番外編まで読破しました。
次は「鬼平犯科帳」も読破する勢いです。


通勤の暇つぶしにと思い読み始めたのに
食後に夜中まで読みふけって寝不足になる日も・・・
面白くてどんどん読み進めてしまいます。


自分が全く知らない江戸時代の東京の風景や
食生活が豊かに描かれているのも魅力ですが
何より「人の繋がり」や「キャラクター」の描写が秀逸です。
江戸の人情、職人気質などが生き生きと、頭の中に浮かび上がるようで
現代の東京と言うと「希薄な人間関係」というイメージですが
これを読むと少しは自分にも人間味が出てきそうな気がします。


長々と余計な事を書いてしまいましたが
実はシーコングの取り扱いブランドの中にも
「職人気質で人間が練れている」ことで
多くのファンを魅了しているブランドがあるんです。


それは1962年からシールビーチのメインストリートに店舗を構え
古くはクラークフォームの開発から、ロッカーにテンプレートを導入するなど
常に新しい技術と手法でサーフボードの進化を支えてきたハーバーサーフボードです。


ハーバーがシールビーチを中心に
どれだけ多くのサーファーから敬意を払われているかは
こんなサイトがあることからも窺い知れます。


Harbour Owners Society>>>




ハーバーサーフボードの愛用者が作ったサイトで
ハーバーサーフデイや、ハーバーのボードばかりを集めた
スワップミートの模様などを画像つきで投稿しています。
1つのブランドのイベントとしてこれだけの人が集まっている様子をみれば
リッチがどれだけ顧客を愛し続けているかが一目瞭然です。


シーコングでは13年前にウェーバーを日本で販売していましたが
デューイ本人は既にこの世を去った後でしたので
ハーバーの代理店契約のため、シールビーチに行って「リッチ・ハーバー」
という生きたレジェンドに会うのは凄く緊張した覚えがあります。
何せチーターや


トラッセルスペシャ


という名品を生み出した
60年代を知る本物なわけですから・・・


初めてハーバーを訪れた時
田中と緊張の面持ちでお店に恐る恐る入ると
20代ぐらいの金髪で細身の美人が「ヘイ!トシ!」と
声をかけて来て、二人で顔を見合わせ「???」となり
その人がリッチの娘、メリッサ・ハーバーである事が分かると
やはりこれも二人して顔がにやけたのは言うまでもありません。


というのも前日にはデューイの未亡人で
当時ウェーバー社を仕切っていたキャロライン・ウェーバー
「頬を引きつらせて」食事した後だったの尚更でした。
※細かいことは大人の事情で話せません!



その後、お店の奥のシェープルームに案内される段階になると
心臓がドキドキと高鳴ってきて
ゆっくりと奥に進むとそこにリッチが腰をかけて
「いらっしゃい」と静かに挨拶したのでした。


リッチは初めて訪ねた私達に対してシェイプルームを案内し
ボードのロッカーを均一に削るためのテンプレートや
ボードラインアップの説明を丁寧に話しました。
そして「どんなボードが欲しい?」という質問に
「チーターが欲しい」というと、初めて子供っぽくニヤリと笑い
「実は・・・まだ秘密だけと、チーター2を売り出すんだよ」
と言って、チーター2のデカールを差し出し
私達は目を丸くしながらも興奮しました。


真面目な職人気質のシェイパーだな、という初対面の印象は
その後、幾度となくハーバーを訪れても全く変わりません。
また娘のメリッサやシェイパーのティム・スタンプスを始め
店員に至るまで、ハーバーの従業員は皆明るく気配りを欠かしません。
リッチの仕事に傾ける姿勢や、長年の顧客との関係が
このような雰囲気を形成しているのではないかと
剣客商売を読んだ今、ハーバーに対する認識を少し深めた気がします。



そんなハーバーから、66年に作られたバナナモデルのレプリカが販売されます。




66年のシェープを忠実に再現した66バナナモデルは
60年代のマスターピースを体験したい、実感したいサーファーの為のボードです。
現代のボードデザインは容易にノーズラインディングが可能ですが
66バナナモデルは60年代のクラシックボード本来の乗り方を堪能できます。
9.6ftでノーズ幅15" ワイド21 7/8 " というスペックを見るだけでも
どんなシェイプなのか待ち遠しいです。



そしてシーコングにはハーバー50周年記念のリミテッドエディションも
数本在庫があります。特にお勧めなのは
●ハーバー50周年記念リミテッドエディション


8オンスボランクロス、5ウッドTバンドストリンガー、オフセットグルーライン、グラスオンフィンの仕様に当時のままのベースボールレールで、クラシカルなロングボードの本当の姿が味わえます。昨今の性能重視のボードとは一線を画し、見事な雰囲気を漂わせています。


ただし当時、他のボードメーカーが10オンスのボランクロスを採用していた時も、7.5オンスのクロスを使用することによってコントロール性を高めていたため、このボードも重すぎるということはありません。


テイクオフの後はボードの中心部分でトリムをして加速を楽しみ、ちょっと下がってカットバックをしながら乗り継ぐ・・・もちろんボードにボリュームがあるのでノーズに行くこともできますが、先端にこだわらなくても十分楽しめることが実感していただけるはずです。

※ガンタイプのように見えるという方もいらっしゃいますが、ガンタイプではなくダブルエンダー型のクラシックピンテールです。



とっておきの日だけでなく、日常的に楽しむことができます。

このボードは、豊洲店の窓際に展示していたために少し日焼けしてしまったので、今回セール価格にて販売させていただきます。


■9.6ft ハーバー・50Sリミテッドエディション  \165,000-


すごくきれいで、メッチャおすすめです。必ずご満足いただけると思いますので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。


※おまけでハーバーサーフボードのメインシェイパー
ティムスタンプスがマーリンモデルをシェイプしている動画を見つけましたので
併せてお楽しみください。


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いよいよ大阪店のオープンまで1ヶ月を切りました!


昨年とは場所が変わりますので、お間違えのないようにお越しください。

住所:堺市堺区一条通13-20

・・・今年は堺東の一条通り交差点です。310号と府道13号の交差点角地です。

目の前の高架下にコインパーキングもあり、交差点でUターンも可能なので、どの方面からいらしても駐車しやすい場所です。



大きな地図で見る




オープン前には大阪に持っていくボードを事前に承りますので、ご要望のある方は4月になったら各ボードの在庫状況もじっくりとご覧ください。

9月末までの予定なので、よろしくお願いいたします。


シーコング
平塚